「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合
◆概要
【「比喩・たとえ話・換言」がおかしい/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第1巻)
▶1
本作の主人公は邪神ちゃん。
彼女は悪魔だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。料理などの家事をする代わりに、ゆりね(人間、女子大生)の住むアパートに居候させてもらっている。
ゆえあって、
・Step1:ゆりねの殺害を企む邪神ちゃん。
・Step2:しかし、ゆりねは強い。人間とは思えぬ強さである。到底1人では勝てぬ。かくして彼女は、友人のメデューサを魔界から呼び寄せた。
しばらく後、
・Step3:人間界にやってきたメデューサ。彼女は問うた「ゆりねさんってどれくらい強いの?」。
・Step4:すると邪神ちゃんは「ストⅡ初心者にとってのCPU戦7人目のブラ●カと同等の強さですの」。
・Step5:メデューサが驚く「そんなに!」。
※補足:「ストⅡ」とは言わずと知れた名作ゲーム「ストリートファイターII」のこと。また、「ブラ●カ」は同ゲーム内のキャラクター「ブランカ」のことだ。
▶2
いやぁ……ツッコみどころ満載の傑作シーンである!
すなわち、「きみたち悪魔でしょ?なんでストⅡのネタが通じるの?(笑)」「仮にストⅡを知っていたとしても、どうして『ストⅡ初心者にとってのCPU戦7人目のブラ●カと同等の強さ』なんてマニアックな比喩がすらすら出てくるの?(笑)」「そして、なぜそれを瞬時に理解できるの?(笑)」「お前らはあれか、ストⅡガチ勢だったのか?昔2人でやりこんでいたのか?(笑)」「30~40代のオッサン同士の会話みたいだな(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
◆他のアイデアも見る👀
この記事が参加している募集
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!