相川浩之

2021年11月30日、41年余り勤めた日本経済新聞社を65歳で退職。在職中は新聞、雑…

相川浩之

2021年11月30日、41年余り勤めた日本経済新聞社を65歳で退職。在職中は新聞、雑誌、ラジオなど既存メディアとIT部門(NIKKEI NET、IT本部、電波・電子戦略室など)で働きました。今後はジャーナリストとして、超高齢社会やデジタル社会の歩き方を考えていくつもりです。

マガジン

  • 番組案内/翔べ!ほっとエイジ〜人生100年時代の歩き方トーク

     長寿化だけでなく、デジタル化、グローバル化が一段と進み、これまでのものの見方や価値観が大きく変わろうとしている「人生100年時代」。そんな時代の歩き方を考えるトーク番組です。進行はフリーアナウンサーの町亞聖&ジャーナリストの相川浩之。  コロナ禍が、社会のデジタル化を加速。2025年には団塊の世代が75歳以上となり、本格的な超高齢社会が到来します。地球温暖化や貧困、戦争など、グローバルに解決しなければならない問題にも直面し、立ちすくんでいる人が多いのではないでしょうか。  しかし、時代の変化をつかみ、上手に付き合うことができれば、互いに助け合いながら個々人が自己実現できる社会を手に入れることも可能です。  時代の波に乗ることができるのは、変化を恐れず何にでもチャレンジし、人と人のつながりを大切にする、“ほっと”な大人たち。『翔べ! ほっとエイジ』は、そんな大人たちのための情報番組です。

  • 人生100年時代の歩き方

    「超高齢社会」をテーマにすると、対象が高齢者に限られがちになる。超高齢社会は少子化社会でもあり、それにデジタル化、地球スケールの問題の顕在化が重なるのが、今の時代の特徴だ。そこで、テーマを「人生100年時代の歩き方」とし、会社退職後も取材を続けている。人生50年時代とは違う「歩き方」を考えていきたい。

  • 教科書では学べない情報リテラシー

  • くらしとメディアリテラシー

    テレビ、ラジオ、新聞、書籍、雑誌、そしてインターネットから情報を得るだけでなく、自らも積極的に情報発信しながら、いろいろな人とつながり、さらに知見を深める。そんな時代になった。必要になるのがメディアと上手に付き合う方法だ。40年あまり新聞社で様々なメディアに携わってきた経験を踏まえ、あふれる情報に翻弄されず、メディアを上手に、主体的に使いこなす方法をお伝えする。

最近の記事

第30回 澁谷智子成蹊大学教授にヤングケアラーについて聞く(下)どうなる?ヤングケアラー支援の法制化

 今回のゲストは、ヤングケアラー研究の第一人者である成蹊大学文学部現代社会学科教授の澁谷智子(しぶや・ともこ)さん。  政府はヤングケアラーを「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」と定義。09年に成立した「子ども・若者育成支援推進法」を改正して、国や自治体が支援に努める対象にヤングケアラーを追加する考えだ。改正案は今国会に提出された。ヤングケアラー支援が法制化されるとどうなるのか。  澁谷さんは「最終的には人の問題」と話す。  「

    • 第29回 澁谷智子成蹊大学教授にヤングケアラーについて聞く(上)なぜヤングケアラーに注目が集まっているか

       今回のゲストは、ヤングケアラー研究の第一人者である成蹊大学文学部現代社会学科教授の澁谷智子(しぶや・ともこ)さん。  澁谷さんが「ヤングケアラー」という言葉に出会ったのは2005年の学会。自身が子育てと仕事の両立で悩んでいた時に、学校と母親のケアをどうにか両立させたいとしている10代の子どもの手記を読んで、「胸を打たれた」と澁谷さん。     「私は大人なので保育園の情報とかを自分で探すこともできたが、ヤングケアラーは情報をどこで得ればいいかもわからない。周りの子とちょっ

      • 第28回 東京大学高齢社会総合研究機構・機構長の飯島勝矢さんに聞く(下)地域包括ケアと在宅医療を検証!

         今回のゲストは、東京大学高齢社会総合研究機構・機構長の飯島勝矢(いいじま・かつや)さん。  飯島さんは2020年より東京大学高齢社会総合研究機構・機構長、および未来ビジョン研究センター教授。老年医学、老年学が専門で、特にフレイル予防を軸とした超高齢社会の総合まちづくり研究、在宅医療・介護連携推進を軸とする地域包括ケアシステムの構築などの研究で実績をあげている。  後半のテーマは「地域包括ケアシステム」。  「地域包括ケアシステムは、パッケージがあってそれを導入しせんか?と

        • 第27回 東京大学高齢社会総合研究機構・機構長の飯島勝矢さんに聞く(上)フレイルと、その対策

           今回のゲストは、東京大学高齢社会総合研究機構・機構長の飯島勝矢(いいじま・かつや)さん。  飯島さんは2020年より東京大学高齢社会総合研究機構・機構長、および未来ビジョン研究センター教授。老年医学、老年学が専門で、特にフレイル予防を軸とした超高齢社会の総合まちづくり研究、在宅医療・介護連携推進を軸とする地域包括ケアシステムの構築などの研究で実績をあげている。  東京大学高齢社会総合研究機構は2009年に設置され、東大の全学部から高齢社会に精通した研究者が集まっている。

        第30回 澁谷智子成蹊大学教授にヤングケアラーについて聞く(下)どうなる?ヤングケアラー支援の法制化

        • 第29回 澁谷智子成蹊大学教授にヤングケアラーについて聞く(上)なぜヤングケアラーに注目が集まっているか

        • 第28回 東京大学高齢社会総合研究機構・機構長の飯島勝矢さんに聞く(下)地域包括ケアと在宅医療を検証!

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        • 番組案内/翔べ!ほっとエイジ〜人生100年時代の歩き方トーク
          31本
        • 人生100年時代の歩き方
          29本
        • 教科書では学べない情報リテラシー
          0本
        • くらしとメディアリテラシー
          14本

        記事

          第26回 緩和ケア医の山崎章郎さんに聞く(下)末期がんなどの患者とどう向き合うか

           今回のゲストは、緩和ケア医の山崎章郎(やまざき・ふみお)さん。  山崎さんが「病院で死ぬということ」を著したのが1990年。外科医だった経験をもとに、終末期の患者がどのような最期を迎えるかについて「物語」を描くことによって、自らの最期を患者自身が決めることができない病院医療の問題点を明らかにし、反響を呼んだ。それから34年。がん医療を取り巻く環境は大きく変わっている。  まず情報提供の面では、以前はがんの告知は一般できでなかったが、患者には人生の自己決定権があるということ

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          第25回 緩和ケア医の山崎章郎さんに聞く(上)がん共存療法に取り組む狙い

           今回のゲストは、緩和ケア医の山崎章郎(やまざき・ふみお)さん。  名著『病院で死ぬということ』を1990年に著した後、緩和ケア医として活躍してきた山崎章郎さん。2500人を超える終末期がん患者を看取ってきた。その山崎さんが2018年に大腸がんを宣告された。抗がん剤治療を受けるものの、強い副作用が出たため治療を中断。自身ががんになったことによりいくつかの問題に気づく。抗がん剤治療を選択しない患者さんに十分な医療保険のサポートがなく、がん治療が終了すると空白の時間があり、多く

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          医療は延命にも救命にもなる。大事なのは「どう生きたい(逝きたい)か」〜マザーリーフデスカフェ

           葬儀社、ライフネット東京(東京・品川)代表の小平知賀子さんが主宰するマザーリーフデスカフェが2月24日、ライフネット東京事務所で開かれ、看護師の大森泉さんが「延命治療の医療措置 メリットとデメリット」をテーマに、同じ医療措置でも不要な延命措置となるケース、重要な救命措置になるケースを解説してくれた。最後に、現在開発中という「いーとかーど」を使って、「ものが食べられなくなった時に、どんな生き方をするか」というシミュレーションゲームを行い、参加者は大いに盛り上がった。  大森

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          第24回 在宅医の佐々木淳さんに、在宅医療を体験して感じた疑問を聞く

           今回のゲストは、在宅医療専門クリニックを運営する医療法人社団悠翔会の理事長、佐々木淳さん。  佐々木さんは2015年に医療・介護多職種連携のための学びのプラットフォーム「在宅医療カレッジ」をスタート。認知症ケア、高齢者ケア、地域共生社会の学びなど幅広い分野でセミナーを実施している。その内容をまとめた「在宅医療カレッジ・地域共生社会を支える多職種の学び21講」(医学書院)は、超高齢社会における医療・介護の実践的知識を学ぶための必読書になっている。  今回のインタビューは、

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          医療ニーズの高い人は医療保険で訪問看護師やマッサージ師を呼ぼう!〜終活セミナー

           看護師に部屋を片付けてもらったり、自宅にマッサージ師を呼んだりすることも可能。医療保険で受けられるサービスは実は多いーー。葬儀社・ライフネット東京主催の終活セミナーが2月15日、東京・東五反田のライフネット東京事務所で開催され、柴垣医院(東京・自由が丘)在宅診療部ソーシャルワーカーの松本晶子さんが、「介護保険と医療保険の違いと使い方」を解説してくれた。知っているようで知らない保険の使い方をいろいろ聞いて、参加者は「そんな使い方があったのか〜」と驚きながら聞き入っていた。

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          第23回 ファクトチェック推進に尽力する弁護士の楊井人文さんに聞く(下)デマや不正確なニュースなどにだまされないためにはどうすればいいのか

           今回のゲストも、ファクトチェックを自ら手掛けるとともに、ファクトチェックの普及・推進にも務めてきた楊井人文(やない・ひとふみ)さん。   私たちがデマや不正確なニュースなどにだまされないためにはどうすればいいのか。 楊井さんは「SNSの時代になって、昔は影響力を持たなかった無名な人たちのつぶやきさえ、一瞬で世界に広がるようになった。新しい技術によって、こういう現象が生まれた」とその背景を説明した上で、「不安だとか、憤りだとか、敵対心とか、そういったものが原動力になって、そ

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          第22回 ファクトチェック推進に尽力する弁護士の楊井人文さんに聞く(上)ファクトチェックとは何か。どのようなルールでどんな分野で行われているか

           今回のゲストは、ファクトチェックを自ら手掛けるとともに、ファクトチェックの普及・推進にも務めてきた楊井人文(やない・ひとふみ)さん。  楊井さんはファクトチェックの普及・推進活動を行う非営利団体であるファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)の発足から事務局長を務め、2023年6月に任期満了で退任。 「これからは、より自由な個人の立場でファクトチェックのあり方について考察や支援を行っていく」とのこと。  「ファクトチェックとは、ある情報が本当かどうかを一から調べ直すこと。一

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          最期までトイレに行きたいなら、基本動作のトレーニングを〜終活カフェ

           終活について専門家の話を聴きながら、参加者も語り合う、葬儀社・ライフネット東京(小平知賀子代表)主催の「終活カフェ」が8月27日、東京・東五反田の同社事務所で開かれた。今回のテーマは「最期まで自分でトイレに行きたい! 生活リハビリって知っていますか?」。理学療法士の吉村覚(よしむら・さとる)さんを講師に迎え、「最期までトイレに行く」ためにどんな準備をすればいいかを学び、感想などを語り合った。  吉村さんは、まず、リハビリの仕事について説明した。
 「いつも、これからリハビ

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          第21回 精神科医の和田秀樹さんに聞く〜シン・老人の時代へ

           今回のゲストも、精神科医の和田秀樹さん。 高齢者は消費者、労働者としても最強の存在なのに、世の中では旧来のイメージが維持され、高齢者は生かされていない。そこで和田さんは「シン・老人力」を著した。  シン・老人は知的レベルが高く、若い頃に贅沢を知っている高齢者たちを指す。  「いわゆる先進国としての日本の中でほとんどの人生を送っておられる方々でなわけで、今までの高齢者像とは違って、ファッションも美食も楽しむ層。  「高齢者は年金がある分、収入面では妥協ができる。だから、若い

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          第20回 精神科医の和田秀樹さんに聞く〜シン・老人力とは

           今回のゲストは、精神科医の和田秀樹さん。和田さんは2012年の夏に、町、相川がキャスターを務めるラジオNIKKEIの番組『集まれ!ほっとエイジ』に出演。和田さんが監督した映画『「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ』が公開されるタイミングで話を聞いた。  この作品は、認知症で問題行動を繰り返す大学の名誉教授役を務めた橋爪功さんや、父親の介護で葛藤する娘役の秋吉久美子さんらが出演、話題を呼んだ。  「この間で印象的だったことは?」との質問に和田は「3年間のコロナ禍」と語る。

          第20回 精神科医の和田秀樹さんに聞く〜シン・老人力とは

          第19回 コンピューター科学者の坂村健さんに聞く〜チャットGPTとどう付き合う?

           今回のゲストはゲストは、コンピューター科学者の坂村健さん。坂村さんは2017年4月から東洋大学情報連携学部の学部長を務めている。学部の構想からIoT化された校舎まですべてを考え、学部長として、ネットワーク時代に対応した新しいイノベーションを起こせる人間を創出することを目的にしている。  情報連携学部のブランド名はINIAD(イニアド)。Information Networking Innovation and Designの略。従来の学問分野はネット社会誕生以前に作られたも

          第19回 コンピューター科学者の坂村健さんに聞く〜チャットGPTとどう付き合う?

          第18回 「チャットGPTは世の中を変える!」〜コンピューター科学者の坂村健さんに聞く

           今回のゲストはゲストは、コンピューター科学者の坂村健さん。  1984年にTRON(トロン)プロジェクトを開始。あらゆるモノがネットにつながるIoTのコンセプトをこのプロジェクトでいち早く実現した。2017年4月から東洋大学情報連携学部の学部長を務めている。  トロンの電脳住宅は100坪ぐらいのコンピューター制御された住宅。外気温に合わせて、エアコンを制御するだけでなく、窓を開けて風を通すなどの機能を実現。 トイレメーカーとは尿を自動分析する装置付きのトイレを開発した。組

          第18回 「チャットGPTは世の中を変える!」〜コンピューター科学者の坂村健さんに聞く