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「トイレに行きたい」と気兼ねなく言える相手と結婚出来てよかった

「婚活1000本ノック」という連続ドラマを見ている。その主人公の南綾子さんが、結婚相手に求める、ただ一つの条件として「自分の仕事(官能小説作家)を否定しない人(+休日にペヤングを一緒に食べてくれる人)」を掲げていた。

私もふと考える。この人と結婚してよかったと思う時ってどんな時だろう。もし、私が改めて結婚相手の条件を一つだけ挙げるならなんだろう。

うーん・・朝から私が職場にもっていく水筒を作ってくれるところが好き。必ず玄関で「いってらっしゃい」と見送ってくれるところが好き。仕事を頑張っているところが好き。忙しくても一緒に台所に立ってくれるところが好き。銭湯を一緒に楽しめるところが好き。夫の好きなところは挙げたらキリがない。

ただ、一つとても強く思うのが、「トイレに行きたい」と気兼ねなく言えるところが、とても好きということ。私は、昔から彼氏とデート中や友達と遊んでいる最中に「トイレに行きたい」というのが凄く気が引けるタイプだった。トイレの場所を自分の目で確認し『空いてそうだし、最小限の迷惑で済みそう』と判断して、やっと言える。

「トイレに行きたい」ということに気が引ける理由は、自分の下の事情を相手に言うのが恥ずかしいことも前提にあるが、相手の予定を狂わせてしまう(電車の途中下車とかSAに寄ってもらうとか)ことに抵抗があるから。そんな大したことではないとわかりつつ、やっぱり言いづらいのだ。記憶にないが、昔「なんでこのタイミングでトイレ?!」と誰かに怒られた経験でもあるのだろうか。

夫に「トイレに行きたい」と言って、嫌な顔をされたことは一度もない。笑って一緒にトイレを探してくれるし、待たされても、予定に影響が出そうになっても、全然大丈夫~とのんびり待ってくれる。そういうところが、居心地がいいなと思う。たかがトイレだけど、されどトイレ。一緒に生きていく相手にトイレの発信がしづらいとかなり生きていきにくいと思うから。

ちょっとシーンが限定的な感じもするけど、これは「困っていることやしんどいことや恥ずかしいことをすぐに相談できる」ということに紐づく。「言いづらいことを言ってくれてありがとう」と夫はよく言ってくれる。そういうところが好きなんだなと思う。

私は夫と比べて基本的に何に対しても余裕のない人間だし、予定が狂うことに対して脅迫めいた気持ちの持ち主でもある。なので、同じシチュエーションになったとき、「なんでこのタイミングにトイレ?!」とイライラしてしまう側の人間だと思う。(こういうことを書きながら、夫のトイレのタイミングにイライラしたことはないなと思うが・・・)

「トイレに行きたい」と言われたときに「全然大丈夫~」と返せるような、そんな自分で、生活で、人生でありたいものだと強く思う。南綾子さん風にまとめるなら、私の婚活の条件は「トイレに行きたいと気兼ねなく言える人」だな。

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