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私の頭の中の言葉たち 日々思ったことと読書記録  音大2年生🎹 INTJ|HSS型H…

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私の頭の中の言葉たち 日々思ったことと読書記録  音大2年生🎹 INTJ|HSS型HSP

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自分への解像度を上げる

今年は、「自分とは何か」をたくさん考えた一年だった。 頭の中を整理するためにも、ちょっとまとめてみようかな。 周りに合わせてばかりの私小さい頃からなんとなく、私は周りと違うんだなということを感じていた。  同い年の子と遊ぶよりも大人の話を聞くのが好きだった。外で遊んだりおままごとするよりも本を読むのが好きだった。教科書読むだけの授業や暗記するための勉強は嫌いだった。 女の子がハマりがちなアイドルやドラマ、恋バナとかも全然興味が持てなかった。 でも本音はほとんど出さずにいつも

    • 「愛がなくても生きてはいけるけど」

      「愛がなくても生きてはいけるけど」詩 Instagramでいつも読んでいる大好きな詩さん。 (@utatanegram_0713) 書籍化すると聞いたときは本当に嬉しかった。 いつも心に響く言葉をくれたり、救われたりしている。この本の中にもそんな言葉がたくさんあった。きっと読む人それぞれに、心に残る一言があるんじゃないかな。 好き。 騙そうとしてくる人とか、利用しようとしてくる人っているけど、こうやって振る舞えば華麗に流せそうだな笑。ちょっと憧れる。 いつも高すぎる目

      • 「四月になれば彼女は」

        「四月になれば彼女は」川村元気 ずっと気になっていた小説で、映画を先に観てから読んだ。 (改変がたくさんあったから映画が先で本当によかった笑。) 「愛」は捉えることのできないもので、不確定なもので、いつ壊れるのかわからない脆いもので。 それらを探してもがいている登場人物たちが、すごく人間味があるというか、読んでてもどかしい気持ちに何度もなったけれど、でも愛おしくて。 小さい頃憧れていたキラキラした恋愛では決してない。けれど深みがあり温度感すら感じられる恋愛小説だった。たし

        • 強くなくていい、弱さを曝け出して生きたい

          自分がまさか、そんな風に思う日が来るとは思わなかった。 いつもヘトヘトになるまで頑張って、疲れたら思いっきり休む。で、また頑張る。そんな日々の繰り返しだった。私は調子の波がすごくて、頑張れるときは疲れも感じずエンジン全開でぶっ飛ばせるのに、波が最低のときは一日中ベッドから動けないくらい無気力状態になる。 前までは、それでも頑張れるならいいと思ってた。でも最近、そんな何もできなくなるまで頑張る努力は正しいのかと疑問に持ち始めて。 ふと、なぜいつも頑張るのだろうと思った。

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          「N/A」

          「N/A」年森瑛 なんか、思春期と言えばそう片付けられるのかもしれない自分の中の葛藤やナイーブな気持ちをリアルに描いた作品だと感じた。主人公の心情が痛いほどわかった。もう少し年をとってから読み直したら、「ああ、こんな時期もあったな」と思えるのかもしれない。でも今の私にはダイレクトに刺さる小説だった。 本や映画、歌詞などでこんな素敵な人間関係が描かれる。私は昔からそういう関係に憧れていた。 でも20年近く生きてきて、まだまともに恋愛もできていない。そんな関係は現実に存在しな

          「人生で大切なことは、すべて『書店』で買える。」

          「人生で大切なことは、すべて『書店』で買える。」千田琢哉 タイトルから共感しかなくて、内容も首がもげそうになるほど頷きながら読んでしまった。 私は小さい頃から絵本を手当たり次第に読んでいた。小学校に入ってからは休み時間は図書室にいることが多かったし、今でも片道1時間半の通学電車の中でひたすら本を読んでいるというくらいの本好きだ。 教科書や経験よりも本から学ぶことは多い。本当に。 この本を読んで、今までの読書体験はとても大切なことだったのだなと再確認できたし、これからもっとた

          「人生で大切なことは、すべて『書店』で買える。」

          思い出して

          私は音楽大学でピアノを専攻している。 今までたくさんの曲を弾いてきたけれど、その中でも特に思い入れの深い曲について今日は書こうと思う。 ショパン/バラード第1番 Op.23 平昌五輪などで羽生結弦選手がSPで使っていたり、アニメ・漫画「四月は君の嘘」で主人公が演奏していたりと、クラシックに馴染みがない方でも一度は耳にしたことのあるのではないだろうか。 私が高2のとき、前期試験(音楽科だったので実技試験があった)やコンクール、発表会で演奏した曲。 昔からずっと弾いてみた

          思い出して

          自分を表現する方法がわからなかったのかもしれない

          3月31日。明日から新年度。 ということで1年間を振り返ってみようと思う。 やっぱり今年はなんといっても「自分」について深く考えた1年だった。大学生になって環境も変わって、新しい出逢いがあって、いろいろな人と関わる中で、あれ私って何だろうと思う瞬間が増えて。 ちょっと抽象的になるかもしれないけど、これまでの私について言葉にしてみようと思う。 私は話すのがあまり得意じゃない。人前で話すのが恥ずかしいからというわけではない。 自分の中に大きな概念みたいなものがあるのだけれど

          自分を表現する方法がわからなかったのかもしれない

          「一線の湖」

          「一線の湖」砥上裕將 「線は、僕を描く」の続編。 この作品も、描写がひたすら美しくて読んでいて心が洗われるようだった。とくに第4章は本当に惹き込まれた。 前作もそうだったけれど、砥上さんは生きることの素晴らしさ、一瞬一瞬の輝きの美しさを伝えてくれる。やはり、何かに直向きに打ち込んでいる人間はかっこいい。私も彼らのように強かに生きていきたい。 やってみないと分からないことはたくさんある。 私はこの一年で挑戦したことが多い。自分は向いてないだろうなと思うこともとりあえずはやっ

          「一線の湖」

          「植物少女」

          「植物少女」朝比奈秋 とても静かな物語なのにどこか重く、生々しい。不思議な感触だった。 植物状態の母とその娘の関係性もとても興味深い。 植物状態って言葉は知ってるけど具体的にどんなふうなのかは知らなかった。それをリアルに描写している。人間の生の尊さを感じられる小説だった。 生きるってなんだろう、とよく考える。 今までいろんな本を読んで考えてきたけれど、究極に言うと”呼吸する”ことが生きることに直結するのではないか。 生きる意味だとか、誰かのために生きるだとか、そういうこと

          「植物少女」

          自分の外側に目を向けたら

          なんだか今日は"自分そのもの"をちゃんと認識できた気がする。 ずっとずっとずっと自分のことがよく分からなくて。思ってることとやってることが違う。言いたいことと言ってることが違う。頭の中では完璧にイメージできるのに実際にやろうとするとできなくなる。なんか違う、なんかズレてる、こんなもんじゃない…と思いながらも具体的にどこを直せばいいかもわからなくて。 いつも周りを通してじゃないと自分を見ることができなかった。何事も比べないと自分の位置がわからなかった。周りを見てからじゃない

          自分の外側に目を向けたら

          「歌われなかった海賊へ」

          「歌われなかった海賊へ」逢坂冬馬 心揺さぶられて、ひりひりするような小説だった。描写にリアリティがあって、戦時中のドイツの世界に引き込まれた。 私はこの本を読むまでエーデルヴァイス海賊団という存在を知らなかった。自分よりも年下の少年少女がナチに対抗していたなんて…。歴史に残らない、学校でも習わない、でも実際にこの物語のような事実はきっと、たくさんあるのだろうなと思う。 めちゃくちゃ共感した。 私も決めつけられたり縛られたりするのが嫌いだ。「なつちゃんって〜だよね」と言われ

          「歌われなかった海賊へ」

          「彼女はひとり闇の中」

          「彼女はひとり闇の中」天祢涼 叙述トリックに見事に騙された。結末には本当に驚いた。 ミステリとしてとても面白かったのだけれど、事件の背景に描かれた現代社会の問題について考えさせられた。 この部分がまるで自分に言われているようで衝撃的だった。 私は人に相談するよりも自分で物事を解決したいタイプだ。今まで自分の性格とか人生について悩むことはあっても、考えて、いいと思う方向に進んできた。嫌なことも改善したいことも、自分で変えられる部分は変えようと努力してきた。 だから時々、他

          「彼女はひとり闇の中」

          「自分で『始めた』女たち」

          「自分で『始めた』女たち」グレース・ボニー 自分でビジネスをしている女性たちがインタビュー形式で紹介されている。 彼女たちの言葉はどれも素敵で励まされるものばかり。 けれどそれよりも、それぞれのページに載っている彼女たちのカラー写真がとても印象的だった。全員の目に強い光と力があった。揺るぎない意志があらわれていた。 ファッションや仕事場の様子も、ひとりひとりこだわりが詰まっていて見ているだけでも楽しい。アートブックとしても素敵な一冊。 その通りだと思う。そして、本当に難

          「自分で『始めた』女たち」

          「20代の生き方で人生は9割決まる!」

          「20代の生き方で人生は9割決まる!」金川顕教 私はあと数ヶ月で20歳になる。 充実した10年間にしたいなと思っていて。だから20代関係の本を色々読んでこれからの人生について考えたい。 まずは1冊目。 著者の方は20代で起業し成功を収め、生涯自由に暮らせるお金を稼いだ人だ。 その方の言葉は、少々暴論に聞こえるところもあったけれどすごく刺激的で、私もこんなふうに全力で何かに没頭したい、頑張ってみたいと思えた。 それくらい熱くなれるもの、夢中になれるものを大切にしたい。

          「20代の生き方で人生は9割決まる!」

          「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

          「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛 大好きな作家さんのひとり、汐見さんのデビュー作。ずっと読みたいと思っていて、やっと読めて満足! 私たちはたまたま平和な時代の日本に生きているに過ぎない。家族と離れ離れにもならず、食べるものに困ったことはない。学校で勉強もできる。SNSでいろいろな人と繋がれて、発信することもできる。 ましてや、空襲など命の危険に晒されることなんてない。 もちろん戦争のことは学校で習ったし、原爆ドームだって行ったことがある。けれど自分の生

          「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」