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教育改革のチャンス?

 コロナウイルスによる外出自粛期間の中みなさんどうお過ごしでしょうか?

 私はというと家に籠りっぱなしで完全に生活リズムを崩し、昼夜逆転の生活をしていたここ数週間でした。昨晩もなかなか寝付けず、就寝したのは午前3時を過ぎていました。

 眠りに着く前に「あぁ。また明日も昼過ぎに起きるんだろうなぁ。こんな調子で仕事始まった時起きられんの?やべ〜よぉ〜」とか考えていましたが、目が覚めて時計を見ると驚愕しました。7時?

 二度寝しようにもなぜかパッチリ目が覚めてしまったので仕方なく朝のニュースをみることに。2ヶ月ぶりくらいのめざましテレビを見た後、とくダネが始りました。

 何事にも必ず理由があると言いますが、考えてみると今日はこれを見るために朝早く目が覚めたのではないかと思うくらい偶然でした。その内容は学校の9月入学についてでした。

 このテーマは今まで教育業界では常々話題には上がるもののなかなか実現は難しいと考えられ、実現しないとされてきたテーマでした。そのテーマに関して9月入学賛成派の教育評論家として尾木氏、反対派の教育評論家として妹尾氏、海外視点のとして芸人パックンの3人のそれぞれの見解を聞く形でした。

番組内で挙げられていたそれぞれの主張を簡単にまとめると以下のとおりです。

9月入学賛成の主張
・先進国の多くが採用している9月入学を採用することで、各国とのギャップが埋まり本当の意味で国際化を進める事ができる。
・留学生を受け入れやすくなり、国内大学の世界での競争力が上がり、大学の価値が上がる。
・3月からの休校により生まれている学力の格差を、9月から一斉始業にすることで小さくする。
・長年変化がない日本の学校教育を根本から変えるこの上ないタイミングである。

9月入学反対の主張
・法改正が必要なので今の政府が迅速に動くとは思えない。
・9月から一斉始業にすることで全ての学生(約1000万人)が半年留年という形になるので、それを補うための経済的負担が大きい。
・準備期間が短いので学校現場の準備が間に合わない可能性がある。
・4月採用の企業とのギャップが半年以上あるがそこをどうするのか?
・子どもたちの未来に関わることだから慎重に時間をかけて議論を尽くすべき。


 私個人の意見としては9月入学に賛成派です。ここ数十年、日本の教育は世界から遅れている事を自覚し始め、様々な変化を試みてきましたが、どれもただ目新しい聞こえのいい言葉を並べようとした改革内容がほとんどでした。言い方は非常に悪いですがここ数年の学校現場は、政府による教育改革を謳ったアピールにより様々なことを強要された時代でした。
 昨年の大学入試改革や今年度から予定されているプログラミング教育を見てわかるように、国は子どもたちの未来や現場の教員の負担を考えてないかのような改革を次々と推し進めようとします。


 現在、一部教育現場では休校期間中にも学力低下を防ぐためにオンラインでの学習を導入を試みるなど、多くの教員が必死に試行錯誤を行なっています。今日までの日本の教育を支えてきたのは国や文科省ではなく、能力の高い現場の教員ひとりひとりであるのは疑いようのない事実です。まだオンライン教育が黎明期の現在では上手くいかない事が多くあるでしょうが、能力の高い日本の教員は試行錯誤により質の高い教育を確立していくでしょう。

 

  9月入学に関しては変わらない事に確固たるメリットがあるのであればそれを貫くべきだし、変化が必要なら小手先ではなく根本から変えていく必要があります。決定までに時間が無く失敗のリスクが有るのも重々承知ですが、中途半端で終わらない事を願っています。政治家の皆様よろしくお願いします。