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イギリスのらりくらり 住宅事情

住宅事情

今住んでいる家について少し紹介です。
越してきた当初は結構独特だなと思いました。

フラットとは何ぞ?

現在、通称「フラット」と呼ばれる、ひとつの建物の中に複数の世帯が入居できるタイプの家に住んでいます。
ロンドン市街では一軒家よりフラットの方が主流で、街を歩くとあれもこれもフラットなんだなと気づきます。
日本の「アパート」と違うのは、間取りや部屋割りが均一ではないこと。
玄関の数やインターホンの数でフラットであることが分かっても、中がどのようになっているのかは読み取れない建物が多いです。
そして、玄関も外側から全世帯の扉が見えている訳ではなく、玄関扉の数=世帯数ではありません。

我が家の例を挙げると、まず建物は地下1階地上2階の3層。それが左右二つに大きく分かれていて、さらにそれぞれが1層ずつ3世帯に分かれています。つまり全部で6世帯が入居できます。
そして玄関は、地下のお家の玄関は一段下がった所に独立してあるのに対して、地上世帯の玄関は2世帯ずつまとめられており、1階に住んでいる我々は2階の住人と同じ「共有玄関」を入った後、各戸の玄関を通じて家に入ります。

鍵じゃらじゃら

この「共有玄関」様式、なかなか便利だったり時には厄介だったりします。
まずなんといっても、鍵の数が多い!
玄関扉一枚につき2つの鍵が付いているので、合計4つの鍵を持ち歩いています。
ただし、共有玄関の鍵はいつも片方しかしていないので、毎回4つ全部の鍵を使う訳ではありません(大きな声では言えないけれど…)。
住み始めたころは、すべての鍵をきっちり閉めて出かけていましたが、その時の2階の住人の方が共有玄関の鍵は片方しかかけていないことに気が付き、我々もそれに従うようになりました。
確かに、実際面倒臭すぎて全部の鍵はしていられない!
ちなみに、たまにお邪魔しているデビーさん家(参照:「イギリスのらりくらり 頂きもの」)は、自分の部屋にたどり着くまでに扉が3つあり、もちろん鍵はもっとじゃらじゃらです。

ドアベル

そして、もう一つ便利であり厄介なのが、配達荷物の受取。
外のドアベル(押すとブーーーとけたたましい音が鳴るだけ)は一応「FLAT2」「FLAT3」と分けられていますが、結構適当に押す方も多いです。笑
とにかく鳴ったら出ることにしていますが、出てみたら2階の方の荷物のこともよくあります。
でも、自分が外出しているときには2階の方が受け取って共有玄関の内側に置いておいてくれることもあるので、これはお互い様。
共有玄関の外(庇がちょっとしかない)に荷物が放置されるよりもよっぽど安心なので、出られるときには極力出るよう努力しています。

ご近所付き合い

2階の住人の方とはこんな風に持ちつ持たれつの関係なので、顔見知りで仲良しなのかと思いきや、意外とそうでもありません。笑
入居の際の挨拶などは特になく(我々の方が先に住んでいた)、たまたま配達員の方のインターホンに呼ばれて双方が駆け付けた時などにちょこっと会釈するくらい。
今後もっといいタイミングで鉢合わせれば、ちゃんと挨拶できるかもしれません。

一方、我々の階下に住んでいる方とは、電話番号も交換しているし結構仲良し(?)。
というか、入居したての時に私が鍵を忘れて外出してしまい(玄関はオートロック)その時にお世話になったのをきっかけに、何かと気にかけてくれたり仲良くさせて貰っています。
我が家のお風呂から階下に漏水したり、ボイラーからやはり階下に漏水したり(これは疑惑)した際に、スムーズに連絡をとりあうことができたので、やはりご近所さんとちゃんと話したことがあると、個人的には安心です。

そういえば、2階の方は20~30代に見えたのに対して、階下の方は50代位なので、このご近所づきあいの温度差は年代の差なのかも。
日本にいる時には年配世代に囲まれて住んでいたので、毎日のように挨拶していたし、世間話や近所の人の笑い声がよく聞こえてきたなぁと、少し懐かしくなりました。

住んでいるフラット、ではなく手前のお花を撮った写真…


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