【第26回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編

問題

木造住宅の住宅診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 土台と柱の仕口部分に設けられていた山形プレートに若干のサビが観察されたが、構造強度の低下が生じる可能性は低い状況であったため、劣化事象としては取り上げなかった。

② 土台と柱の仕口部分は、強風時、地震時に大きな引抜 力が生じる構造上重要な部分の一つである。よって1 個所ではあったが構造上問題となる割裂が確認されたため、「土台及び床組の著しい接合部の割れ」が生じていると判断した。

③ 根太にごく部分的に生じている割れが確認されたが、床の沈みなど居住性に影響を与えるおそれがないため、劣化事象としては取り上げなかった。

④ 大引にごく部分的に生じている割れが確認された。床の沈みなど居住性に影響を与えるおそれはないが、根太を支える材であるため劣化事象として取り上げた。

【画像データ】解答Note差込画像

解答

正解 4

① 適切である。強度低下の恐れがある場合のみ劣化事象として取り上げる。

② 適切である。「土台及び床組の著しい接合部の割れ」とは、土台と柱の仕口部分の接合金物等から、土台に構造上問題となる割裂が発生した状態を想定しており、一個所でも確認されれば生じていると判断する。

③ 適切である。根太については、床の沈み等居住性に影響を与える恐れがある場合には劣化事象として取り上げる。

④ 最も不適切である。大引についても、床の沈み等居住性に影響を与える恐れがある場合には劣化事象として取り上げるが、影響を与えるおそれがない場合は取り上げない。

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