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好きな表現、言葉遊び集

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#詩人になりたい

一つだけお願いがある もし子ども生まれても「ななちゃん」って呼んで

きみのこと実家に連れて帰ること一番緊張するのは僕だ
おばあちゃん それからボケたおじいちゃん 会わせたい人は無限にいるよ

好きな歌のイメージに合うきみに出会い さすがに生まれた意味を悟った

「できるだけ後ろの席に座ろうよ」スクリーンからは離れたがる僕
そうやって映画も夕陽も遠くから眺めて二人になりたがる癖

教養のある君の知識お借りして僕の短歌よ どこまでもゆけ

すきなひとでこころを濾過して明日(あす)からもこの憂き社会で命繋ぐか

詠むためにきみを好きになったのか 好きを伝えるために詠むのか

この憂き世 生き延びるには「きみ」という生きる理由がかならず必要

蛍の短歌

蛍の短歌

蛍の夜 ほっぺに触れてきた何か きみの手じゃなくただの蚊でした

【コメント】

蛍のいる森ではフラッシュ禁止、光るもの禁止。

だから

蛍の光以外には光が存在しなくて

周りがよく見えない。

暗闇の中でほっぺに何か触れた感じがしたから

一瞬どきどきしたけど

結局、蚊でした。っていうお話。

律儀なきみは

常にウナクールを持ち歩いているので

ウナクールを借りました、ありがとうね、ちゃん

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四つ葉のクローバーの短歌

四つ葉のクローバーの短歌

遺伝子の変異で生まれたマイノリティたたえる文化をぜひ人間にも。

【コメント】

四つ葉のクローバーはマイノリティ。

「普通のクローバー」は葉っぱが3枚だから。

だけど四つ葉は、幸運の象徴として喜ばれる。

人間も

変な人やどこかに困難さを抱えた人を

幸運の象徴として

たたえてくれたらいいのに。

紫陽花(あじさい)の短歌

紫陽花(あじさい)の短歌

幸運を寄せ集めたのに「移り気」と「浮気」に咲く花きみと見た花

【コメント】

紫陽花(あじさい)の花をよく見ると、四葉のつローバーみたいな小さな花の集合体であることに気付く。

四葉のクローバーと言えば、幸運の象徴。

紫陽花は「幸運の集合体」とも考えられる。

だけど、花言葉は「移り気」や「浮気」など、恋愛に関するマイナスイメージばかり。

花といえば「ピンク」や「赤」が多いけれど、紫陽花に限

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