綴る
今年に入ってからこの場に書くことをしていなかった。
ここに書きたいと思うことが何もなかったのだ。
1月は、そんな月であった。
年明けには目標を掲げて意気込んでみたものの、
現実を突きつけられたような気がして、
自分を否定して、1周回ってまた肯定して戻ってきたのだと思う。
フェイスブックに個人的な思いは吐露することはあっても、
書くことも、旅行も、趣味になりつつあった華を生けることも、
高級な美味しいものを食べること、アートを見ることも、
時間は十分あったはずなのに、
何も欲すことがなくなってしまった。
仕事を辞めて就職活動していたのだが、
生産活動をしていない時期が続き、
それまで沢山の人と関わっていたのに、
それが一気になくなってしまった反動から
バランスが崩れてしまったように思う。
理想論と不安と他人への依存ばかりが増えてしまうように感じた。
書きたいという欲求は私にとってアートであって、デザインではなかったし、
色んな人との関わりの中で、私はバランスをとっていた。
私はホームレスにも貴族にもなれないタイプなのだと思った。
2月から仕事に毎日行き、その中の休みがあることで、
やっと欲求がふつふつと湧いてきた。
そんな中、みんなと一緒に写真を撮りに行き、
撮ったり撮られたりする楽しさをまた思い出し、
その後、「ソール・ライター展」に行って、
映画「パラサイト」を見て、
私の中の書きたい衝動がやっと動き出した。
どちらの衝撃も大きく、今でもソールライター展の本は毎日眺めているし、
パラサイトはまた見に行きたいほど記憶に残っている。
この2つについてはそれぞれ書きたい。
こうやって、日々の色んな感情の中で、
大切な作品やアーティストが私の中に残っていくのだと思う。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。いつでもまた立ち寄ってくださいね。