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京都府の建設会社「西田工業」。地域の建設会社としての「生産性の向上」とスタートアップとの「連携」について語る。 -CCA STARTUP CONFERENCE 2024 開催前インタビュー

(2024/05/10 更新)

CCA STARTUP CONFERENCE 2024」開催にあたり、本ピッチイベントを主催する「地域建設業新未来研究会」の加盟企業の1社である「西田工業株式会社(京都府)」土木事業本部 工事長の山本様にインタビューさせていただきました。

CCA STARTUP CONFERENCE 2024」の視聴者や、将来ご登壇に興味がある起業家の方に向けて、地域建設業としてこれまでどのような活動をされてきたか、スタートアップとの連携実績等についてお話しを伺いました。


西田工業株式会社

土木事業本部 工事長  山本 翔太 様

地域の建設会社として、どのような活動されてきたか、また地域の特徴についてお聞かせください。

当社は、時代の流れに合わせて様々な取り組みをしています。例えは、大阪府にある築古のビルをワンフロアまるごとリノベーションし、シェアオフィス「CreativeQuarterNakatsu」を造るといった挑戦もしています。これにより、働く場所を提供しながらまちをつくる起点を造ることを目指しています。

また、スタートアップと連携して実証実験も積極的に行っており、私が入社してから 18 年の間で、他社との連携はどんどん広がっているように感じます。連携の目的は、生産性を高めることですが、スタートアップとの実証実験を通じて、発注者に対してもポジティブな印象を与えていると感じています。

当社は、地域の建設会社として、地元に密着しています。主な事業エリアとしては、土木事業は福地山周辺、建築工事は大阪府、京都府、兵庫県と広く展開しています。過去の工事元に密着しているからだと思いますが、福知山から 30 キロ以上離れた遠方の工事現場でも、「福知山の西田さん」と言っていただいています。

地域の建設業界のどのような点を課題と感じますか?

人材不足はもちろんですが、最新の技術に関する情報が、都市部に比べて遅れて入ってくることが課題であると考えています。

スタートアップとの連携実績やその内容をお聞かせください。

ダンプトラックの配車利便性向上サービスを提供する、株式会社DANPOOと実証実験を行いました。ダンプトラックの手配で一般的な常用契約ではなく、1回の運搬単位でダンプトラックを依頼することが可能になるといった便利なサービスです。実証実験では工事の工程を大きく削減することができました。

また、地理空間情報のアプリプラットフォームを提供する株式会社マプリィと実証実験も行っています。自社で開発されたカバンのような小さな測量機器で、地面をスキャンすることで、現場の土量を図れます。現在、検証中ですが、生産性の向上に繋がると期待しております。

今後、どのようなスタートアップと連携してみたいですか?

現場監督としての観点からですが、生産性向上に資するソリューションをお持ちのスタートアップと連携したいと考えています。

多くの工事現場では、デスクワークの時間が長くなっており、工事の生産性に大きな影響を与えています。例えば、発注者への提出書類についても、発注者ごとに異なる書類フォーマットを持っていたり、書類作成に多くの時間が取られています。デスクワークの課題を解決するソリューションがあれば連携したいです。

また、土木とAIの組み合わせを持つスタートアップとも連携したいと考えています。


CCA STARTUP CONFERENCE 2024 視聴者募集!!

2024年5月21日(火)にて建設領域にフォーカスしたピッチイベント「CCA STARTUP CONFERENCE 2024」を開催予定です。事前にご登録いただいた方々にはイベント当日にオンライン生配信予定です。視聴をご希望の方はPeatixまたは特設ウェブサイトをご確認ください。

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以上