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誰の子供か分からず捨てるくらいなら、自由市場の手を借りてもいいのではないか?

こういう事件がたまにあるらしい。無論痛ましいっちゃあ痛ましいのだが、私は違った立場を敢えて取る。
こういうケースだと、赤ん坊を育てる義務を母親に負わせるのは、酷だと思うんだよね。

無論人身売買や強制売春は本人の意思によらないのでいかんと思うんです。これは多くの人が共感するところだと思うんです。
でも私は共感など求めていないので言うんですが、道徳的側面を抜きにすると、子供を養う法的義務を母親に負わせるのはケアの強制になりかねないかと思うんですよ。

それはまた財産権の侵害ではないかと思うんです。

かといって、この理論をこのまま適用するとあまりにも問題が出てきてしまうので、提案としては、

  1. CEOやエンジニアをかき集め、メルカリのように赤ん坊を売買する市場を作る

  2. 避妊手段を安価に手に入れられるようにする

  3. 養子縁組を充実させる

  4. 赤ちゃんポストを各地に作る

ざっと思い付くのはこのくらいだろうか。
列記しているのならば、他の項目も書くべきなのだろうが、赤ん坊を売買する市場について書くのがテーマなので、少し聞いて欲しい。
仮に、イーロン・マスクや孫正義、山田進太郎が子供売買ビジネスを行えば、一大ビジネスになり得るし、保険適用でマシになりつつあるものの金が掛かる不妊治療をする必要もなく、いいビジネスチャンスだと思うのだが。
但し留意点として、前提となる身元などの審査と、国際移動は人身売買防止の観点から、自由市場の道徳により制限されなくてはならないとか、仮に親に余裕が出たならば子供の希望によっては親と面会出来る仕組みを整える、確実な避妊手段へのアクセスを改善するなどを行うのが前提ではあるが。ここら辺はオーストリア経済学派の考えが役立ちそう。

参考までに、自然妊娠の場合では、毎月致していればの数字だが、25歳未満の場合は96%で妊娠するようだ(一般的な日本人の観点では毎月致すのは難しいかもしれないが…)。25歳以上34歳未満は86%、35歳から39歳で78%という。IVF(体外受精)では35歳未満では54.5%、35歳から37歳で41.1%、38歳から40歳で26.7%、41歳から42歳では13.8%、43歳以後では4.2%と小さくなっていく。

尚、よく言及される「不妊治療が発達障害の原因になる」という言説は現時点ではエビデンスが不十分である。
https://www.sciencedaily.com/releases/2022/07/220726132526.htm



無政府資本主義者のロスバードはこう言っている:

そして未来のいつか、科学者が実験室で人間の生命を創造することができるようになったらどうなるのか? そのとき科学者は「創造者」である。彼は子供を生かしておくべき法的な責務も持たなければならないのか? そして子供が奇形で病気で、ほとんど人間とは言えないとしてみよう。それでも彼は子供を養うべき法的な拘束力ある責務を持つのか?

『自由の倫理学 リバタリアニズムの理論体系』マリー・ロスバード著
森村進・森村たまき・鳥澤円訳、120頁

私の言いたいことはここに全て纏まっている。例えば「人工授精を行った不妊治療クリニックの院長が子供を育てる責務は負わないのに、なぜ育児放棄をした母親が責務を問われなければならないのか」ということだ。
そしてこの問いは、当然代理母出産にも関わってくる。私は性労働は自発的意志に基づくものである限り擁護する(だから子供を無知蒙昧にしてグルーミング(家庭への抱え込み)する親は許せないのだ)が、代理母出産は、クライアントや、会社が代理母が中絶する権利、子供を放っておく権利を制限する事になるから、財産権の侵害として反対する。

当然ヤフコメ民は、記事にもよるが馬鹿の一つ覚えのように劣化した経典を唱える事しかしないので、そこまで検討する頭が無いかもしれないが。

記事を読んでくださりありがとうございます。 少しの間お時間を頂けますか。 100円、200円と言ったほんのお気持ちでも構いませんので、サポートは力になります。 無論、それ以上支援して頂けるのであれば、私は有難く受け取ります。 サポート代は、通販や食事代、生活費に主に使います。