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【就活解禁】私が思う、大学生にコンサルが人気な理由。

 この前就活解禁日を迎えましたが、コンサル業界は割と大学生の間でも人気の業界の一つです。しかし、食品メーカーや自動車メーカーといった日常生活上馴染みのある企業とは違い、小さい頃から親しみがあったという理由で志望しているわけではなさそうです。

 では、なぜ大学生は皆コンサルに行きたがるのでしょうか。個人的には、かつて大学生の間で非常に人気だった銀行業界と対比しながら考えてみると、その理由が見えてくる気がします。

 まず、言わずもがな給与面です。就活における面接の場となると、どの学生も皆聖人君子かのような志望動機を話すでしょう。ですが、実際はいくらおカネが貰えるかが志望動機の大部分を占めているはずです。

 その点、かつての銀行業界のように給料がお高い印象のあるコンサル業界は常に金欠気味な学生にとって魅力的であり、また、SNSの普及によって外資系コンサル企業に勤めた人が高額給与を受け取っていた等と自負する動画がまん延していては、それを見て自然と羨ましくなるのも無理はないでしょう。

 また、その業界に対してエリートなイメージを学生が持っている点も挙げられます。かつてならば銀行勤務と言われると金融業という難しそうなことをやっているイメージで格好良いと思われていたのでしょう。それと同様にコンサル業も何だかレベルの高いことをしていそうで、それゆえ漠然とした憧れを持つといった感じです。

 もしかすると、社会人の皆さんからするとしょうもなく思えるかもしれません。しかしながら、一部に何のバイトをしているかでマウントを取りたがる大学生もいるぐらいですから、外面が良いというのも動機における重要な要素を占めていると思います。

 ここで、以下のような疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないかと思います。確かに銀行も全盛期ほどではないが、コンサル業界と十分共通しているし、良い就職先ではないか、と。

 もちろん確かに銀行業界も贅沢過ぎるぐらい良い就職先だと思います。しかしながら、大学生が銀行ではなく、わざわざコンサルを志望するのには以下の業務に対する印象の違いが影響しているのではないかと考えます。

 まず、銀行業界は金銭を扱う仕事ゆえ数字が合わない等ミスは絶対に許されず、減点主義で評価されるイメージがあります。それに対し、今の学生は人からダメだと言われたことに対して適当にあしらわず、そして相手がそう伝えようと思った程度以上に真に受け、自分はダメだったと思い込んでしまう人が多いように感じます。

 それゆえ、人からの減点(ダメ出し)の少なさで評価されるようなイメージのある業界で働くことに対して抵抗感を感じる大学生は少なからずいると考えられます。

 一方でコンサルと言うと、これまでに身につけた自分の知識を活かし、主体的・創造的に働けるイメージが浮かびます。ここ数年、ゼロリスク思考なんて言葉も流行りましたが、私の周りを見ても楽天的な学生はあまりおらず、大学生は就職後もなお自らが成長できそうな職場を求めています。

 その点、自分自身の頭で考えながら働いているといった印象のあるコンサル業に対して学生はこの業界ならば力が付きそうだと想像でき、それゆえコンサルは学生にとって魅力的だと言えるのでしょう。

 まとめますと、学生がコンサル業界を志望するホンネの理由は高額な給与、職種に対する社会的イメージ、自身の成長可能性にあると私は思います。
 もっとも、常に強調していた通り、これはあくまで(私自身を含む)学生側からのイメージであり、実際のところは果たしてどうなのかは分かりません。事実、コンサルに就職が決まったとしても新卒1年目から大きな案件を一人で全てこなせるとは思えませんし、銀行だって借り手が来るのを毎日ただボーっと待っているだけではないはずです。

 そうだとすると、百聞は一見に如かずと言いますが、改めて私も自分自身の持つ先入観を勝手に押し付けて結果失敗することがないようにしたいものです。


追記:業界関係者の方いらっしゃいましたら是非コメント欄でかかる先入観が正しいのか教えて下さい。

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