聖アガタとオッパイ。

2019.3月カターニャに滞在。
宿泊先していたB＆Bのスタッフから紹介されたBarで朝食を食べてお会計をしていたら、『どちらか来たの？』と…
日本からですと答えると。
『カターニャの名物菓子をあげるわぁ』と、おもてなしをうける。

おはなしを伺うと、聖アガタのお祭りに捧げられるolivette di Sant'Agataというお菓子だとか。

聖アガタ？と尋ねると、
カターニャの守護聖人だと、教えてくれた。
2月5日に 盛大なお祭りもある（イタリア3大祭りの１つ)。
確かに、聖アガタ教会もあった。

クーポラに登る事が出来ます。
エトナ山など見え眺めが素晴らしいです。

帰ってから調べてみると…
絵画に登場するほどのキリスト業界（笑）の有名人(聖人)だ。彼女のお印は…

“オッパイ⁈”

彼女は、3世紀に実在した人だと言われている。
伝承によるとアガタは、見目麗しい乙女の敬虔なカトリック。15歳のときには神に身を捧ぐと誓い信者としてお仕えすると決意していた。

彼女の美しさに心奪われた、シチリア州の総督クインティアヌス(ローマ人)は手篭めにしようと画策するが神に仕える身、断固拒否。

カトリックの信者として純潔な身でありたいという意思を貫き、頑なに拒んだため、総督の権力により迫害を受ける。牢屋に入れられ暴力を受け、最後には乳房を切り落とれます。

彼女はそれでも、祈ることをやめませんでした。

祈りを続けているとある日、お爺さんがやって来ました。

「わたしは、じつはあなたの主の使徒です。主が、わたしをあなたのところにつかわされたのです。ごらんなさい。あなたは、主のおん名において癒されました。」と、言うと聖ペトロの姿は消えた。
奇跡的に完治したが、その事でおそれをなした総督は、彼女を火あぶりにしようとした瞬間、地震が起き、民衆が「このような災難がこの町にふりかかったのは、罪のない聖女アガタを拷問にかけたからだ」と、叫んだ。地震と民衆の暴動とに怖れをなして彼女を牢にもどさせました。　牢獄の中でひざまずき、
「わが主さま、わたくしをおつくりになり、子供のころからずっと守ってくださいました。肉体を純潔に保ってくださり、現世への愛を棄てさせてくださいました。力と忍耐をさずけていただいたおかげで、わたくしは、あらゆる拷問にうち勝つことができました。ですから、どうかもうわたくしの霊を受け入れ、わたくしをおんみのご慈悲のもとにまいらせてください。」と、祈り終えた聖女は大きな叫び声をあげました。それと同時に、聖女の霊は、天にのぼっていきました。

聖女アガタは、近年では乳癌治癒聖人とも呼ばれているそうです。

このお菓子は、Le Minne di Sant’Agata"聖アガタの乳房"
オッパイまでお菓子にしてしまうなんて…
何というか…お茶目イタリア人 。

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