育て直し 1986年 8月17日(日) またまた、『頼まれない限り親切にしない』 これが、最大のポイント!
【日記】
寝っころがっていたら、梓がやってきた。何やら、私の頭を勝手にゴシゴシしている。何をしているのかと見てみると、ヘアブラシで頭をキレイキレイしてくれていた。① なんと、勝手に三面鏡のところから久美子のヘアブラシを持てきてやっているようだ。親孝行な子だ!!(といっていいのか?)
『ありがとう』と言ったら、今度は、ニコッと笑いながらコンコンとブラシで頭を小突くいてきた。② いつもの、叩いて探索するときの叩き方だ。これは、ありがたくない。私の頭は、探るほどのものは何もない(あってほしいが)。
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【解説】
分かりにくいかもしれませんが、①と②は、子どもにとっては同じことを意味しています。つまり、『これは、遊びだ』ということです。
やりたい事をしているだけで、親孝行しようなどと思ってヘアブラシを使っているわけではありません。だから頭を梳いてくれたと思ったら、次の場面ではヘアブラシが太鼓のバチになり、親の頭が太鼓になるのです。
つまり、凸凹タイプの子どもには、へブラシで頭を梳いてきれいにしてくれたときに、単に「ありがとう」と言っていてはいけません。
平均タイプのように、「ああ、喜んでくれている。僕はお父さんにいいことをしたんだ。また、してあげよう。」とは思わないからです。
凸凹タイプは「僕が、お父さんを遊び道具にしたら喜んでくれた。もっと遊び道具にしてあげよう」と思うのです。だから、髪梳きのあとに太鼓にされてしまうのです。
この場合、子どもがお父さんと『ヘアブラシ遊び』をしようと行動で要求しています。だから、頼ませない限りさせてはいけません。それも、太鼓ではなく「お母さんごっこ」の方向に頼まえないといけません。
凸凹タイプの子育ての合言葉です。『頼まれないのに、親切にしない、頼ませてから、親切にする』のです。
【セリフ】
父「ヘアブラシ持って来たね(「共感」)。それで、お父さんの頭をキ
レイキレイしたいのかな?」
子「キレ…キレ。」
父「お母さんがやっている真似がしたいんでしょう(「想像」)。」
子「ブヒイイイ(そうだよ。面白そうだもんね)。」
父「もちろんやっていいよ(「共感」)。でもその前に『キレイキレイした
い』とお願いしないとだめだよ(「覚えて」)。」
子「・・・?」
父「そうじゃないと、急にキレイキレイされたらお父さん、びっくりするか
らね。」
子「・・・(そんなことを、言わないと行けないの?)。」
父「お父さんと一緒に言ってみるよ。…『キレイキレイしたい』」言え
た?」
子「きききッっき(言ったよ)。」
父「じゃ、どうぞ。キレイ、キレイしてください。」
このあとは、しっかりとありがとを言えばいいでしょう。
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