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今日の恋愛短歌

①今までの恋きっと全て偽物だ 君で初恋やり直させて

②好きな人ご近所にいるこの奇跡 小2の「かずまさ君」思い出す

③「はじめて」を4つくらい奪えたら 「とくべつな人」になれる気がする


自分でも40点くらいだなぁと思うけれど、質にこだわらず発信できてしまうのは一種の才能なので、公開します。

私の中では詩人と歌人に大きな違いはなくて、どちらも「絵に限りなく近い文章」「感情を濾過して、さも綺麗に見せられる文章」「透明な人間ぶれる文章」だと思っています。

詩や短歌は情報としての価値がほとんどなく、情景や心に刺す【感覚】に意味がある文章たちです。情報じゃなくて、感覚。味より香り。せめて後味。それが詩や短歌だと思っています。

①〜③を簡単に解説します。


①今までの恋きっと全て偽物だ 君で初恋やり直させて

イメージは、それなりに恋愛経験のある20代。今までたくさんの人と恋愛してきたけれど、それらが全て偽物だったと思えるような衝撃的な恋に出会った様子。新しい人に出会うたびに「きみが今までで1番好き」って告げてきたけれど、それらを撤回したい。だけど出来ない。0番目ならまだ未使用で残ってるから、衝撃的なきみを「0番目に好きな人」と位置付けて、とくべつな称号を与えよう。

初恋があまりいい思い出じゃなかった場合、やり直し可能であってほしいという思い。やり直す必要はないんだけど。全てが思い出なのだけど。それでも「はじめて」を大切にしたいよね。


②好きな人ご近所にいるこの奇跡 小2の「かずまさ君」思い出す

好きな人が近所に住んでるのって、学区ごとに学校が分かれている小学校or中学校までだと思う。近所と言っても徒歩40分の距離とかもあり得るのだけど。

例えば、小2の頃に好きだった男の子は近所に住んでいた。かずまさ君っていう、笑顔が可愛くてとっても優しい男の子だった。

例えば、中学の頃の彼氏は歩いて30分くらいの距離だった。会おうと思えばいつでも会えるし、自転車ならより近い。

例えば、高校の頃の彼氏は電車で30分+バスで30分の距離に住んでいた。結構遠くて、学校以外で会うのは難しかった。

例えば、大学の頃の好きな人は途中で関西に行ってしまった。会えないことはないけれど、随分前から「会おう」と決めなきゃ会えなかったし、お金もかかった。

だけど今、好きな人は近所に住んでいる。こんな奇跡は小中学校以来だろう。「暇だな〜」と思ったら遊べる。教育実習も仕事も無いこの生活。本当にいつでも会えてしまう。しかも、遊ぶ場所が海や山。私は小・中学生時代をやり直しているのだなぁと思う。


③「はじめて」を4つくらい奪えたら 「とくべつな人」になれる気がする

この歳になるともう「はじめての好きな人」や「はじめての恋人」になるのは難しい。だいたい皆、一通りのことを経験して大人になっている。

それでもまだ24歳。まだまだ「はじめて」は残ってる。はじめて恋人と海外に一緒に行くとか、はじめて一緒に住むとか、はじめて遠距離になるとか、はじめて結婚するとか。

何でもいいけれど、だいたい4つくらいの「はじめて」を奪えたら、「とくべつな人」になれる気がする。

どんな小さなことでもいい。処女厨の気持ち悪いおじさんみたいな私は「はじめて」の味に目を丸くする。

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