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エッセイ

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日常系エッセイです
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#エッセイ

生きる層を間違えていた

生きていく層は最低3層ある。

1層目は現実だけの世界。俗世っぽいもの。

2層目は現実と空の中間。現実だけの世界よりも人数は少なくて、静かで、人と人があまり会話をしない世界。会話はあんまりしないけど、頭の中にあることのやり取りはできる。コミュニケーションは取れるし、むしろ1層目よりもしっかりやり取りできる。

3層目は空の世界。行ったことがないからどんな世界か分からないけど、選ばれて何者かになっ

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ガストとの思い出

ガストのモーニングをよく利用している29歳女です。

ガストはもっとも利用するチェーン店。今は「長居して作業しても許されるスペース」として使わせてもらってるけど、振り返ればガストとの思い出は3章にわたる。

第1章は、小学校3〜4年生の頃。父が仕事で当直の日に、当時34歳くらいのギャルっぽい母と、わたしと、幼稚園児の妹の3人で夕食を食べに行ってた。

飲食店があまりない住宅街に新しくレストランがで

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細い道を歩く

小3の頃から日記を書いている29歳女です。

本が2冊届いた。Aさんからお薦めされた本と、Bさんからお薦めされた本。届いてから気づいたが、どちらもタイトルに「死ぬまで」というワードが入ってる。なんという偶然だろう。わたしは死にたいわけではないし、死がちらついてるつもりもないけれど、友達からお薦めされた本2冊に「死ぬまで」というワードが入ってるので、何かのメッセージかも、これは。死ぬときに後悔するよ

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PMSにやられ中

絶賛PMS中の29歳女です。

PMS(月経前症候群)とは、生理前に起こる身体やメンタルの不調の総称である。

身体感覚としては、だるさと頭痛、眠気、無限の食欲、集中力の低下が出やすい。

メンタルとしては、イライラと判断力の低下、そして生理前日は果てしない悲しみに襲われる。

中でもイライラの威力がおそろしい。普段だったらまったくイライラしないことにも全力でイライラするから自分でもびっくりする。

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帰省の道のりだけでも楽しめる

帰省の道のりだけでも楽しめる

秋田に帰省した29歳女です。

東京駅から新幹線に乗り4時間ほど揺られて秋田駅に辿り着くわけだが、ただ新幹線に乗るだけでも楽しい。

だだっ広い田んぼの中にポツーンと家があると、絶対農家さんだろうなぁ、代々ここに住んでるんだろうなぁ、農地改革のあとに家を建てたのかなぁなどと妄想が進んで楽しい。米農家さんは米の炊き方に工夫があるのかなぁ、それとも普通に炊飯器で炊くのかなぁ、三世代で暮らしてたらいいな

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とんでもない怠惰さと裏返しの靴下

おそろしく怠惰でだらしない29歳女です。

先日「これほど怠惰でだらしないことはあるだろうか!」と我ながら感動したので、ここに書いて成仏させる。

主役は裏返しのまま洗濯して、裏返しのまま乾かした靴下。

まず裏返しのまま洗濯するのがだらしない。裏返しのまま干したのもだらしない。雪だるまの刺繍の裏のブサブサが表にきちゃってる。

干し終わったあとは、洗濯物を積み上げている山の上にふわっと乗せておい

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エッセイ集の制作を始めました

エッセイ集の制作を始めました

「エッセイ集を作りたい」「歌集を作りたい」と言い続けてずいぶん経ってしまった29歳女です。

10月初旬に自費出版でエッセイ集を出してみます!

突然まとまった時間ができたので、以前からじわじわ考えていたエッセイ集の制作に取りかかりました。

今日は6時間ほど作業をした。作業内容はこんな感じ。

印刷会社のリサーチ

原価の計算

制作手順の洗い出し

スケジュール決め

過去noteのピックアッ

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【日記】短歌を書いたり読んだり

【日記】短歌を書いたり読んだり

夏になると短歌を書く、という癖が出てから6年目の29歳女です。

(書くじゃなくて詠むかもしれない。)

「今日は気が済むまで短歌にまみれて過ごそう」と決め、休日を過ごした。

夜中の3時まで短歌を書く

朝は11時に起きて歌集を読む

午後は樹の下で歌集を読む

空を見ながら気付いたことをメモする

夜は揚げ餃子を作って食べる

それだけのゆるやかな休日を過ごした。

敷地内にあるけやきの樹の下

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覚悟を決めるって、どういうこと?

覚悟を決めるって、どういうこと?

今日読んだ本の中に「やりたいことをやるために必要なのは覚悟だと思う」のような記述があった。

わたしも最近、同じことを考えていたので「そうだよね、やっぱり覚悟だよね」と納得した。

やりたいことはたくさんある。無数にある。その中でも特に間違いなく「やりたい」と自信を持って言えるのは、エッセイを仕事にすること。感じたもの、気付いたことを文章にして、それを受け取ってもらうこと。

占いや詩、畑、ご自愛

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タコを「田こ」と書くクラスメイト

タコを「田こ」と書くクラスメイト

「田という字を使って文章を作りましょう。田という字は、田んぼの田を表現する時に使う漢字ですよ」

小1の夏休み明け。「田」という漢字を習いたてホヤホヤの1年1組で担任の秋元先生が言う。

「田こです」

「田んぽぽです」

「田」という漢字の意味を理解していないクラスメイトたちは、平仮名の「た」と同じノリで漢字の「田」を使う。

秋元先生が「田んぼの田ですよ」と優しく補足しても、一年生の前では無効

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お年玉が少ない方のおばあちゃん

お年玉が少ない方のおばあちゃん

小学校5年生の頃の話。

父方の祖母はお年玉として5,000円くれた。5,000円といえば、去年買ってもらったDSのカセットが一本買える金額である。

一方、母方の祖母は「あいーあっちのおばあちゃんは5,000円もくれたの?金持ちだこと」と言いながら、少し申し訳無さそうに1,000円くれた。

こども心に、おばあちゃん家の経済格差は感じていた。父方のおばあちゃんは現役美容師だし、おじいちゃんも現役

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【エッセイ】太陽のえくぼ

小学4年生の終わり頃、3年間いた小学校を後にして、元いた小学校へ戻った。

元いた小学校に戻れる喜びも束の間。いざ戻ってみると、3年経った同級生たちのキャラクターは大きく様変わりしており、これが何ともいえず居心地が悪い。

「子供の成長は速いなぁ」と感じるのは、何も大人に限った話ではない。3年ぶりに元いた学校へ戻るという特異な転校生である私の方が、よりビシビシと感じるものである。

「親が金持ちだ

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