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トランス問題と女性スペース -リバタリアン(自由至上主義者)の視点から-

私のことを、TERFだと思っている方が居られるようなので、リバタリアニズムの観点からの過激なトランスジェンダー思想への批判を述べていくことにした。

まず、この記事においての定義を述べる。
トランスジェンダリズム(TGism)→生物学的な性別(Sex)ではなく、社会的な性別(Gender)のみがあるとする考え方。この思想では、「性別」は自らが思う性別(性自認)でよく、性別は流動的であり、自由に変えられるものとされる。トランスジェンダー女性は例え身体が男性でも、女性と看做すといった考えが典型的である。
私有財産(権)→人が持つ有形(時には無形)のもの。典型的には不動産、物質、権利など。内心や、個人の評判は含まれないことに注意。

私が言いたいのは、簡単にすれば「男性が女性スペースを利用するのは体の権利を侵害している」という事です。それ以上でもそれ以下でもありません。あとニューハーフ物や男の娘好きとしても止めてくれ。

トランスの権利はおかしい事なの?

トランスジェンダーの問題については、他でも散々書かれているので、ここでは取り扱わないことにする。
基本的なデータは下に大まかに書かれているから参照するとして('👅')


女性スペースの問題

今問題視されているのは、身体男性が女性スペースを利用する事の是非であろう。
トランス女性を巡る問題に対して、過剰に反応する人がいる。それ自体は、怖がる人も居るので致し方ない。
ただ、私がこれから問う問題は、「誰の財産権を侵害しているのか?」というものだ。
心配ない、私は「トランス差別反対!」とも、「萌え絵は女性蔑視!」とも、「女性差別反対!」ともここでは唱えないし、そのような思想に賛同もしない。女性差別については、もし存在するなら改善すべきとは思うが。
あくまで、一人のリバタリアンによる思考実験もどきと思って欲しい。

例え話をしよう。ここに銭湯があるとする。女風呂も男風呂もある。君は銭湯の管理者だ。業務を妨害する者は、追い出したり、もっと極端なことを言えば、拳銃やナイフで追い出すことも出来る。
拳銃やナイフは言い過ぎではあるが、管理者なのである程度客は選べる。

と、そこに女装した男が女風呂に入ろうとしてきた。女性達はただ何も言わぬまま。君の元に女性がクレームを言った。それを受けて君はこの変質者を摘み出そうと思っている。
ここでストップ。
この女装した男が侵害したのは、どの権利だろう?
女性が安心して居られる権利?それも財産権の一つだ。もう一つ、この男は不法侵入も働いている。もしこの銭湯の経営者が、トランスジェンダーに配慮し、トランス女性も歓迎する女湯であるならば、不法侵入は成立しないであろう。そうなれば、個々の女装家のモラルの問題か、女性の身体の侵害の問題になってくる。現行の日本の法でも、侵入者は裁かれるし、少なくとも、生物学的な性別で分ける箇所である銭湯に異性が入ってくる事を大多数の人間が承認するとは思えない。ある統計によれば、トランスジェンダーとされる人間の比率は、せいぜい1%である。GIDなら遥かに少ない。少数派に対する配慮が必要であることは前提だが、そんな1%にも満たないような少数派の為に、多数派が犠牲になる必要はない。この男は不法侵入によって銭湯の管理者である君の財産を侵害したとも言える。
書いておくと、なぜこんなにリバタリアンが不法侵入にこだわるかといえば、アメリカの一軒家は、日本と違い塀がないことが多いからだ。

https://www.homelane.com/blog/american-house-design/より引用

ニューヨークの高層ビルとかなら話はまた別だが、郊外は大体そうだ。これではナニカを企む者が、侵入してきてもおかしくない。だから身を守る為に銃の所持が認められたりするのだ。

女子トイレについても同様で、多くの場合、施設の管理者は「性別適合手術をしていないトランス女性も歓迎な女子トイレです!」なんてしていないだろうから、先程取り上げた不法侵入と、女性の身体の侵害が成立するのではないか。

私はフェミニストでもあるが(Sommersの言うところの、Gen-Feminism系のツイフェミ、それに染まりきったTERFはNO)、女性の権利は、自然権、およびそれから派生した人権の中に入るのではないかと考えている。
その考え方では、自ずと身体の権利は保証されるはずだ。ましてや、女性には男性と異なる、生殖機能がある。生理(月経)、妊娠、出産、生殖の「期限」、それにより起こる避妊の失敗、男性でも、人生を棒に振りかねない強すぎる性欲、股間を強打した時の痛み(事実、体操競技において平均台は男性には存在しない。この問題も一つの理由で、男子向きの種目では無いとされているからである)女性と男性はそれぞれ異なるものであると捉えること、ディスアドバンテージ(不利益、不都合なこと)を念頭に置いた配慮をする(これはある種の障害にも「合理的配慮」として当てはまる)こ事も財産権ではなかろうか。私はそう思う。
これを、私は包括的財産権と呼ぶ。

女子スポーツの問題

トランスジェンダーと女子スポーツについては、リア・トーマスが記憶に新しい。
この項では、女子スポーツについて書こう。
多くの体を動かすスポーツでは、更衣室や、性別毎のスコアの問題がある。
男女はそれぞれ身体機能も、心理も、繁殖のせ戦略、何から何まで全く食い違う生き物だ。
決して、ポケモンの「赤」「緑」シリーズのような差異ではないと考えている。

女子スポーツは、先人の女性たちが切り開いてくれた道だ。西洋ではスポーツは基本は男子のものであったが、紆余曲折あって女子のカテゴリーも作られることになった。
かつて女子スポーツは、生物学的な女性の為のものであった。
流石に現在では問題視する声が大きくなっているが、私の唱える先の包括的財産権の立場を採るならば、女子スポーツに、本来なら出場をみ認められていないはずの身体男性が出場するのは、スポーツ主催者や、観客、他の女性選手の財産権の侵害になるのでは無いだろうか。




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