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生活の、おはなし。


投稿ボタンを押す前に力尽き、朝を迎えていました。おはようございます。

色違いのタートルネック、古着屋で買ったぼろぼろのスウェット、とにかく嵩張るざっくり編みのニット。「 少しの間は窮屈だけど、押入れの中で精一杯息をしていてね 」と言葉をかけて、冬物の洋服たちにしばしの別れを告げた昨日の晩。気まぐれな梅雨のおかげで、タイミングを逃していた行き場のない洋服たちにしっかりと挨拶をし、気持ちの良い週末の朝を迎えました。



そんな今日は、生活のおはなしをしたいと思います。


まず簡単に、私の今の状況を話すと、、

私は現在、広島で新卒デザイナーとして働いています。就職と移住の両方を同時に決め、就職が決まった一ヶ月後にはキャリーケースと六つの段ボールと身体だけで広島県民になりました。


生まれ育った群馬も離れ、大学進学のため上京し四年間過ごした東京も離れ、縁もゆかりもなく、訪れたこともない広島での生活。海の色が空の色を映し出していることや、瀬戸内海の海は波が立たず穏やかなこと。海なし県育ちの知識の浅はかさで、もちろん、知り合いはいません。


周りの友人に移住することを伝えると、驚かれたり、いつものことだねと呆れられたりと、様々な反応がありました。


終いには、Uターン、Jターン、さらにはIターンなど様々な言葉が溢れる世の中で、私はどこにあてはまるのだろうなんて呑気なことを考えていました。



四年間過ごした東京での一人暮らしの日々は、今思えば刺激的でキラキラしていたなと思います。その反面、東京にいた頃の私は生きることで精一杯だった気もします。心にも時間にも余裕がない感じで。


前置きが長くなりましたが、こうして一気に都会から田舎への生活に逆戻りしたわけですが、、私が生活する上で大切にしていることがあります。



それは、“ ゆるやかに、暮らす ” ということ。



東京での一人暮らし生活を経て、生きることがどれだけ大変なことか体感しました。同時に、生きることに追われて過ごしていたような心地でいました。

ですが、決して生きなくったっていい。暮らせば。


移住してから、そんなふうに気持ちが移り変わっていっているような気がします。



新しいものを生み出すことはもちろん素敵なことですが、

すでに存在しているものにフォーカスして、

いま存在しているものを大切にする。


そうしながら、ゆるやかに暮らすことが今のところ人生の生活における最大のテーマのような気がします。


飽き性の私は、いつかこの生活に飽きてしまうかもしれませんが、また環境が変わってもこう思えるように常に心に隙間を用意して生活をしていきたいものです。



そして何より、今日も瀬戸内海の海が穏やかでよかった。

“ 生きなくたっていい。肩の力を抜いて、暮らしましょうよ。 ”

そう、伝えてくれている気がして。




それでは、また。


06/06/2021 (sat.)

chiho.




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