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20代メンバーが約1年間の20代104会議を経てたどり着いた“投資思考”最終プレゼン<後編>

最終プレゼンを迎えた「20代104会議」。参加者の20代メンバーがこれまでの計87回(オープンイベントをも含むめると計8回)のインプット・アウトプットを通して導き出した、「20代の、20代による、20代のための、投資を促す方法」または「もしも全てが投資なら、こんな新しいサービスがあり得る!」を発表しました。

今回は、多彩なアイデアが出そろった中から、参画企業の大人の投票で上位になったアイデアTOP3をピックアップして紹介します。


■大人が選出/同率第2位「FuturePath Connect〜あなた流の人生投資〜」

104コンソーシアムを通して学んできた「人生すべてが投資」であること。
リターンとリスクを両立させたいと考え、自分の知識、スキルを投資することにしました。

余剰資金や自身の能力(スキル、時間、人脈、マインドセット)を、キャリア保険プール、個人のスキルアップ、プロジェクトやビジネスに投資することで、守りと攻めの両軸でリターンを得ることができます。これは個人に合わせて調整ができます。

専門業界以外の知識を得ることができ、スキルだけではないお金、人脈、キャリアの選択肢なども得られます。失敗したとしてもそれをリカバリーしつつ、成長していけます。

投資の力で未来を育むことで、20代が求める「自分らしいかっこよさ」が見つかります。
人生がすべて投資だからこそ、周りの人の成長や幸福にも投資できます。

大人からは「20代だけではなく全世代に活用できる。プラットフォームを掛け合わせると使いたいものになりそう」というコメントも寄せられました。

<プレゼンターの受賞の感想>
「お金よりもキャリアに悩んでいる20代は多いと思っていました。キャリアが解決できたらお金も徐々に増えていくし好循環にできると思うのでぜひ実現したいです!」

■大人が選出 同率第2位「木育をテーマとした体験施設」

日本の森林が抱える問題。投資について知らないように、木についても知らないと思います。
戦後に植えた人工林がどんどん成長しているのに、林業従事者が減って放置されている現状。手入れをしないままだと逆に環境に負荷をかけることになります。
そんな現状を打破するために、「木育をテーマとした体験施設」に投資をします。

「木育」とは、木や森、人との関わりを経て豊かな心を育てるという目的で発足した教育概念。五感を刺激し感性が育つ、リラックス効果や情緒安定、木の魅力を知り環境問題への意識が高まるなどの効果が期待されます。

施設では、遊びや学び、フィールドアクティビティなどさまざまな角度から木育を行います。

これにより、木育のサイクルが回り始めるのです。

木育サイクルを回すことで、感性を育みつつ、リラックス効果、後継者不足の解消など、いろんな人がリターンを得られる形になります。

大人側からの「コストは誰が負担するか?」という問いに対して、「林業で力を持っている会社こそ代表して一肌脱ぐ」とコメントしました。

<プレゼンターの受賞の感想>
「このプレゼンを通して、木の魅力、知識を知ってもらえると嬉しいです」

■大人が選出 第1位「JRAの女性施策を参考に空間投資」

新NISAも始まり証券投資が必要と感じている人は年々増えているものの、「興味がない」「知識がない」というのが投資をためらう要因になっています。この「興味」に着目し、まずは娯楽から始める、「娯楽から投資へ」を考えてみました。

20代の女性の投資割合が少ないというデータがあり、20代の投資促進のカギは20代女性の参加。「投資はギャンブルでは」という声を逆手に取り、競馬の女性参加者の獲得に向けた施策に注目。
投資をしている女性は20%を切るにもかかわらず、純粋なギャンブルである競馬に参加する女性は40%を超えるというデータがあります。

競馬場はテーマパーク化を進め、オシャレで老若男女が楽しめる空間になっています。女性専用スポットもあり、女性が入りやすい雰囲気です。

一方、金融業界のビルや証券会社のビルは格式高くスタイリッシュではあるものの、オシャレ感、楽しさに欠けています。

証券会社のスペースを改装し、オシャレな複合施設に。女性が入りやすい形にして、投資に興味を持ってもらうことで、将来的な投資人口増加が見込めます。

参画企業からは「協会みんなで一緒にやっていけたらいいですね。競馬で成功しているなら追随できそうです。ギャンブルのようだと言われることから避けていたのに、それを参考にしようという素晴らしい企画です」と太鼓判。

<プレゼンターの受賞の感想>
「投資が推進される中で、ギャンブルのように思われたくないという風潮だったので、逆にギャンブルに寄り添うのが面白いかなと思い作りました。選んでいただきありがとうございました」

■運営メンバーからの総括

最後に、運営メンバーからのまとめが行われました。

倉成さん
「社交辞令ではなく、本当に面白いプレゼンばかりでした。実現できるものはぜひ104コンソーシアムが一区切りついても一緒にやっていきたいと素直に思っています。第2期の方で、正面からは無理でも、裏から自分でなんとか実現しようとしているものもあります。良いアイデアがたくさんあったので、本当に実現するといいなと思います」

藤沢さん
「投資思考というのは、リスクもあるけれどリターンは無限にあるということからスタートしました。お金に投資したらお金だけじゃない。いろんな困りごとを“投資”という行為を通じて解決できて、未来が変わっていく。お手本のようなプレゼンをしてくださって、嬉しいです。投資教育の概念をみなさんが変えてくださったし、変わるなと思いました。1年間で身に付けた投資思考を日ごろの仕事でのプレゼンにも生かしていただいて、『投資は危ない』などと言っている人を正してほしいです。本当に学ぶことが多かったです。ありがとうございました!」

今回の発表で3年間にわたる104consortiumの活動は一旦区切りを迎えました。
この3年間で20代が「投資で未来を変えていく」というミッションをベースに取り組んできた活動は、きっと日本の”投資を”取り巻く状況を変えていく礎になるでしょう。

ここで紹介しきれなかったプレゼン内容もどれも20代ならではの切り口で考えられた内容で、20代メンバーが学んできた「投資思考」は、お金だけではない、今後の人生を豊かにする上で役立つものになったと確信できるものばかりでした。

104consortiumは次なるステージへ進みます。みなさんの中にも「投資思考」が芽生えていたら嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました!

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