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絵本を読むとき、2つの速さを意識する

わたし、読み聞かせがヘタだから


ある親子イベントで絵本を読んだときのことです。

「やっぱり、上手な方が読むと違いますね。
 ウチの子、ちゃんと聞いてました。
 わたし、読むのがヘタだから」


近寄って来たママに、そう声をかけられました。

(ああそういえば、最初、
ぐるぐる走り回っていた男の子がいたっけ。
2歳半くらいかなあ)

わたしが絵本を読み始めたら、
走っていた足をピタと止めて
立ったままじっと聞いてました。

わたしが読むのが上手か、
上手でないかはさておき

絵本の読み聞かせについて、
気がついていることがあります。

そこを意識するだけで、
子どもの反応はだいぶ変わります。

「2つの速さ」を意識する


速すぎる人が多いです。
子どもに読むときに
つい速くなってしまうのは、次の2つです。

①読む速さ

わたしが絵本講座で読むと、
「そんなにゆっくりでも、いいんですね」と
びっくりされます。

子どもが理解できる速度は
大人よりゆっくりです。
ゆっくり読むということは、
早口よりも、明瞭な形で言葉を伝えているということ。

大人だって、
海外旅行で、
いきなりネイティブのスピードで話されるより
観光客用にちょっとゆっくりめに話してくれた方が
聞き取れて、旅も楽しくなります。

そのイメージです。

しゃべる速度が
「その子が理解できる速度」と聞いたこともあります。

➁ページをめくる速さ

ページを勢いよくサッとめくる方も
多いです。

めくりも速すぎると、子どもは
絵を楽しむことができません。

絵本は、絵で説明できることは
極力文章にはしていません。

絵をしっかり読む込む時間があってこその
読み聞かせです。

ページをめくったら、すぐに読み始めずに
数秒でいいので、まず絵を見せる。
そして、適度な速さで読む。
また、絵を見せながら、静かにめくる。

これだけの時間が、子どもには必要です。



どちらも大事なことは、
大人のペースではなく、子どものペースということです。

赤ちゃん期の「自分でめくりたがる時期」は
また別の話なので、
どこかでまた触れたいと思います。

特別な練習も、特別な絵本を準備しなくても
速さの調節なら、すぐにできそうです。
良かったら、試してみてください。

楽しい読み聞かせの時間になるといいなあと
願っています。


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