見出し画像

か細い心の声を聞くことから始まる、自分軸づくり

降りかかってくる刺激の量も質も、凄まじいですね。
世の中に出回る情報量は、急激に増加しています。大企業の、練りに練られた宣伝広告で、人間の欲求も刺激されています。
溢れる情報の波は、激しくなっていく一方であり、穏やかになることはありません。
穏やかに生きたい僕にとって、悩ましい問題です。


入ってくる刺激に対して、即反応していたら、落ち着かなくって振り回されてしまいます。
人間には、刺激と反応の間に、「スペース・余白」を持てるという特性があります。
このスペースを確保するから、刺激に対しても、行動の選択ができるのです。

刺激ー反応 ではなく
刺激ー余白(選択)ー行動 です。
ここに自由があり、人間らしさがあります。
生き物の中で、刺激と反応の間にスペースを持てるのは、人間だけです。
このスペースを確保したいですね。


刺激と反応の間に、きっちりスペース・余白を確保するには、波に流されないための「軸」が必要になります。
周りに流されずに、自分で行動を選択するための軸を、「自分軸」と言います。

自分軸とは、「自分が生きたい方向性」のことです。
生きる指針であり、コンパスです。

広くて荒れている海を航海するには、コンパスが必要ですよね。
コンパスが無ければ、あっという間に遭難してしまいます。


現代は刺激に溢れて、変化が速く、荒波を航海するようなものですから、確かなコンパスを持っていたいものです。


コンパスを確かなものにするコアになるのは、心の声です。
自分の心の声を丁寧に聞いて、すくいとります。
できればそれを、文字にして書き残し、
たまに見返すのがいいでしょう。


心の声は、か細い。
気をつけて耳を傾けないと、聞こえません。

ただでさえ、小さい頃からの教育によって、
「周りに合わせなさい」と躾けられています。
日本人は、和を尊ぶので、個が確立することを嫌います。
みんな同じであることに高い価値があるし、そうしつけるのです。

就職しても、引き続き「和を乱さないこと」が高く要求されます。

「内側の声よりも、外側の声」を尊重するように育てられているのです。
心のか細い声は、うまく聞き取れません。


でも、誰だって、心の声はあります。
ささやかであれ、「こうありたい」と願っています。
あの人のようになりたいとか、あのキャラのように生きてみたいとか、そういう素朴な願いを持っています。


一つ行動するたびに湧き上がる心の声。
場面が変わるたびにささやく心の声。
そういう心の声を丁寧にすくいとるところから、自分軸づくりは始まっていきます。


あなたも心の声、聴いてみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?