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チャリ駒形の東京湾奥河川シーバスパターン-4月編

小河川&運河の3種混合ベイトパターンに勝機あり

東京湾奥河川を主戦場にシーバス歴20年超のチャリ駒形がこれまでの経験と実績を基に月毎の湾奥河川シーバスの攻略法を解説。河川の水温が上がる4月はベイトの種類も数も増えてシーバスの活性が上がるが、そのぶん狙いどころが絞り込みにくくなるはず。チャリ駒形の戦略は……?

”春といえば小魚が生まれてくるシーズンでもあります。稚鮎、サケの子供、シラス、ボラの稚魚、また「アミ」と呼ばれる1cmにも満たない小さなエビ(プランクトン)の仲間など、全体的に小さいルアーが効果的なシーズンです。夜はシンペンでバチパターン、日中は小さなバイブでマイクロベイトパターンですね。”

例年4月に入ると荒川や旧江戸など大きな川のバチ抜けがひと段落して、バチで狙うなら港湾部や運河がメインになります。あと4月からのベイトでいうとハク。2、3cmのボラの稚魚ですが、どこにでも居ます。3月に引き続き、アミパターンもあります。4月は、どのベイトパターンで釣るかですね」

知りたいのは効率良く、そして高確率で東京湾奥河川のシーバスに出会えるかだ。

「一つ手堅い釣りとしてあるのが、バチ、アミ、ハクの3種混合ベイトパターンです。釣り場は小河川や運河になります」

2~3月のバチパターン、アミパターンに4月はハクが加わる?

ハクの追加に4月以降はバチの種類も変わります。水面直下を泳ぐ自走バチ(引き波バチ)と、長さが短く回るように泳ぐクルクルバチです。どちらも毎日ダラダラと抜ける感じで、大潮や大潮後の中潮など1~3月ほど潮回りを気にしなくても良い時季に入ります」

天候が荒れない限り、チャンスは毎日あるということだ。

「例えば夕マズメの潮止まり前にまず自走バチが抜けます。そのタイミングでシーバスのライズが出る。ワンダースリム70サーフェスワンダースーパースリム100で引き波を立てながら引いて、モジり出したシーバスを先に獲ります。これを喰わせるのは比較的簡単。その後にクルクルバチが抜けはじめてモジリが頻発したらワンダー60ワンダースリム70でライズシューティング。着水後、リールを2、3巻きすると喰ってくることが多い。モジリの下で次のエサを捕食するシーバスが待機しているイメージです。その後、クルクルバチがたくさん抜けると難易度が上がります」

クルクルバチ大量発生時の対策は?

ラインスラックを巻き取るだけの放置系で喰わせます。ルアーは引き波系でも使ったサーフェスワンダースーパースリム100。重心移動のウェイトを後方に残したまま、斜めの浮き姿勢で流します」

満潮潮止まり前にアミが居れば、3月に引き続きアミパターンが有効。ではハクで攻めるとしたら?

「ハクはどこにでも居て、シーバスがボイルしていることも多いです。でもボイルを狙っても意外に釣れない。ハクで結果を出すならストラクチャーに絡めた釣りが良いです。橋の明暗、橋脚、護岸沿いの明暗、クイなど障害物に身を潜めてベイトを待っている魚のほうが喰わせやすい。ルアーはサーフェスワンダー60ワンダー60ワンダーラグアム81など。ルアーが動く範囲でゆっくり巻いて見せます。あと忘れちゃいけないのがワンダージョイント58です」

メバル狙いなどで使うライトソルト用のジョイントタイプのワンダーをシーバスに?

「ハクも居る。クルクルバチも大量に抜けてる。アミも居る。3種混合ベイトで何を投げても釣れないときにワンダージョイント58をゆっくり巻くだけで一人勝ちの可能性があります。4月以降の奥の手で、とくにシーバスを釣りたいというビギナーの方にオススメです。重さは3.1gですが、LクラスのシーバスロッドにPEライン0.6号なら20mは飛ぶ。運河や小規模河川で十分活躍しますからね」

4月の小河川や運河で手詰まりになったらワンダージョイント58。ルアーケースに忘れずに装填しておこう。

4月の東京湾奥河川 推奨ルアー
ワンダースリム70
サーフェスワンダースーパースリム100
サーフェスワンダー60
ワンダー60
ワンダーラグアム81
ワンダージョイント58

4月のバチパターンで活躍するのがサーフェスワンダースーパースリム100。重心移動内蔵のフローティングタイプで、自走バチのときは引き波を立てながらリトリーブ。クルクルバチのときはウェイトを後方に残したまま斜め姿勢で流す。
何を投げても釣れないときの最終兵器がワンダージョイント58。「小さなルアーでも60cmアップが喰ってくる。フックは一番手大きい#12に交換して使っています」。

記事 双木直行
写真 チャリ駒形

マイクロベイトパターン:3~6月
ボラの稚魚、稚鮎などの群れが河口や港湾で回遊する事。

稚アユパターン:3~5月
アユは10~12月に川で産卵する。孵化した稚魚は川の流れで海まで流され、海で3cm前後まで成長すると徐々に河口付近に集まり、群れで遡上を始める。

ハクパターン:3~6月
ハクとはボラの稚魚が2cm前後まで成長し沿岸へと接岸してくる状態の事で、日本全国どこでも発生する。

アミパターン:12~6月
アミとは1cmにも満たないヨコエビやイサザアミなどのプランクトンの事。汽水域の河川や河口付近で多く発生する。

バチ抜けパターン:12~6月
バチとはゴカイやイソメの総称で、満月の大潮の夜に地中から抜け出し産卵のため水中をただよう。
東京湾
2~3月 河川のバチ抜け
4~5月 港湾部のバチ抜け

イカナゴパターン:
サーフや河口などの砂地に生息している。夜は砂に潜り、日の出とともに砂から出てくる。全国どこでも。

メバルプラッギング:12~5月
ライトプラッガーの真骨頂!!冬から春先にかけて、表層を意識して上を見上げて漂うメバルを、足場の良い漁港・河口、常夜灯周辺でプラグルアーで楽しむ釣り。













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