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あなたが勝てないのはプレイが下手だからではない

※この記事は全文無料です
これは私の偏見と自身の体験から思った事であり、すべての人に当てはまるものでありません。
初めてnote記事を投稿するので読みづらい箇所があるとは思いますがご容赦ください。

なんだか勝てない。
ポケカで勝ちたいと思っているプレイヤーにとっては面白いものではありません。
自分なりにデッキを組み、自分なりに最善を尽くしたが、相手の動きが強すぎて負けてしまった…最近どうもツイてない…

本当にそうでしょうか。

この現象は初心者を脱却し、中級者から上級者にステップアップしそうな時に起こりがちです。
そして他のカードゲームを経験してきたプレイヤーはさらにその傾向が強くなる気がしています。

今回はポケカを例に出しますが、どのカードゲームにも当てはまります。
そしてこれは私自身の反省でもあります。


結論

なぜ中級者は伸び悩むのか。
それは、真似することができないからです。
中級者は様々なバイアスがかかっている状態に陥っている可能性があります。

初心者の時から師匠を持ち、師匠の教えに素直に従って練習し、段階的に強くなれる人はそれがベストです。
このタイプの人はポケカでカードゲームデビューする人に多い傾向にあると感じています。

ですが、他のカードゲームを経験してからポケカを始めたプレイヤーはどうでしょうか。
基礎的なカードゲームの知識が既にインプットされており、ポケカのルールを覚えるのも飲み込みが早いでしょう。
ポケカは初心者でもカードゲームというジャンル自体には慣れており、成長の初速は好調だと思います。
しかしその分すぐに壁にぶち当たります。
勝てなくなってくると、「今回はうまく回るだろうか…」「相手ばかり都合よく動いて…」「不利対面ではどうしようもない…」など、ネガティブな思考に支配されがちになります。
同時期に友人と一緒に始めた人はなおさらその傾向が強くなり、ポケカを楽しんでいる友人と自分を比較し落ち込みます。
かつての私がそうでした。

この「中級者病」とも呼べる現象への対処は、自分の思考を根本から改善する他ありません。
これはカードゲームが上手い下手の話ではなく、マインドの話です。
そしてこの意識改革は勝率に関わる事だと確信しています。

真似することは悪いことではない

人は誰しも自分が正しいと思いたいものです。
そしてオリジナルになりたい。
それは決して悪い事ではありませんが、その気持ちが勝利を邪魔しているかもしれません。
私はもともとマジック・ザ・ギャザリング(以下マジックと呼ぶ)の競技志向プレイヤーでした。県規模の大会で優勝するくらいには熱心に取り組んでおり、マジック時代に築き上げたプレイスキルに自信を持っていました。
そして私のような「ちょっと自信のあるポケカ中級者」は、このような事を思っているかもしれません。

ちょっと自信のある中級者が思っていること

▷tier1デッキは握りたくない

私のようなひねくれた人間はジャイアントキリングが大好きです。
みんなが使っているデッキは使いたくない。
環境トップに君臨する最強デッキを、自分が考えたデッキもしくはメタ読みデッキでやっつけたい。
確かにそれが毎回できればさぞ楽しい事でしょう。
ですが物事はそう上手くはいきません。
様々なデッキが群雄割拠する現在のポケカ環境ではなおさらです。
そのような人は自分が勝てない事を環境のせい、もしくは一部のパワーカードのせいにすることで自分を正当化しようとします。
そのゲーム自体のゲームバランスが狂っていたり、明らかに規制をしなければならないレベルのカードが存在する場合そうなる気持ちもわかりますが、昨今のポケカのゲームバランスというのは非常に良く調整されており、そのような要因は考えづらいです。

強いデッキというものには強い理由が明確に存在しています。
そして、強いデッキは強いプレイヤーによってさらに研究されます。
tier1デッキには全世界から蓄積された膨大な試合データと試行錯誤の結果が詰まっています。
tier1デッキを使わないという選択は、勝利を目指すうえで勝負以前のステージで大きく不利に立たされていると言えます。

▷簡単なデッキは使いたくない

これに関してはピッタリのnote記事があるので引用させて頂きます。

簡単なデッキというのは「勝利までの道筋が明確であり、練習時間が比較的少なく済むもの」です。
2024年1月現在ではミライドンexデッキなどが該当するのではないでしょうか。

簡単なデッキを軽視し使用しないことは、勝利への最短ルートを選択しないという事です。
引用記事の言葉をお借りするならば、「制限時間ギリギリまでかかってもぎ取った1勝も、残り時間を10分残して得た1勝も等しく1勝」なのです。
どのデッキを使用するかはプレイヤーの自由ですが、勝てない事に悩んでいるのであれば使うデッキを変えるべきです。
なぜなら、その難しいデッキを頑張って練習するよりもはるかに時間も労力もかからないからです。

▷運が悪かった

カードゲームというものは運の要素が大きく絡んできます。
故に、負けた理由を運のせいにしやすいとも言えます。
ですがそれは本当に運だけなのか、他の選択肢がなかったのか考えるべきです。
仮に運の要素が大きく影響する展開になったとしても、「運を最大限に引き上げるプレイング」というものが存在し、運を最大化するデッキ構築も存在します。
麻雀のような運が70%~80%を占めるゲームですら実力差があり、強い打ち手は運を最大化する打ち方をしています。
勝てない理由に「運」という言葉を多用しているなら考え直した方が良いでしょう。
運で負けたと言いたいのなら、最善を尽くした結果なのかよく考えるべきです。
ここでいう「最善」とはプレイングもそうですが、前述したデッキ選択等の勝負する前段階も含みます。
もしあなたが「運ゲーは嫌い」と言うのなら、いますぐカードゲームをやめて将棋やチェスをすることをお勧めします。
それらのゲームは運要素が一切無い完全なる実力のゲームです。

▷人の話を聞かない

わ た し で す 。

成長するにはまず「自分は間違っている」事に気づくことから始まります。自分が思いつかなかった選択肢は他人が教えてくれます。
多くは対戦相手であったり、ゲームを観戦していた第三者がそうです。
自分のミスやデッキ構築の穴を指摘される事は悔しいものです。
さらにそれを少し格下だと思っていたプレイヤーに指摘されようものなら言い返したくもなるでしょう。
いつも一緒にプレイしている友達に指摘された時も同様に悔しい思いをするかもしれません。
ですがその指摘に対して不貞腐れたような反論をしてはいけません。
一旦立ち止まり、自分のプレイやデッキ構築を反省するべきです。
強豪プレイヤーと呼ばれる人たちは毎試合勝っても負けても反省をし、試行錯誤しています。
決して思考を放棄しません。
視野を広くし、人の意見は素直に聞き、真似できるところは真似をする。
単純なようでなかなか難しいことです。
成長が停滞する中級者は素直に人の話を聞きません。
自分が正しいと思い込んでいます。

悔しいとは思いますが、まずは友達の真似をしてみましょう。
あなたに足りない何かをその友達は持っているかもしれません。

まとめ

環境デッキを嫌い、難しいデッキを好み、自分独自の考えと練習方法で強くなる。これもまた一つの手法であり、素晴らしい姿勢だと思います。
私もできればそうでありたいと願っています。
ですがそれは修羅の道です。
もしあなたがその修羅の道を選ぶのであれば、勝てない事に不満を言うべきではありません。
なぜならそれは「強くなる」というよりは「自己満足」の要素が強くなるためです。
自己満足デッキを使うのであれば自己満足して完結すべきです。

かといって環境デッキをコピーして練習することが絶対に正しいのかと言われると、決してそうではありません。
そもそも環境デッキ(tier)というのは使うプレイヤーの数が多いだけであって、強いかどうかはまた別の話だからです。(使うプレイヤーが多いという事はある程度の強さの証明にはなってしまいますが…)
もしかすると、誰も思いつかなかった奇想天外なデッキや戦法を見つけるのはあなたかもしれません。

結局のところ、ポケカの楽しみ方なんて人それぞれなのです。
効率重視に考える人もいれば、修羅の道を楽しむ人もいます。
ですがもしあなたが「勝ちたい」のであれば、思い切って別の方向に舵を切ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
勝ったら楽しい、負けたら楽しくない。
負けても楽しいという人はいますが、「負けたけど楽しかった」という気持ちと「勝って嬉しい」という気持ちは別の種類の感情だと個人的には思っています。
勝って嬉しい気持ちはモチベーションに直結しやすいものです。
色々なデッキを使い、色々な考えを吸収し、色々なプレイヤーと笑顔で楽しくポケカができたら、それはとても幸せな事ではないでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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