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鯛車の謎を解明してきた!

みなさん、「鯛車」という存在を知っていますか?

東区住みの小杉は調べるまで聞いたことがありませんでした。巻育ちの本田が「巻に鯛車っていう有名なものがあるっぽい?」と教えてくれたので鯛車について知り、その存在を広められるよう、7月16日に巻へ鯛車を調べに行ってきました!



そもそも鯛車ってなに??

私達が巻に行く前の事前調査で分かったことは

江戸時代末期から存在していた

・1回途絶えた文化だが「鯛車復活プロジェクト」で再び知られるようになった

・子どもがお盆の時期に鯛車を引っ張ってお墓参りに行く

などなど、、

さらに情報を得るため、巻に行ってみました! 


巻駅到着!

いきなりたくさんの鯛車がお出迎え!
巻駅に初めて降りた小杉は あまりの鯛車押しに驚きました。

巻駅から出たあとも外を歩いているだけで様々な種類の鯛車を発見します。記事の最後に紹介しているので最後まで見てください!


巻文化会館へ!

入ってすぐにたくさんの鯛車が!
近くには鯛車に関しての説明パネルが置かれていました。
「鯛車」は竹と和紙で原型をつくり、ロウでウロコを描き、赤色を付けたものです。
とのこと。パネルから手間暇かけてつくられていることが伝わりました。


巻郷土資料館へ!

職員の方に鯛車について調べていると事情を
お話したところ、たくさんの資料から
鯛車関係のものを集めてくださいました!
その中でも情報が多く書かれていたのは、
平成4年に発行された
巻町鯛車保存会10周年記念誌』です。
いくつか内容をご紹介します。

巻の鯛車の由来
・巻の「鯛車」の由来は不明だが、おぼんになると子供達が家の周りを引いて歩いた。

・古老の説によると、江戸時代の末期頃からあったと言われ、花屋(造花屋)や籠屋が作って売った。


・昭和初期、子供のいる家では子供の数だけ何台も作った。この頃が「鯛車」の全盛期だった。

新聞に多数掲載される鯛車


当時の新聞を見ると、長谷川初衛さんが鯛車を
製作し、昭和時代に鯛車ブームを巻き起こした
ようです。「鯛車保存会」が存在していたことも、この資料を見て初めて知りました。

巻町鯛車保存会10年の足跡

鯛車の引き手が何人だったか、どこから来たのかが詳しく書かれています。職員の方の話によると
鯛車はお金持ちの子供しか引けなかった
といいます。手間暇かけて作られた鯛車は
それだけ価値が高かったようです。


鯛車に欠かせない人物に会ってきた!

次は毎週日曜日10:00~16:00に開いている施設(今はコロナ禍のためお休み中)の『鯛の蔵』に行ってきました!

『鯛の蔵』とは、鯛車の歴史と魅力を伝える為に醤油蔵をリノベーションしてつくられた施設。2階のギャラリースペースにはユニークな形の鯛車が展示されています。

⬇️YouTubeで鯛の蔵の中が見れます!
https://youtu.be/Qd9fcUKpKW0

その施設で、鯛車復活プロジェクトの代表である野口基幸さんにお会いすることが出来ました!

野口さんは地元新潟県の美術大学に進み、卒業制作で一度途絶えた鯛車を復活させたことで、鯛車をつくれる人が増えれば鯛車はもう町から消えることはないのではないかと考え、鯛車の制作教室を軸とした「鯛車復活プロジェクト」を当時、町の広報担当だった土田真清さんと2004年に立ち上げました。

そんな鯛車復活プロジェクト代表の野口さんに鯛車についてお話を聞いてきました!

お話を聞いてわかったことは、

お金持ちじゃない子どもたちはスイカの形のものを引っ張っていた(写真左から2番目)


鯛車復活プロジェクトの一環として国外でも鯛車教室を開いて鯛車の価値をあげている


また、鯛の蔵では日本全国の鯛車や変わり種の鯛車が展示されていました!


作る人や地域によって鯛車の形や表情が違っていて面白いですね!


鯛車商店街を発見!

巻には「鯛車商店街」があります。現在は閉まっているお店も多く、シャッター街になりつつあります。商店街を歩いていると、、、

マンホールに鯛車!?

第四北越銀行に鯛車!?!?

シャッターに鯛車!?!?!?

巻は鯛車を激押ししていることがわかります。
しかし、巻の人はあまり気にしていない様子。
身近にありすぎて気づかないのでしょうか、、

鯛車が食べられる!?

巻駅から徒歩5分以内にある『鯛車焼き 一成』というお店にお邪魔してきました!

「巻を盛り上げたい」と地元の人たちの協力のもと、お店を2009年にオープンしたこのお店には
巻の鯛車をモチーフにした名物『鯛車焼』が
売られています。

鯛車焼を食べてみた!

私達が行った時は、小倉あん、クリーム、ショコラの3種類がありました。値段は各180円。
(学生は150円で買えるみたいです😋)

皮はパリパリで中身がぎっしり詰まっていました!学校帰りの学生や、ちょっとしたお土産などに最適だと思います。また食べに行きたい!

マスターさんにインタビュー!
アポ無しでありながらインタビューに対応して下さりました。ありがとうございます!

Q.お店のこだわりはなんですか?
A.予約を受け付けていないところです。ただ商品を受け渡すのではなく、お客さんとの交流を楽しみたいため、作り置きも出来たても提供していません。その理由として、提供するときに適温で食べてもらえるようにするためです。

Q.これからの目標はなんですか?
A.目標は特にない!だけど、お店を長く続けて、長く愛されるお店にしていきたいと思っています。

Q.記事の読者に伝えたいことがあれば!
A.インスタの宣伝をしてもらいたい!

⬇️『鯛車焼き 一成』さんのInstagramです!
https://instagram.com/mtg2009?utm_medium=copy_link

来店と同時に マスターさんとお客さんが仲良く
お話しているところを発見!
アットホームなお店なんだなあと感じました。
巻に行った際にはぜひ寄ってみてください!


巻に行って分かったこと

・巻を歩いているとたくさんの鯛車が展示されているのが見れる

・お金持ちの家の子供は鯛車を引き、そうでない家の子供はすいかの形をしたものを引いていた

・海外でも鯛車教室をしている

・アポなしでも対応してくださる巻の人の優しさを感じた


今回2人で巻にいって鯛車を調べて記事を作りましたが、いかがだったでしょうか?
鯛車の魅力が伝わっていれば嬉しいです。
これからの鯛車の繁栄を願っています。

(参考)
鯛車復活プロジェクト
https://taiguruma.com/

【新店】巻の名物おやつ「鯛車焼」の店がカフェスペースを新設して移転!
https://tjniigata.jp/gourmet/202010taigurumayaki/

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