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🌅コーチングで日本を元気にする人【前編】

先日、ニュージーランド在住の マサさん主催の
「日本語教師×コーチング×well-being」
のイベントがありました。

そして、メンタルコーチとして活躍中の
平本あきおさんに、初めてお会いしました。




🌟平本さんが
      逆境でも前を向いていられたのは
 「コーチングで日本を元気にする!」
      
という強い信念があったから。
   真摯に生きる姿が
   周りの人たちの心を動かしてきたんだと思います。


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 ライフストーリー
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平本さんは
初めて会った私たちに
まず自己開示をして
自分をさらけ出します。


幼少期は
人生の裏街道を歩いている人が
多い地域で生まれ育ちました。

お父さんは、昭和の厳しい父親で
言うことをきかない息子に
木刀をふる人でした。

自身も、在日コリアンとして
自分は何者なのだろうと
自問自答する日々。

様々な人間の生き様も観察し
雨が降っても降らなくても、怒っている人と
雨が降っても降らなくても、良いように受け取る人がいる。

どういうことなんだろう?と思います。

つまり、自分の心のありようで
いかようにも
人生は変わるんじゃないだろうか、と考えました。

どうしたら人が幸せになれるか、追求したい。

そのために、心理学を勉強したいと強く思いました。

でも、3年に1人ぐらいしか大学進学しない高校で
周り中の人から反対されたそうです。

それでも、浪人して進学を果たしました。

その後、いろいろな仕事をしながら
東京大学大学院に進みました。


そんなとき
1995年、阪神淡路大震災

自宅は崩壊し
両親は埋まっていると、連絡あり

時間をかけて
やっと故郷にたどり着いたけれど
お母様の遺体を目の前に、涙にくれました。

そんな時、
母親の叱咤激励が聴こえたそうです。

「何泣いとんや!しっかりせんかい!
 泣いとる場合ちゃうで!」

その傍らで
ぼーっとしている(ようにみえた)
知的障害のある お兄さんを見て
カッとなったものの
実際、泣いていても何も始まらないのです。

涙を拭いて、立ち上がり
片づけや、いろいろな手続きなどに奔走している間
何時間も並ばなければならない用事は
お兄さんにお願いしました。

寒い中、一日中待たされても
お兄さんは常におだやかで
まわりのおばちゃんたちと、仲良く談笑していました。

それで、平本さんは
「ああ、この世に、いらない人など一人もいない」と
痛感したそうです。

悲惨な状況でも
にこにこしてくれているお兄さんに
心底、救われたのです。

そして、ご両親の死に向き合い
悔いなく生きなければいけないと思いました。

「今を生きる」

平本さんは
常に、生きている実感を求めていました。


その後、平本さんは
心理学を極めるために
英語もままならないまま
自力でアメリカ留学をするのです。

貧乏学生なので
日本人が平本さん一人しかいない寿司屋でアルバイト
鬼のように厳しいオーナーに叱られながらも
目の前のウエイターという仕事を真摯に務めました。

それは、平本さんの信条です。
将来の目標があって
自分はまだそこに到達してなくても
「どうしてこんなことをしてるんだ」
と、腐ることなく
今、目の前の すべきことを一生懸命やるのです。


"Where there is a will, there is a way."
「意志あるところに道あり」



回り道しているように見えても
目標から前倒しに考えて
ひたむきに行動すると
道は開けるのですね。


他のスタッフが料理のお皿を落として
自分のせいにされても
今必要なことは、お客様を待たせないことだと思い
黙々と後片付けをする平本さんの姿を見て
厳しいオーナーから、絶大な信頼を得ます。
(平本さん本人のミスでさえ、
誰かをかばっているに違いないと
思ってくれるようになったそうです。)

がんばっていると
必ず見ている人はいるのですね。

人種のるつぼのアメリカで
人種差別も体験しながら
その時の仲間とは
とても強い絆ができたそうです。
まさに「同じ釜の飯を食う」仲間だったのでしょう。


・・・異国で苦労した平本さんは
ふと、厳しかったお父さんに想いを馳せます。

お父さんは、子どものころ
韓国から、何もわからず日本に来て
学校にも行けず
炭鉱で働いてきました。

相当 苦労したんだろうな・・・

人には、いろいろな事情がある。

昔は嫌いだった父親の
一面だけを見て
怒ったり恨んだりするのは 違うなと
気づきます。

平本さんは
アメリカで、何年もかけて
本場の アドラー心理学や コーチングを学び
誰にも奪うことのできない
知識や技術を身につけました。


そんなころ
2001年、9.11テロが起こりました。


その直後、日本に帰国した平本さんは
お金もなく、帰る家もないので
お友達の家で、寝袋1つで生活を始めます。

それでも、決してみじめな気持ちにはならず
むしろ、わくわくしていたそうです。

そして、日本を元気にすべく、活動を始めます。
うまくいかなくても
持ち前の諦めない心で
頭を上げ、前に進みます。

そんな平本さんを、一言で表すなら
「信念の人」
だと思います。


やがて、平本さんの魂を揺さぶるコーチングが評判になり
今では、第一線で活躍していらっしゃいます。



🌟「Well-beingと日本語教育」のパイオニア・マサさんのyoutube対談
  ことばにかかわる人へのインタビュー企画『転機・支え・幸せ』




☞【後編】では
平本あきおさんの
コーチング体験セミナーについて
レポートしたいと思います。(*^_^*)





🌈Special thanks to run_rumikoさん
 (表紙イラスト・クリエイター)



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