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私による私のための選書(前編)

積ん読が溜まりに溜まっている。
読むペースと買うペースが見合っていないゆえで、買ったら読む気が落ちたとかそんなことは全くない。
どの本も読むのが楽しみで楽しみで、積ん読たちを眺めては次はどれにしようかな~とにまにましている。
私が私のために選んだ最強の布陣を見てくれ!という気持ちで、買った理由とともに積ん読本を積み始めた順に列挙します。
数えてみたら20冊を超えていて、ちょっと長くなったので前後編です。

『夏物語』川上未映子、文春文庫

去年、夏のうちに読めるかなあと思って買った途端に秋になり、次の夏まで持ち越しになった。
作中の季節に合わせて読むのが没入感があって好きなので、もう少ししたら読み始めたい。
川上未映子さんはこれまで読んだ5冊くらいが全部好きで、これから少しずつ読みすすめたい作家さん。


『夜のピクニック』恩田陸、新潮文庫

こちらも作中に合わせて次の秋になったら読もうと思っている小説。
本屋大賞受賞作というのも期待が高まるけれど、恩田陸さんの作品は何冊か読んで好きなのが分かっているので面白さが保証されている感じがする(と思って油断していたら去年の秋が終わった)。


『青い城』モンゴメリ、谷口由美子訳、角川文庫

たまたま読んだこの記事をきっかけに買った本。
「怒涛の胸キュン&胸スカ展開」といわれているのが気になったし、「赤毛のアン」シリーズも大好きなので、ぜったい自分も気に入るだろうという確信がある。


『眺めのいい部屋』E. M. フォースター、西崎憲・中島朋子訳、ちくま文庫

恋愛小説が読みたい!と思って、ずーっと買いたい本リストに入っていたのだけどなかなか書店で出合わずにいた。
でも京都へ旅行した際に雑貨屋さんに行ったら、いた。NORR KYOTOという本も扱う雑貨屋さんでのこと。
思わぬところでの出合いは嬉しい。
店主さんが「フォースターの描く強い女性が魅力的」と話されていて、さらに読むのが楽しみになった。


『ちくま日本文学 梶井基次郎』ちくま文庫

こちらも京都にて購入。
梶井基次郎の代表作「檸檬」の作中に登場する丸善の京都本店でこれを買うという、このミーハー具合。聖地巡礼的な行い。とてもテンションが上がりました。
店内には檸檬のスタンプに檸檬置き場(お供えのごとく客が檸檬を置ける籠)まであった。


『ちくま日本文学 萩原朔太郎』ちくま文庫

上記と同じ「ちくま日本文学」シリーズ。
装丁を安野光雅さんが手掛けていて、背表紙が並ぶとなんだか格好良い、と思って何冊か集めている。
文庫で日本文学全集というのがまた、良いです。


『分別と多感』ジェイン・オースティン、中野康司訳、ちくま文庫

オースティンは私には珍しく全作読みたいと思っている作家。
残すは本作と『ノーサンガー・アビー』。
この本は横浜の本屋さん、象の旅で買いました。
個人書店でオースティンの長編が全作揃っているのに感動して、ついついレジへ持って行っていた。


『死をもちて赦されん』ピーター・トレメイン、甲斐萬里江訳、創元推理文庫

「修道女フィデルマ」シリーズの長編第一作。
すでに短編は2冊読んでいて、どちらもとても(注釈も含めて!)面白かったので期待値高め。
まず舞台が7世紀アイルランドというのも好きだし、主人公のフィデルマが王女であり弁護士であるという“強い女性”である点も好きだし、真実が正義とは限らない矛盾と向き合うところも好き。
長編ではバディとなる人物が出てくるようだけど、どうなるかなあ。


『夜明けのすべて』瀬尾まいこ、文春文庫

前々から気になってはいたのだけど、映画化をきっかけにPMSとパニック障害の二人がうんぬん、恋愛ではなくうんぬん、という情報を得て購入。
病が題材のものは身構えてしまうことが多いけど、同じく瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』が優しさのミルフィーユ!というくらい優しい物語だったので、こちらもきっといろんな配慮をもって描かれているんだろうな、と安心している。


『どうかご自愛ください』ユン・ホンギュン、岡崎暢子訳、ダイヤモンド社

まずタイトルが良すぎる。ちなみにサブタイトルは、「精神科医が教える『自尊感情』回復レッスン」。
精神科医が書いた韓国発ミリオンセラー本。
山口祐加さんが『自分のために料理を作る』のなかで本書から引用していた部分がとても腑に落ちるものだったので、読んでみたい!と勢い込んで購入。
普段あまり買わないジャンルの本だけれど、ご自愛したさが勝った。


ここまでで10冊。続きは次の記事で。


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