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「女性が活躍する会社BEST100」はいったい誰の目線…?

日経WOMANと日経ウーマノミクス・プロジェクトが実施した
「女性が活躍する会社BEST100」これって、いったい誰の目線で回答と採点がされているのでしょうか?

「女の幸せ」は結婚か?|本を読んだり映画を見たり。 (note.com)

こちらの記事で書いた、私が働いていた会社がなんとこのランキングのBEST10に入っていました。
そ、そんな馬鹿な~!?怒りますよ。

あの会社がBEST10ってことは、日本に女性が活躍している会社なんてないんじゃ…?

私が10年間で見てきたものです。
(全部女性の話です)

働きすぎて倒れた先輩は、しばらく会社を休んでいたし何の成果もあげてなかったけど昇進して管理職になりました。
(管理職になったら倒れてももう自己責任だよ、ってことかなと当時の私は怖くなったことを覚えています)

猛スピードで昇進した先輩は、うまくおじさん達を転がしてた。
でも「なんで子供作らないの?」って取引先のおじさんに言われているところを見たことがあります。
きっと、私が知らないところでもっとたくさんのセクハラがあったのだと思います。

産育休を3回取得した先輩は、あきらかにキャリアに影響が出ていてずっと平社員でした。

子育てをしながら時短で働く先輩は、専業主婦の奥さんがいて平日の家事や育児をしてもらえる残業し放題の男性社員と同じ予算を与えられてました。
(というか年次や役職や給与や得意分野に関わらず全員同じ予算を目指す会社でした。)(ちなみに私はその男性社員の3分の1くらいの給与で同じ目標おっかけてました。どう、やばない?)

子供を保育園に迎えにいく先輩は、いつもうちの子が最後でつらい気持ちになるって言ってました。

妊婦の同期はつわりで吐きながら朝から晩まで働いてました。

妊婦の後輩は取引先のおじさんに叱られて、朝から泣いてました。

同世代の男性よりも明らかに能力の高い後輩たちは、全国転勤でないという理由だけで男性よりも安い給料で働いてました。
そしていつもどこかにいい男が居ないか探していて、彼氏ほしい、結婚したい、仕事辞めたい!って言ってました。

すごく優秀だった同期は「この会社で女性がモチベーションを維持して働くことは難しい」と言って辞めました。

そしてこの私は、産休の人が多すぎてそのフォローで仕事が回らなくなって会社に行けなくなった時期があったのですが
人が足りないことを訴えたら「産休はおたがいさまだからさ」と言われたし、もう疲れ切って退職するときにはみんなの前で「幸せになってね」と言われました。

これが…日本のBEST10に女性が活躍してる会社…?
(私の部署が特別おかしかったのでしょうか…)

そもそも女性だけじゃなくて、男性ですら働くのがすごく大変な
THE男社会って感じの会社だったのですが…
転職して知りましたが、普通の会社では仕事中に女性が泣く場面って無いんですね。

女性が活躍する会社って、いったい何なんでしょう・・・・
改めて考えてみようと思います。
私にジェンダー不平等の全てを教えてくれたあの会社が高い評価を得ていて、
ジェンダーギャップ指数116位のすごさを改めて実感しているところです。

このランキングも、おじさんの、おじさんによる、おじさんのための…
なのでしょうか。

ただ、あの会社で働く女性たちがものすごく優秀であるということは間違いないです。優秀な女性が多い会社ランキングなら理解できる。
でも、本当はもっともっと活躍できるのに、それを邪魔するたくさんの黒い影があります。
女性…いや、一人の人間がその人らしさを活かして、活躍できる社会になってほしいと心から思います。


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