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【有料】「グローバル時代の必須情報!」プロが考察するHR

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こちらは、三菱UFJ銀行の会員専用サイト「MUFG BizBuddy」に掲載された記事を転載したものになります。他では見れない、アメリカのHRの専門家による考察記事が盛り沢山とな… もっと読む
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記事一覧

過去20年間で最も高い?!人件費の増加に、どう対処すべきか

過去20年間で最も高い?!人件費の増加に、どう対処すべきか

毎年この時期になると、昇給の話を頻繁に耳にする様になります。その中で、「今年の昇給率は〇%である」「昇給は消費者物価指数に連動する」といった、実は正しく無い情報(詳細はこちら)もしばしば聞こえて来ますが、皆さまの方ではどの様に昇給プラン二ングされていますでしょうか。

今年に関しては、極端なインフレーションなどに伴って人権費予算が4%上昇したという情報もある中で、従業員の適切なリテンションを実現す

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42%が失敗に終わる駐在員派遣を成功させるための準備

42%が失敗に終わる駐在員派遣を成功させるための準備

ビジネス市場がグローバルになって久しい昨今、日本に限らず世界の国々も海外にビジネスチャンスを求め、従業員を「駐在員」という形で海外に送り出しています。海外への赴任期間は様々ですが、KPMGの2021 Global Assignment Policies and Practices Surveyという調査によると、調査対象企業の全てで長期(1-5年)の派遣を行っており、88%が短期(12ヶ月未満)、

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Great Resignation とSalary Transparency Law攻略のために不可欠な総報酬(Total Reward)

Great Resignation とSalary Transparency Law攻略のために不可欠な総報酬(Total Reward)

アメリカでは最近、新規採用などの際に対象ポジションの給与に透明性を持たせるレギュレーションが増え始めており、直近ではニューヨーク市で発表され、2022年11月1日から有効となるという事で各企業は対応を迫られています。
ポイントは、単に給与レンジを設ければ良いという事では無く、Great Resignationの影響で「超売り手市場」となっているアメリカのビジネス環境で、給与だけでは無い「従業員の待

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アメリカから学ぶ日本のハラスメント問題と対応

アメリカから学ぶ日本のハラスメント問題と対応

最近、日本で「〇〇ハラ」という単語を耳にする頻度が高くなっている傾向があります。直近では、2020年6月にでき、2022年4月から中小企業にも適用となるパワハラ防止法などもあり、就労中の不平等や理不尽に対する社会の目が厳しくなる一方で、「何をしてもハラスメントと言われてしまう」状況も発生しかねないといった意見も時折聞こえて来ます。

また、例えばパワハラ防止法に関しては、行政の方で具体的な内容を決

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「日本型」ジョブ型雇用が抱える課題 ~参考にすべき海外のジョブ型雇用と基本的な考え方~

「日本型」ジョブ型雇用が抱える課題 ~参考にすべき海外のジョブ型雇用と基本的な考え方~

参考動画:間違えだらけ⁈の【ジョブ型雇用】~「パン=ツナマヨサンド」では無い!~

最近、日本で「ジョブ型雇用」という言葉をよく耳にする様になりました。様々な所から多くの情報が出回っている一方で、結局それがどういった事なのか、これからどうなって行くのかという事がイメージしにくいと感じられる事もありませんでしょうか。

それら情報の中では、複数の要素が混同している事によって分かり辛い、または誤解を招

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アメリカの一大事「Great Resignation (大量退職時代)」を乗り越えるための〇〇〇

アメリカの一大事「Great Resignation (大量退職時代)」を乗り越えるための〇〇〇

参考動画:【11月に450万人が退職!】いまアメリカが迎えている労働革命

現在アメリカで発生している「Great Resignation」という現象ですが、前回の記事でも取り上げさせていただいた通り、退職者が多発しており労働力不足が続いています。これには、労働者側の「バーンアウト」や「労働に対する概念が変わり始めている」という事から生じている様ですが、具体的に労働者がどの様に考えているのか、また

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働き方改革どころでは無いGreat Resignation ~いまアメリカで起こっている労働革命~

働き方改革どころでは無いGreat Resignation ~いまアメリカで起こっている労働革命~

参考動画:【11月に450万人が退職!】いまアメリカが迎えている労働革命

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウン後から経済が次第に回復しているアメリカですが、意外な事に現在労働力不足が叫ばれています。その傾向があまりに顕著であるため、この時代が「Great Resignation (大量退職)」と呼ばれる様になりましたが、一体なぜこの様な事が起こっているのでしょうか。

また、このGre

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「アメリカ流のジョブ型」では無い日本の働き方とは ~目指すべき日本流ジョブ型雇用を考察~

「アメリカ流のジョブ型」では無い日本の働き方とは ~目指すべき日本流ジョブ型雇用を考察~

日本型雇用や終身雇用制度の限界が囁き始めて久しい昨今ですが、それらに対する話題や議論が次第に増えている傾向があり、定年時期延長のニュースやそれに対して逆に「時期を早くした方が良い」などといった見解もせてくるなど最近は更に関心が強まっている中で、やはり最も多く耳にするのが「ジョブ型雇用」の話題になります。

しかし、現在においてもそれが何を指すのか不透明である事や、提唱されている対応が現実的では無い

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ニューノーマルを語る前にまずすべき事 ~日本でハイブリッドは難しい?!~

ニューノーマルを語る前にまずすべき事 ~日本でハイブリッドは難しい?!~

新型コロナウイルスによるパンデミックが始まり、「ニューノーマル」という単語を頻繁に聞く様になって暫く経ちました。同時に、誰が定義している訳でも無いこの単語が独り歩きし始めて久しいという事になるのですが、これをキーワードにされている企業も少なくはないのでしょうか。

目まぐるしく変わるビジネス環境の中で生き残る会社であり続けるためには物事の本質を見極める事が肝となりますが、今回は「ニューノーマル」と

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バイデン政権のヘルスケア改革と今後の医療保険料の流れ

バイデン政権のヘルスケア改革と今後の医療保険料の流れ

アメリカでは、バイデン大統領が就任した事によってヘルスケア改革が進むとされています。特に、2010年に当時のオバマ大統領がACA(Affordable Care Act)に署名した際の副大統領がバイデン氏だった事もあり、トランプ前大統領によって滞っていた、あるいは取り消されていた改革が、今回の大統領就任を機に再び動き出す流れとなっています。今回はバイデン政権が行う改革の方向性と、その背景にある医療

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2020年の「評価セッション」~なぜ評価が成功しないのか~

2020年の「評価セッション」~なぜ評価が成功しないのか~

年末になると、従業員マネジメントの総本山イベントである「評価セッション」を行う在米日系企業が多くありますが、今年は期中にリモートワークに移行した事もあるため「どの様に評価をしたら良いか分からない」といった声を頻繁に耳にします。ただし、評価セッションが上手く行っていないと感じられている企業の中では、新型コロナウイルスやリモートワークの影響では無く、評価の根本的な部分に問題が潜んでいるという事も多々あ

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【Postコロナ時代が進まないアメリカ】いま真価が問われる日本のグローバルHR戦略

【Postコロナ時代が進まないアメリカ】いま真価が問われる日本のグローバルHR戦略

参考動画:【考察】働き方 ▶やるかやらないか! ~ビザ発行差し止めによる駐在員システムの見直し~【アメリカ人事】

現在アメリカでは新型コロナウイルスの新規感染者が激増しており、カリフォルニア州・テキサス州・フロリダ州では、累計感染者数が唯一桁違いに多かったニューヨーク州を超え始めています。そういった背景の中、ビジネス再開のフェーズを部分的に戻し、飲食などの屋内サービスを禁止する措置などを取る州も

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【Postコロナ時代の幕開け】ビジネス再開に向けて気を付けたい事

【Postコロナ時代の幕開け】ビジネス再開に向けて気を付けたい事

アメリカでは、新型コロナウィルスに伴う「自宅待機/外出禁止令」の開始から2ヶ月余りが経ち、最近は「Return to Work」という事でビジネス再開に向けた動きが加速しています。2020年5月18日の時点では、部分的なものも含めると44州でビジネスが再開されており、各企業では公的機関から出されているガイドラインに従いながら事業所に従業員を戻している状況となっている中で、今回はビジネス再開に関する

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コロナ時代に加速するリモートワークという名の“New Norm”

コロナ時代に加速するリモートワークという名の“New Norm”

アジアを中心に始まった今回のコロナウィルス問題、当初は対岸の火事を眺めるような雰囲気だったアメリカでも、最近は外出禁止令や休暇に関する新しい法律が発表されるなど、高い頻度でニュースを耳にする様になりました。また、組織のリスク管理や業務維持に関して様々な見解が出ていますが、今回はコロナウィルスへの対応だけでなく、働き方改革の参考になりうる「リモートワーク」の内容やポイントについてまとめています。

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