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稼がねばならないという現実を真正面から受け止める

中小企業の経営者なら、自ら資金を集めてくるか、集めてくれる人を仲間に引き入れるかしないと務まらない。しかし、なかなか集めて来てくれる人なんていないものです。常に何とかせねばならないというプレッシャーと戦い続けているのが中小企業の経営者だと思います。私も25歳で起業して30年近くそう思ってきましたし、そんなスタンスで経営してきました。

単純な話ではありませんが、上場企業だと財務のプロがトップになっているケースも増えてきていますが、中小企業なら営業のプロが多いというイメージでしょうか。そもそも稼がないと生きていけないのでそんな傾向があるように思います。

Bリーグは、開幕前に2リーグ併せて売上高10億円にも満たない状況から、2016年に誕生して30億円台になり、8シーズン目の今は、75億円。来シーズンは、85億円を見込んでいます。Bリーグは、まだまだ中小企業のようなものなので、営業力を徹底強化するフェーズだと思って経営しています。

チェアマンとしても注力することは多義に渡りますが、営業をかなり重要視しています。このフェーズでは、稼げない、または稼ぐことに大きな影響を及ぼせないチェアマンでは存在意義さえもないのでないかとまで思っています。

理由は簡単です。稼げなければ、リーグの発展への投資が出来ない。また、限られた資金の中で出来ることを考えるしかなく、夢ある世界を創ること不可能だと思っているからです。これは、リーグだけではなく、クラブも同様です。

稼いでビジネスが機能してこその未来創造であり、強化であり、子供たちための夢にも繋がると確信しています。また、B.革新をこのタイミングで実施する所以です。

稼げないで夢だけ語っても絵空事になりますので、大きなことを語ることと稼ぐことを両立させていきます。この業界にいる人もそうでない人もトップなら当然ですが、組織の上位にいる立場の人ならば、少なくとも近しい感覚をもって欲しいと願っています。

例えば、挑戦したいプロジェクトがあるならば、その資金をどう集めるかくらい考えてほしい。予算承認をもらうだけでなく、どう予算を作るか、回すか、セットで捉えてもらうとより組織は強くなると思います。組織的な役割はあったとしても稼ぐ人、使う人がくっきり分かれていては中小企業では通用しないのです。

日本では、特にスポーツの世界では稼ぐということにネガティブな印象を与えてしまうことがあります。オーナー、経営者、選手、スタッフ、あらゆるステークホルダーの皆さまをハッピーにするには、稼がねばならないという現実を真正面から受け止めていきます。


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