おきな@場面緘黙症

高専1年間→通信制高校卒業→無駄にする1年です。3歳のときから場面緘黙症で、でも今は声…

おきな@場面緘黙症

高専1年間→通信制高校卒業→無駄にする1年です。3歳のときから場面緘黙症で、でも今は声を取り戻したと思っています。場面緘黙の子たちが生活する場所を提供する「夜のあさがお計画」を実行中です。物語もあります。ご協力よろしくお願いします。

マガジン

  • 場面緘黙症について

    私の場面緘黙症者としての経験をまとめていきます。

  • 私の本棚

    私の物語(フィクション、ノンフィクション共に)を集めました。

  • 夜のあさがお計画

    小さな子供たちと優しいお兄さんの生活を描いた物語と、そんな場所を実現させるための計画についてです。

  • 私の学校生活日記〜通信制高校編〜

    通信制高校に転校してからの私の記録として使います。

  • 米津玄師さんについて

    好きな歌詞など。

最近の記事

  • 固定された記事

卒業、ありがとう

 昨日の、時計の心拍数を見たら、160分も運動したことになっている。そんなわけあるかい。  でも、自分の体全部が心臓になったんじゃないかってくらいどきどきしていた。そう、昨日は卒業式。  会場に着いて、代表で何かの動きをする子と一緒に中へ入った。席に座って、その練習が終わるのを待った。結構長いように感じた。  1回やってみて、返事はできなかった。でも、担任は全くそのことに触れないし、「返事できると思ってるだけでいい」って言ってくれていたのに、最後は私に意識させないように

    • 布団に沈む月末

       泣いて、連絡先を開いて、そこにある敬愛している人の名前を見て、敬愛しているからこそ、私が今連絡するべきじゃないと画面を閉じて、泣いて、の繰り返しをしていた。たまに寝て、たまに外に出て。外に出ると、気分が変わるだろうと思って歩くんだけど、なんで歩いているのか分からなくなって、足が動かなくなって、30分ほどそこから動けなくなる。考えも飛ぶし、車の音が耳に響くし、自転車がすれすれを走ってきても避けられない。それでもまあなんとか動き出して、来た道とは違う道を通って、帰る。同じ道は絶

      • 中身のない話

         中身がなくて非常に申し訳ないんだけど、意味が分からないことがいちばん嫌い。想像しても共感できないならさらに。  信頼してない人が自分のスペースに入ってくるのって誰でも嫌だと思う。でも、私の経験上、信頼してない人に限って「自分は信頼されている方だから入っていい」と思っているのか知らないけど躊躇なく入ってくる。なんだよそれ。都合のいいときにだけ近づいてきて、土足で入ってきて、中を荒らしたあと「片付けてやったぜ〜」って出ていくときに、私がどうなってるかも見ていない。見ていないか

        • 全部を言葉にしたいのに、気持ちが絡まって言葉の出口を塞いでいる ずっと泣きそうなのに、なぜなのか分からなくてそれもできない

        • 固定された記事

        卒業、ありがとう

        マガジン

        • 場面緘黙症について
          19本
        • 私の本棚
          17本
        • 夜のあさがお計画
          23本
        • 私の学校生活日記〜通信制高校編〜
          65本
        • 米津玄師さんについて
          8本
        • 私の学校生活日記〜高専編〜
          34本

        記事

          でも大学は行きたいし、勉強もしたい。働く必要がないのは甘えてるけど、と書いて、何が書きたかったのか忘れてしまった。本当にそうなんだよ。嘘じゃない。昔のことはいくらでも思い出せるのに、ついさっき考えていたことを忘れてしまう。記憶力にはとても自信があったのに、それもなくなってしまった

          でも大学は行きたいし、勉強もしたい。働く必要がないのは甘えてるけど、と書いて、何が書きたかったのか忘れてしまった。本当にそうなんだよ。嘘じゃない。昔のことはいくらでも思い出せるのに、ついさっき考えていたことを忘れてしまう。記憶力にはとても自信があったのに、それもなくなってしまった

          失敗が許せない

           5月も終わりそうになり、私がレポート以外で勉強してない時間が約1年になった。「勉強ができてなくて」と誰かに伝えたら、だいたいの人が頭に「ちょっとしか」と付け加えた解釈で話を進めてくれるんだけど、高2の夏休みから春休みまでやっていたことを本当に全部忘れたんじゃないかってくらいで、どんな単元があったかすら忘れたからいい例えが出てこないけど、サインコサインタンジェントの関係をきれいさっぱり忘れてしまった。もともと理解していなかったからなんだとは思う。(模試で数学50点以上とったこ

          失敗が許せない

          外に向かって

           ひとつ大事なことが終わったと思ったら、またひとつ新しいことがやってきた。人数的には前の方が何倍も多かったけど、名前というか認知度は、次の方が断然強い。どっちもどっちだけど、前より緊張することはないと思う。1か月後に控えているので、本領が出せるように少しずつ調子を整えていこう。  よかった人との繋がりは、相手から切られない限り持っておくべきだなとしみじみ思う。無理な人と繋がる必要はないから、合う人との繋がりだけは、自然になくなったりとかしないように、気をつけるようにしている

          障害と個性と生きづらさと

           多分バイトには落ちている。面接から1週間経っても連絡が来ない。まあ初回で受かるとは思っていないので別にいい。次回を受ける気になるのは、まだ遠いように思うけど、また調子がいいときに申し込んで、後悔する未来は見える。  そこの面接に行ったとき、私は緘黙のことを言わなかった。緊張しやすくて話すのが苦手ですって事前に書いただけ。たくさんの人の面接を担当してる人からしたら不自然なところもあったかもしれないけど、私的には話せなくなることもなかったし、まあまあだったかなと思っている。(

          障害と個性と生きづらさと

          私の場面緘黙症について

           場面緘黙症啓発月間ということで、私の幼少期から今までの経験を書きます。現在の情報を最初に書いてから、始めます。 ・2006年2月生まれ ・3歳から場面緘黙症があり、16歳頃からうまく付き合えるようになった ・将来は緘黙の方のお手伝いがしたいと思っている 幼稚園時代まで 親と一緒に通う、プレ幼稚園では話せていたらしいです。その頃だけ幼稚園が一緒で、私が入園する前に転園した子とはまだ友達で、ずっと話せているのが大きな証拠だと思います。3歳で場面緘黙症を発症したので、年中から

          私の場面緘黙症について

          たいせつたちのこと

           今も画像のように腕でシュークリームと大福になっていて、片手で書いている。その2つの丸がゆっくり呼吸して揺れているのがとてもいい。お菓子を食べたいけど、今はがまんする。できるだけ動かず、音を立てないように努めながら、たいせつたちが寝るのを見ながら、いつも私もうとうとしてしまっている。  我が家は9人家族だ。いや、人、ではないのもいるので、正しくは9匹家族だ。他のニンゲンがどう思っているのかは分からないけど、私は鳥もうさぎも対等だと思っているから。支え合って生きている。  

          たいせつたちのこと

          自分を認める

           朝起きて、「なんか変な夢見たな」って思ったときは、だいたい自分だけがうずくまっていて喋れない夢を見ている。今は現実でほとんどそんなことは起こらないのに、夢ではよくある。  喋れないことがよくないことって思うからそういう夢を見る、らしい。倫理の先生はそう言っていた。でも、いつかちょっと倫理の先生に聞いてみたいことがある。ここでは何回か書いているけど、他の人が喋れないとしても、私は全然いいよ!筆談でもなんでも、自分が話せる方法で話そう!と思う。喋れない気持ちが分かるからかな。

          私の性別

           いつ頃からだろうか。大人になっていく自分の体が変だなって思うようになったのは。  今もずっと、自分の体を好きになったことはない。物語みたいに誰かを好きになったこともない。好きな誰かと一緒に暮らしたいとか、自分の子供がほしいとか、思ったことがない。恋愛にも興味がない。好きな人といっても子供の「あの子が好き!」レベルの「好き」だと思う。  私は生まれたとき、「元気な女の子です」と言われたはずだ。同世代のみんなはメイクをしたり、かわいい服にお金をかけたりする人が多いと思うけど

          そわそわする季節

           薬を減らしていたんだけど、3月末にまた減って、水曜日からめまいがしていた。木曜日がいちばんひどくて、ずっと横になって休んでいたけど、夜になって視線を動かすのも苦痛になってきて、病院に行きたいと言いに立ったら苦しくなって泣いて過呼吸になってしまった。  調べたら、離脱症状だろうなと思った。薬が入ってくるのが普通になっていて、飲まないと体調が悪くなるらしい。  4月になってから不安がすごい。3月はずっと動いていたっていうのもあるけど、春だからかなあ。生きものなら、春にふわふ

          そわそわする季節

           私には弟が1人いる。3歳下だから、この4月から高校生になった。県内で5位ぐらいの、超絶賢い高校に、推薦で受かった。弟がそのコースに受かったと言ったら、知っている人は「異次元」と言う。続けて、「高専も異次元やけどな」と言う。いや、別に私のフォローはいりませんよ。  弟の方がなんでもできる。勉強もそうだし、音楽もゲームもルービックキューブも。友達付き合いも上手で、幅広い友達がいる。嫌いな人はいないらしいし、頼まれたらクラス代表になったり、文化祭の有志にもピアノで出る。英検は中

          九州ひとり旅

           鬼ギャルでおなじみの平熱先生の奇祭↓ に行ってきた。そう。私も平熱先生の狂った愛人リストに仲間入りしたというわけ。  決めたのはこの情報が出された日、2月29日だった。即決。仕事始めたり、学校に行き出したりすると行きにくいやろうなって思ったのもあるし、なんとなく行くしかないと思った。(次の日から4日連続早起きで、早く寝る予定だったのにアガって寝られなかった。)迷う理由がなかった。  とにかく、それまで意図していなかった、初めてのひとり旅の予定ができたというわけ。新幹線

          ハンカチ落とし

           小学生のとき、この世でいちばん苦手な遊びはハンカチ落としだった。中学生になるとしなくなって、身近ではなくなったから、苦手意識がなくなった気がしているだけで、今誰かに誘われても絶対にしないだろうなと思うくらい、まだ苦手なままでいる。  ハンカチ落としって、みんな知っているものなんだろうか。一応、説明を挟んでおくと、鬼の1人以外が円になって、手を後ろにして座って、鬼がその周りを走りながら、誰か1人の手にハンカチを落とすと、落とされた人は鬼を追いかける。1周するまでに鬼をタッチ