2022年の日記集:新しいことなんて始めなくていい

【6月14日】

ぼーっとしながら、考えていた。
もうお店をやっているというのに「こんなコンセプト、こんな名前のお店あったらいいな~」という妄想を未だ辞められずにいる。

懺悔室があっても面白いな、とか。
そんな機能ありきのものから、具体的なコンセプトや店名まで考えてみたりすることもある。

喫茶○○( futamaru )

ふたまる。
語感が可愛いし、アルファベットにしたときに右肩さがりなのも綺麗。

円と円(あまり多用したくない言葉ではあるが縁とも言える)がつながると、∞にも見える。
∞のように、ぐるぐると。でも繰り返しのようで、実は螺旋で。
日々繰り返しながら登っていくようなイメージ。

そんな空想のお店。

...

ふと思う。 繰り返しって、ダメなのか。
上がったり、前に進まないと、ダメなのか。
そんな風に私は心の奥底で思っているのか。

成長、改善、前進。
それを是とするのはともかく、そうなっていかないと駄目だと断罪する世界が嫌だったんじゃないのか。

...

なんとなく感じている停滞感、そんな心理から出てきた気がする。
その不安を打破するために「新しいことしなくちゃ」という焦り。

いや。心からやろうと、やりたいと思うこと以外は、動き出さなくていい。

新しいことを始めるのは、目的ではない。
自分の欲しいもの、願うものを もう一度見つめ直そうと思う。

...

走り続ける人、追いかける人は格好いい。
私も「そうありたい」という気持ちは、正しくは「そうあらねばならぬ、と思い込んでいる」のではないか。

昨日、お客さんでコーチの方にキャリアの相談に乗ってもらった。

「山登り型」と「川下り方」という分類があるらしい。

一つの目標に向かって辛抱強く上り続ける山登り。
偶然の出会いも楽しみながら、都度選択していく川下り。

自分は明らかに後者だった。
大切なのは、そこに優劣はないこと。

自分を知る、というのはやっぱり面白い。

※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。

現在も有料のメンバーシップにて毎週1度、エッセイを投稿しています。
お店のこと、私のプライベートのことも。ご興味がございましたら、覗いてみてくださいね。


この記事が参加している募集

振り返りnote

kenohiという小さな喫茶食堂を運営する中で思うことや考えていることを書きます。もし、万が一、応援したいと思ってもらえましたら、サポートいただけると嬉しいです。