消費すること、味わうこと。
最近、"わからないことをわからないまま受け取ってみること"の大切さを考えている。
"ものごとを、わかりやすく簡単に説明できることこそ重要"という言説がもてはやされたりするが、実際SNSを開けば、わかりやすくまとめられた投稿や動画に溢れている。もちろん役に立つものも多いし、わたしも見ないわけではない。
だけど、本当にわかりやすくて簡単なものだけに触れていて、"消費"していていいのだろうか?と思うことが増えた。
難しくてわかりにくいことに出会った時、わたしたちは、「え?それってどういうこと?」とものごとをブレイクダウンして理解しようとする。それはとても時間がかかるし、時にとても大変で骨が折れる。
難しいからといって、無理矢理に簡単にしてまとめてしまうと、それは他者を自分のものさしに当てはめて理解したことにしかならない場合もある。
だからこそ、難しくてわかりにくいことに出会った時、一旦それをそのまま受け取って考えてみる。調べてみる。話してみる。わかりにくさを"味わう"感じだ。
もしかしたら、もやもやが長く残るかもしれないけれど、それも大切な味わいなのだと思う。
その考えるプロセスこそ大事で、わたしたちの思考に、人間性に深みをもたらしてくれる気がする。
消費するより、味わう。
今大切にしたいと思うことのひとつだ。
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