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第7回20代104会議「もし全てが投資なら、どんなサービスがありうる? ワークショップ」①

「投資で未来を変えていく」ために活動を続ける異業種連合、104(トーシ)コンソーシアム。20代向けに『104(トーシ)会議』というイベントを毎月開催している。2月のテーマは『20代に投資を促す方法ワークショップ』だ。

今日も集まった、20代のみなさん

いよいよ 第7回を迎えた104会議。次回の最終プレゼンを前に、本日のテーマは「もし全てが投資なら、どんなサービスがありうる?」だ。
 
まず、アセットマネジメントOneの方から最新の投資事情を説明してもらう。次に、4社(住友林業・電通・トヨタコニックアルファ・パーソル)の皆さんに、それぞれ自社サービスを説明してもらう。最後に、全てが投資なら4社でどんなことができるか? を、グループに分かれて考えてもらう。

1.最新の投資事情(アセットマネジメントOne)

最新の投資事情として取り上げたのは、ESG投資。 「名前は聞いたことがあるけど、実際何なのかよくわからない」という人も多いのではないだろうか。

分かっているようで分からない、ESG投資

名前をよく耳にする人が多いように、2016年末時点で22.8兆ドルであった世界全体のESG投資額は、2020年末には35.3兆ドルへ拡大した。今後も増加が見込まれ、25年には53兆ドルまで拡大するとの試算だ。日本でもESG投資は増加傾向にあるが、経済規模に比較すると額は依然として少ない。ESG投資は下の図のように 7つに分かれるが、今回はインパクト投資に絞って話を進める。

今回は、この中でインパクト投資について説明。

インパクトとは、事業活動や製品/サービスの供給の結果として生じた、社会的・環境的な変化や効果を意味する。下の図で説明している通り、数値のリターンだけでなく、社会や環境にどれだけ ポジティブな影響を与えたか?ということも重視している。

ESG投資の中で、①と④が顕著なのが特徴。

インパクト投資の残高は世界全体で1.16兆ドル、日本国内で1.3兆円程度。日本国内でインパクト投資を実践する組織(銀行・信託銀行・保険会社等)は増加傾向にある。インパクト投資を行っているアセットクラスは「非上場株式」が国内外で最も多いだろう。
 
しかし、日本へのインパクトはまだまだだ。コロナによる影響もあり、ここ数年の認知度および関心度は低いままとなっている。ここ4年間でほとんど変わっていない。また、インパクトをどうやって測るかは、かなり難しい。「CO2を排出する火力発電じゃなくて、太陽光発電に切り替えたことで、結果的に数値が減ったはず」など少しずつ測れる指標で測っていくしかないのだという。
 
一方で 希望が持てるのは、若い人の方が興味関心があるという点だ。若ければ若いほど、インパクト投資に関する認知度や関心度が高いというデータがある。これはなぜかという声が会場でも上がったが、 「世界の人が裕福になってきている。明日食べるものも困る、という人たちが減って、世界的に貧困は減ってきている。だから、人や地球のためになるという考えをもつ余裕のある人たちが増えてきている。これが増加に繋がっているのではないか」とアセマネOneの方は回答していた。
 
最近の投資事情を把握できたところで、次は 4社の会社にサービスを説明してもらう。

2.私の会社はこんな会社です ①住友林業

住友林業について「住宅の会社」という印象が多いかもしれない。しかし、木材の価値を高めるといった視点を元に、様々なビジネスを展開している。循環型森林ビジネスの加速、ウッドチェンジの推進建築、脱炭素設計のスタンダート化、中大規模木造建築なども手掛けている。「ただ木を使って、おしまい」というわけでなく、「どう生活の中に取り入れて、どう循環していくか」という未来を目指している会社でもある。

こんなファンドも作っているらしい

3.私の会社はこんな会社です ②電通

電通は、今まで四大メディア(新聞、テレビ、雑誌、ラジオ)の広告収入モデルだった。しかし「テレビを観ない」という若者が増えてきているように、このモデルは変化しつつある。今は「御社のミッション・ビジョン・バリューから一緒に考えます」「新規事業を一緒に考えましょう」「CMだけではなく、新商品の段階から一緒に考えさせてください」といったように、課題解決を重視している。

まさに「課題解決のなんでも屋」

4.私の会社はこんな会社です ③トヨタコニックアルファ

トヨタ自動車は歴史がある会社だ。なので、トヨタや自動車を売る販売店も含め、新しいシステムを打ち出すのはなかなか難しい。そこで、新しい組織を作って変えていこう!という発想からうまれた会社が、トヨタコニックアルファである。トヨタから資金をもらい、いろんな事業や販売店で新規サービスを提案したり、事業開発を行っている。

ミッションの「ありがとうを作る」って、素敵。

5.私の会社はこんな会社です ④パーソル

総合人材グループのパーソルは「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げている。はたらき方は、一人ひとり違うもの。自分の“はたらく”は、自分で決める。すべての“はたらく”が、笑顔につながる社会を目指しているのだという。
 
自分での選択、というところがパーソルが最も伝えたいメッセージらしい。マイナビやリクルートは生活も含めたサービス展開をしている。しかしパーソルは「はたらく」に特化していて、他との差別化をうんでおり、「はたらいて、笑おう。」の徹底ぶりがうかがえる。

転職という選択肢も、する・しないを含めて、自分で決めることのひとつ。

最新の投資事情と4社のサービスが分かった上で、 次回はいよいよ「4社のすべてが投資ならどんなサービスがありうる?」をお送りしていく。

お楽しみに!

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