ひしがた❖

社会人3年目

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    本の感想文、漫画も含みます。

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    映画の感想文置き場です。たまに観劇などの感想も。

  • 移動の記録です。飛行機での大移動や、仕事でちょっとそこまで外勤、散歩も全てひっくるめています。

最近の記事

スマルナ使ってみたレポ

 今週は生理前のPMSがひどかった。  仕事ができないのは生理によるホルモンバランスの乱れだけが原因かと言われると違うだろうけど、木曜日なんて、情緒不安定すぎて職場でトイレに駆け込んで泣く羽目になった。  自分でも「あれ?」と思いながらも、PMSなんじゃないかという仮説を凌駕するほどの自己嫌悪により、帰り道でも、帰宅後も、ひどく落ち込んでずっと泣いていた。  翌金曜の夜から生理が始まり、つくづく生理に振り回されすぎだと思った。  流石にこれはひどいと思い、金曜夜にスマルナで

    • 森絵都「風に舞い上がるビニールシート」

      2024/05/29読了。  すごく面白かった、全部の短編で引き込まれた。最後に位置する表題作がやっぱり一番印象に残っていて、家族などの通常何より優先して大事にするものよりも、さらに別の大切な何かに人生を捧げる人の切実さが描かれていた。  私も高校生くらいの頃、自分が子供を産む必要はなくて、世の中には既に沢山の不幸な子供がいるのだから、将来的には里親とかになれたらと思っていたことを思い出す。今はそう思わなくなり、結婚し、自然と夫との子供が欲しいと思うようになってしまったけど。

      • 小川洋子「完璧な病室」

         2024/05/18読了。  小川洋子初期の短編集4つ。孤児院を経営する両親の元に生まれた人物二人が重要な役割を担う物語が、短編ひとつめとよっつめに配置されている。  小川洋子さんの小説には、よく「静謐」な文体、という書評がつけられている。代表作のひとつ「博士の愛した数式」は、懐かしさと寂しさを余韻に残す、まさに静謐な日常を愛おしむような物語だった。  だけど、今回読んだ初期の短編集よっつはどれも違った。うすのろで騒々しく、まとまりがなくて食べ滓だらけの日常を嫌悪していた。

        • 澪標

           私は今の仕事に向いていない。  バソコンに一日中向かって残業して、添付ファイルの順番とかどうでもいいことでケチをつけられる。あとExcelの形式とか、瑣末な誤字脱字とか。  〆切ばっかり設けられてギリギリ締め付けられるのに、1日でも遅れると電話掛かってくる。  頑張っても誰も褒めてくれないし失敗ばっかする。自分の仕事が世の中で何の役に立っているのか皆目分からない。  苦しいなぁ。  今日日差しの下を歩きながら自然と、死ぬならこんな風に綺麗な芝生の木陰の上で眠るように死にたい

        スマルナ使ってみたレポ

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          腰痛と駅の花屋

           玄関マットで滑って転んで、夫がしてくれた家事の続きをして、駅の花屋でフライング母の日をする。  連日、くだらない事務作業で残業して、くたびれてしまった。今日は土曜日。ムリしないようにしようっと。 ……  今日は月曜の帰りの電車、22時30分近く。  明日も早いのに残業続きだ。  くたびれた。 ……  週末、実家に顔を出し、距離感難しいな〜と思ったりした。  実家は大好きなんだけど、夫との生活がある以上、実家優先は明らかにまずい。  若干体調不良気味で、在宅勤務で友達もいな

          腰痛と駅の花屋

          ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

           4/29、ゴールデンウィーク前半最後の日に読了。だいぶ前(2ヶ月くらい前?)、南の国にいる時からの積読だから、読み終えたことが感慨深い。混み合う通勤電車や人身事故による遅延の時も側にいてくれた、心強い味方だった。  主人公は、ピッパ・フィッツ・アモービという賢い女子高校生だ。明るくて分け隔てない存在で、クラスの中心ではなくて、気がついたら図書館にふらっと行っているような女の子。  物語序盤は、筋書に先行されてちょっと無理があるような展開もあった(ように感じた、私が老いて

          ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

          残業を回避するために

           今日の残業、完全に不必要だった。  優先順位をつけて物事に取り組みたいのだができない。周囲のことを慮れてもいない。  あーあ。  抱え込むし残業が苦にならないタイプの人が前任者で、しかも性格的にはすごい仏のように優しい人で、こういう人に遅い時間にメッセージを送っちゃいけないと思った。  その人は自分の仕事そっちのけで来てくれて、長々と照会に対する回答をしてくれるから。  自分の仕事出来なさに辟易とする。まぁ今日は、夜遅くにやってもいい仕事と、やっちゃいけない仕事がなんと

          残業を回避するために

          誘いを断る

           大学時代の友人グループからの誘いを断った。  休みの日に遊ばないかという内容で、2年以上会っていない子が連絡をくれた。    実を言うと、グループの中でも、連絡くれた子のことは特にどうってことなかったのだが、そのグループの中心的な子のことがとても苦手だった。仮にその子をAとする。  大学時代の私は、いや、大学を卒業した後も、私はAとの付き合いを続けた。  Aは、優里の「ドライフラワー」の歌詞みたいな女子だった。自分自身を「不器用で頑張り屋さんでかわいい」と思っている、

          オッペンハイマー

           一昨日、IMAXで観てきた。  夫曰く、監督はIMAXで観ることを前提として映画を作っているから絶対そちらで観るべきとのことだったので、初IMAXだった。  全編通して、光や音のイメージが駆使されており、夫の言う通りだった。  日本に生まれ育ち、原爆がいかに広島と長崎に落とされたか小学生の頃から学んできた身としては、アメリカでの原爆の扱われ方の軽さに改めてショックを受けるし、広島や長崎の人はさらに違う感じ方をするだろうと思った。  最後、アインシュタインがオッペンハイマーに

          オッペンハイマー

          羊文学くらいの元気さ

           昨日、夫と二人で、家から30分くらい離れたところにある桜で有名な公園に行き、5kmとちょっとくらい走った。桜吹雪と日差しの中でヨタヨタ走りながら、天国ってこんな感じかなと思っていた。  あまりに疲れて、そのあと私はAirPodsを洗濯して壊し、夫は熱々の卵焼きを油ごと掌でキャッチして水脹れをこさえていた。  でも、走ったおかげか、筋肉痛を抱えながらも私は普段より元気だ。  相変わらず残業して、21時過ぎの電車に揺られながら羊文学を聴いている。fool、良い歌だ。  本当

          羊文学くらいの元気さ

          「お先に失礼します」

           いまとても落ち込みながらハンバートハンバートを聴いている。自分の仕事のできなさにつくづく嫌気がさした。自分が今何をしているのか良くわからない。  メール文ひとつまともに作れないし添付文書を間違えるし、そもそもデータを探せない。しまいには数すら満足に数えられない感じになっていた。班員全員が残業していて、私一人が夜20時40分過ぎに逃げ出した。  大学時代、私には向いていない仕事があるな、と強く思っていたことを、ぼんやりと思い出す。  ひとつは人と競う系の仕事。  もうひとつ

          「お先に失礼します」

          斜線堂有紀「本の背骨が最後に残る」

           南国の本読み仲間からの餞別を、昨日読了。  人間が本となる表題作と、それに対応する最後の一編に挟まれると、それぞれの短篇たちが全て、十または綴、あるいは別の本が語った物語のようにも感じた。  目や手足を、肉体を失うことについて繰り返し、この短編集では描いている。身体を損なうグロテスクさ、痛みに苦悶する登場人物たち、を、通勤電車内でリアルに想像して、何度か気分悪くなった。  短編はこんな感じの物語だった。 ・生きたまま焼かれて死ぬ本 ・肉体が死ぬと魂も失われることを知る

          斜線堂有紀「本の背骨が最後に残る」

          03の角田味

           たまに夫から東京03の角田っぽい!(悪い意味で)と言われるのだが、今日観ていた東京03のコントの角田のキャラクターにわたしみを感じたため、どこにわたしみを感じたか振り返る。 ①軽々しく人に頼み事をする。  角田のノリはあくまで明るく陽気なので、飯塚が本気で嫌がっててもなんか中和されてしまう。そして角田の強引さが勝つ。 ②頼んだ前提を自分からひっくり返す。  飯塚がいざ頼みを聞いてくれると、ネタバラシをしたり照れたりとかして、飯塚が合わせてくれた前提を自分から変えちゃう。

          誕生日

           今日は私の誕生日だ。この一年は、地元に帰ってきて、夫との新生活が始まり、転勤先で新たな業務の担当となる。  いくつか目標を立ててみたい。 1.家族を大切にする  夫と実家、どちらも私は大好きなのだが、時に対立した時はどうしたら良いか。夫とはいまだによく喧嘩するし、実家に対しての精神的依存が強い気がする。この距離感について、良い塩梅を見つけたい。 2.社会福祉士の勉強  夫との同居生活に加えて、新たな業務が始まる。でもまた現場に戻るために、しっかり勉強して、絶対取得したい

          これでよかった

           今日は転勤先への初出勤日だった。  挨拶してパソコンを設定して引継受けてお菓子配って昼ご飯食べて移動に係るデータやら領収書を係の人に提出して、定時退勤した。職場の人達はとても優しく、オフホワイト職場であることが分かった。仕事のやりがいには正直あまり期待できないけど、門外漢の私はまた一から、こつこつやるしかない。  2年前と同じように、私はJRに揺られている。  南の島で全て叶えて多幸感に浸っていた日々は既に無い。期間限定だったから美しかったということを知っている。私はもう

          これでよかった

          旅仕舞い

           南方での2年間が終わり、どっと体から力が抜けている。段ボールだらけの床で転がって今スマホのnoteに書き込んでいる。タブレットは段ボール行きだから使えない。  帰る場所がここより寒くて冬が残っていることが、少し不安だ。  仕事は一応、一区切りついた。本当はまだまだやること、やるべきこともあったんだろうけど、仕方ない。最後には魔物がいる、という。強烈な転移を受けて悩んだりした。沢山泣いた。あれでよかったのか分からない。心だけ置き去りになっていたように思うけど、でも仕事は、