希死念慮に苛まれながら、眠れない夜を過ごしていた。閉じていた目を開けると、私は拡大された新幹線のテーブルの上に乗っていた。身体は動かなく、眼球だけが動く。右を見るとにこやかな顔の中年男性が、私の腹に箸をのばしていた。
私は悪い夢を見てるなと思い、また目を瞑ったが、夢ではなかった。

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