「苦手」と「嫌い」と「合わない」

人間関係を表現するとき、「苦手」「嫌い」「合わない」は似たような意味で使われるように思う。少なくとも私は、これらをおんなじような意味で使ってしまう。混同しがち。

だけど、私の賢くて尊敬する友人は「合わない」という言葉にこだわっているように感じる。確かに「嫌い」と「合わない」は、全然違う。

「合わない」は、相手の性質を認めた上で、たまたま自分とは違うタイプ、といったような雰囲気がある。感情というよりは、性質の差。元々の差。

「嫌い」は、相手のことを丸ごと否定しているような、拒絶しているような感じがする。人格否定というか。そんな感じ。

「嫌い」って言葉はよっぽど相手の性格に問題を感じている時にだけ使おうと思う。

「嫌い」と「合わない」は使い分けよう。いい人と分かりきった人のことを、自分の心の状態が悪いせいで間違って「嫌い」と認定するのはやめよう。いい人だけどあんまり好きじゃないのは、好きじゃないんじゃなくて、「合わない」だけ。人間はいろいろなので、合わないのは仕方ない。合わない人は避ける必要はない。合わないことを前提に話を進めればいいだけ。

ただ、嫌いな人(ほとんどいないけど)のことは、避けよう。嫌いな人なんて、よっぽどだよ。合わないんじゃなくて「嫌いな人」。避けよう。自分の心の衛生状態を保つために。

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