なんちゅうか、本中華ってありましたよね。

　食品の買い物が好きでほぼ毎日スーパーに足を運ぶ。

　近所に数件あるお店の安売りの日はそれぞれ違うが全て頭の中に入っている。

　サービスの仕方はそれぞれで五パーセントオフや決まった商品を特売するところもある。

　一番お世話になっているのはここにもたびたび書いている二十四時間営業のスーパーである。

　定期的に安売りもやっていてプライベートブランドも充実しているので利用頻度が高い。

　難点は人気店なので日中はとても混雑していることである。

　特に夕飯のお買い物タイムには総菜の値引きも始まるので一層混み合う。

　なので私はたいていは朝のうちに行くことが多い。
　
　早朝だとお客さんはほとんどおらず快適に買い物ができる。

　なので週に三回はそのスーパーのお世話になっている。

　今日も日が昇る前に行ってきた。
　
　お昼ご飯と晩御飯の買い出しである。

　入口でアルコール消毒をして店内に入ってまずは青果コーナーから覗く。

　キャベツが安かったのでかごに入れる。

　サツマイモも特売だったのでこれも良く選んでかごにポン。

　次に食パンを買ってから卵と牛乳を買う。

　精肉コーナーで豚のロース肉と鶏むね肉を買う。

　それから忘れてはいけないお酒コーナーに立ち寄る。

　後は蕎麦の乾麺を一つ買い足す。

　大体こんなものかなと思ってセルフレジで会計をして帰宅。

　時計を見ると午前五時前、とりあえず朝ごはんを食べる。

　それからお昼まで映画を二本観た。

　お昼ご飯は梅干入りのかけ蕎麦。

　簡単で梅の酸味が食欲をそそる一品である。

　あっという間に作れるのも楽ちんでいい。

　夕方まではたっぷり時間があったので読みかけの本を一冊ずつ丹念に読んでいった。

　夢中になって本を読んでいると急な夕立があってびっくりした。

　外は薄曇りくらいの天気だったのだが土砂降りだった。

　携帯電話から大雨情報が流れてきたがすぐに止んだ。

　ずいぶん激しめな狐の嫁入りだなと思った。

　再び本の世界に没頭しているといつの間にか外が暗くなってきたので晩御飯の支度をすることにした。

　今日のメインは豚のロース肉。

　まずは豚肉の脂身に包丁を入れて筋切りをしていく。

　それから細切りにして塩コショウで下味をつけておく。

　次にキャベツを一口サイズのざく切りにする。

　後は玉ねぎ細切りにする。

　味付けは醤油、酒、みりん、テンメンジャン、豆板醤を混ぜ合わせておく。

　刻んだ豚肉に小麦粉をまぶして油を敷いたフライパンで焼いていく。

　しっかりと火を通したらキャベツと玉ねぎを投入してさらにじっくり炒めていく。　
　
　豚肉の芯まで火が通ったら合わせ調味料を入れて絡めていく。

　仕上げに酢を隠し味程度に入れて豚肉とキャベツのピリ辛炒めの完成である。

　次に副菜をパパッと作る。

　豆腐が冷蔵庫にあったので九等分に切り分けてレンジでチン。

　その間に麺つゆと白だしをフライパンで煮詰めていく。

　沸騰したら水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。

　レンジでチンした豆腐にタレを回しかけたらヘルシー餡掛け豆腐の出来上がり。

　後は汁物だが今日はシンプルにキャベツの芯を使ったみそ汁を作った。

　よーし、今日もご飯できたと言いながら居間におかずを運ぶ。

　今日のお酒はやっぱりビールからスタート。

　プルタブをピシュッと開けてからトゥクントゥクンと丁寧にグラスに注ぐ。

　泡が落ち着いたらいただきます。

　キューッと一息で飲み干すと美味しーっ！と体が疼きだす。

　いやぁ、今日のビールも美味しいなぁ。

　たいていは一番のアレを飲むのだが今日はクラッシックなラガータイプのビール、苦みが強めで飲みごたえが抜群である。

　グビグビとあっという間に一缶飲み干した。

　二本目を取ってきてからおかずに手を付ける。

　まずはメインのピリ辛炒めから。

　豚肉とキャベツを持ち上げてパクリ。

　お肉の旨味とキャベツの甘みが合わさってそこに甘辛のタレが絡んでなかなかイケル。

　普段あまり使わない中華の調味料だが今日の献立には欠かせない顔ぶれ
だなぁと思いながらモリモリと食べた。

　おっとこればっかり食べてはいかんと思いながら餡掛け豆腐に箸を伸ばす。

　トロリとした餡がアツアツで豆腐も熱いのでハフハフしながら食べる。

　柔らかくて掴みづらいのでこれはスプーンでいこう。

　箸をスプーンに持ち替えたので食べやすくなった。

　歯がいらない食べ物なのでトロトロと口に吸い込まれていく。

　これはなかなか…と言いながら豚肉の炒め物と交互に食べる。

　合間にキャベツのみそ汁をズズッ。

　お酒はウイスキーの水割りにチェンジしている。

　炒め物はたっぷり作ったし豆腐も一丁使ったのでおかずは潤沢だった。

　さすがに全部は食べきれず残してしまった。

　まあ明日の朝ごはんすればいいかと思ってごちそうさまをした。

　さぁて明日は何を食べようかな。

　本日もごちそうさまでした。