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【育児】赤ちゃんを抱っこしたままトイレに行ってみる

赤ちゃんを抱っこして外出した時、ふと尿意や便意に襲われることがある。
本来、多目的トイレなんかで赤ちゃんを下ろしてから用を足すのがベスト(というか本来そうすべき)なのだが、赤ちゃんがよく眠っていると「このまま下ろすと起きてしまう」と思ったり、単に下ろすのが面倒になってしまったりして、どうにか抱っこしたまま用を足せないかと考えた。

比較的問題がないのは大便のほうである。というのも、抱っこしたまま椅子に座るようなものなので(和式便所である場合格段にレベルが上がる)、抱っこひもが便器にダイブしないように気を付ければ何ら問題はない。

難しいのは、小便のほうである。
一般に立って放尿をするときにはちゃんと狙いを定めるのだが、赤ちゃんを抱っこしていると全くもってナニが見えず、感覚だけで放尿することになる。
男性諸君であればわかるだろうが、尿道のコンディションが悪い状態だと、放尿の瞬間に尿が二股になって射出され、一本は便器内に命中するものの、もう一本は明後日の方向に射出されたり、垂れてしまうことがある(朝方に頻発しやすい)。
老人の放尿の様子をまじまじと観察してみればよくわかるけれども、筋肉の衰えからかほとんどがポタポタと雫となって真下に垂れていることも多い。結果85%の尿が床にびたびたになっている男子トイレの小便器も時折見かける。

こういう悲劇が起きているのかどうかは、赤ちゃんを抱っこした状態で放尿をするとわからない。大概の場合は尿が着水している音がしているので大丈夫なのだろうが、心理的な不安と言ったらない。

しかし、冷静に考えてみるとこの放尿に際しての心許なさは妙なものでもある。というのも、私はこれまで数えきれないほど多くの排尿をしてきたからだ。
単純計算で1日10回トイレに行くとすると、それを毎日繰り返して年3650回となる。自分の年齢をかけた時、私は放尿の試行回数がすでに10万回以上となっている。10万回以上やっている放尿が、ナニがひとつ見えないだけで一気に心もとなくなるわけだ。

今までいかに漫然と放尿という営みを積み重ねてきたのだと思うと情けない。こんな体たらくでは便器内に命中させられない日も当然生まれるわけだ。日々の放尿を顧みなくてはならないし、そんなに心許ないのであれば子供をちゃんと下ろして放尿すべきである。

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