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育て直し 1986年 9月21日(日) 11ヶ月 子どもの召使いにならないために「お願いさせてから、親切にする」

【日記】
 久し振りに晴れたので、一級河川の堤防の方に散歩に行った。途中、団地前に歩道橋があり、そこから国道が一直線に見える。歩道橋の上から、自動車の流れを見せたげあたら、それが気に入ったようだった。ずっと柵越しに見ていた。あまりにも熱心だったので、抱っこして、柵の上から見せてあげると更に声を出して喜んだ。① どれだか分からなかったが、気に入った車を指差して声を出していた。

実際は、4車線の道路でした

 今日、食事の後、梓が勝手に「首をすくめてお膳の下を中腰でくぐる遊び」を始めた。新しい遊びを、自分から始めるのは初めてだ。何度か頭を打ったが、気にならない様子だった。② 面白くて、何度も繰り返していた。身体の使い方がうまくなったので、「座る」と「立つ」の中間の「中腰」ができるようになったからやりたいのだろうと想像した。

テーブルの下は秘密基地

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【解説】①
 抱っこして車を見せてあげるときも、凸凹タイプは「覚えて」を使って、お願いさせてから見せた方がいいでしょう。少なくとも、「ありがとう」を言わせましょう。
 親子だから、無言で通じるものがあるじゃないか、親の優しさで黙ってやってあげても「ありがとう」と思っているに違いない、という意見もあるもしれませんが、それは平均タイプの話です。
 何度も書いてきていますが、凸凹タイプは「ありがとう」とは思わないで「この人は、自分の親は望んでいることは何でもしてくれる召使いなんだ」と思ってしまうのです。だから『お願い』をさせないと、3歳位から王様のような態度を取り始めるのです。つなり、親は召使いになってしまうということです。

頼ませてから、抱っこする

【セリフ】①
父「もっとよく見えるように、抱っこして柵の上から見せてあげようか?
 よく見えるよ(「想像」)。」
子「あうあう(やって欲しい)。」
父「分かった。抱っこしてみせて欲しいんだね。」
子「あい。」
子「じゃ、抱っこしてあげるから、お願いしますと頭下げてください(「覚えて」)。せーの、『おねがいします』。」
子「・・・(これでいいにかな?」。)
父「偉いね。ちゃんとお願いできたね。じゃ、抱っこするよ。』
子「・・・(お願いしたら、抱っこしてくれた。これはいい)。」

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【解説】②
 子どもがテーブルで頭を打った時には、面白いし可愛いいので、つい親として微笑んだり笑ったりしてしまうかもしれません。でも、絶対に笑ってはいけません。
 「うまく潜れたね、でも頭をゴッチンしたね。頭、痛いよね(「共感」)?大丈夫?」と真面目な声で「共感」を使って心配をした方がいいでしょう。
 そうすると、面白がったり受けを狙ったりして頭を打つ真似を何度も繰り返す『頭打ち遊び』、なることは決してありません。でも、笑ってしまうと、親に笑ってもらおうとして『頭打ち遊び」なってしまいます。

いたずらっ子!!

 お膳の下を潜ることは発達上いいことですが、大きくなったときに定着して欲しいことではありません。だから、「覚えて」でお膳をくぐるのはあまり良くないことだと知らせ、同じようなことができるトンネル遊びに誘うのが正しい育て方です。

【セリフ】② 今回は、セリフを省略してみました。そろそろ【セリフ】を自分で考えてみましょう!どうです、できそうですか?

  1.テーブルのは、新しく考えた遊びですか?と「想像」します。
  2.次に、お膳の下をくぐれたことは「共感」で褒めます。
  3.でも、お膳で遊ぶことは良くないことだと「覚えて」で説明しま
    す。
  4.その後で、よく似た遊びである、この間買ってきたトンネル遊びを
    しようと提案します。

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【参考】支援学級の先生時代によく使っていた、トンネルのおもちゃです。
    年齢が上がっても遊べる玩具です。ごっこ遊びにも、いろいろ使え  
    ますよ。

結構、長く遊べる玩具 こんなやつ


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