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好きな表現、言葉遊び集

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2018年4月の記事一覧

センター試験の詩

センター試験の詩

「顔が小さくてかわいいね」って言葉はきっと、「君は脳みそが小さいからばかなんだよ」って意味だから好きじゃない。眠くて、お腹が空いて、しかも君がいないから心が寂しくなって、頭の中が「偏差値2」のときもあるけれど、洗濯しててもやかんの火を覚えている僕は賢い。

前橋市がどこにあるのか答えられない君の住所は宇宙。地球暮らしが初めてだから仕方がないよねって慰める。「月に土地を買ったんだ」って自慢してくるお

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「僕が君の日陰をつくる」ってはりきって、真っ黒に日焼けする人

大当たり!どこでもドアの抽選会二等は恐らくローラーシューズ

寒くないと本気で人を好きになれないような気がするから、夏の恋は幻にされがちなのもうなずける。わたしのことを幻扱いした人のことも許してあげる。

お酒に氷を入れた時の「カランカランカラン…」っていうピッチの悪い音が好きだったんだけど、水に氷を入れてもおんなじ音がした。騙された。酒である必要はなかった。

君の血液型は知らないけれど、B型と相性がいいって聞いたから、君はきっとB型

切手の裏に「好き」って書いて、届いた時に偶然はがれることを祈る

日曜日午後2時過ぎの妹は「インスタ」という世界へ消えた

「夜型のだめな人」って

言わないで

起きた時刻を朝と名付ける

Twitterのせいで

Twitterのせいで

元文庫 賢かった青い鳥は もう死んだ

メモ

真面目だった小学生の頃はよく青い鳥文庫の本を読んでいたけど

今は同じ青い鳥でも

ツイッターに夢中です。

世の中の「青い鳥」といえばツイッターになったし

世の中の「青い鳥」がツイッターになった頃から

真面目な私も死んだ。

無色の虹も 僕が虹と呼べばそれは虹。生まれた時、色を付ける係に任命された(メモ:私の名前は七)

恋や愛に慣れてしまったのか、恋のため愛のために泣けなくなった。「ああ、そのパターンね」とか「ああ、これ上手くいかないやつだ」とか、人間関係のごく初期の段階で分かってしまう。人生のシナリオを渡された気分。分からないことだらけって、幸せだったな、という無いものねだり

奪われた

奪われた

きみに何かを奪われた。

寂しくない人だったのに

寂しい人になっちゃった。

寂しくならないことには定評があったのに

こんなに寂しい人になっちゃった。

「二人で一つ」になっちゃって

人間としての成分が

50%になっちゃった。

奪った何か

どこにばらまいた。

返して。

一度だけ会って仲良くなったはずの人に再会するとき、敬語だったか、ため口だったか忘れて、会話がたどたどしくなる。