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育て直し 1986年 7月5日(土) 9ヶ月 自分で食べたくて、スプーンを親から取るのはいいことか?

【日記】
 気がつくと、梓が生まれて、もう9ヶ月になっている。早いのか、長いのか?分からない。

 自分から、スプーンを持って食べようとするようになってきた。こちらの介助しているスプーンを取って、自分で使いたがる。① 渡さないと食べなくなるので、渡してあげる。というより、奪われてしまう。食べるのは頑張るのだが、溢れる量が半端ない。これは、いいことなのか?

 最近、にらめっこをすごく喜ぶ。だから、嬉しくなって何度もしてしまう。にらめっこの歌も面白いらしい。色々楽しんでくれて嬉しい。

にらめっこは楽しい

 バンバン(足で漕ぐ自動車のおもちゃ)に乗ってよく遊ぶ。それならばと、こたつ机で居間に斜面を作ってあげた。スリル満点だ(壁が近いし)。うまく使えるかな?
 心配などどこ吹く風、2~3回試しにすべっただけで、次からはバンバンに乗ったままうまく斜面をすべり降りるようになった。② 運動神経抜群。将来期待十分だ。何かの運動選手になるかな?(これは、親ばかだな)

バンバンです

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【解説】①
 これは「自分で、スプーンをもって食べようとする良い子」と言えます。しかし、「黙ったまま、大人のスプーンを取っている悪い子」とも言えます。凸凹タイプの場合は、後者と考えましょう。結果として、行動で要求をしたことになっているからです。

自分で食べるのは、いいことだが…

 まだ、しゃべれないので仕方がないのですが、このままでは凸凹タイプは「いいことなら、強引に何をしてもいいんだ。」と間違って学んでしまいます。だから、この時期から、言葉で要求する方法を覚えて貰う必要があります。
 将来は「すみません」に持っていくのですが、当面は「共感」と「覚えて」でその方法を教えていけばいいでしょう。

【セリフ】①
父「どうしたの。急にお父さんの持っているスプーンを取って。自分でスプ
 ーンを使って食べたいと思ったの(「想像」)?」
子「ばばばっば(そうだよ)」
父「いいよ。いつでも、お父さんの使っているスプーンを貸してあげるよ(「共感」)。」
子「・・・(それは良かった)。」
父「でもね、そういうときはスプーンを取る前に『貸して』と言うんだよ。
 そしたら、お父さんが『いいよ。』と言うから、それからスプーンを取る
 のよ(「覚えて」)。」
子「・・・(そうなんだ)
父「分かった。早く覚えてね。『貸して』だよ。」
子「かっかか(貸してと言うんだね)。」

  ※将来は「すみません。スプーンを貸して下さい。」と自分から言う
   子どもになって欲しい。

自分で食べると、こぼれるのは仕方がない

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【解説】②
 上手にできたこと、続けて欲しいこと、定着して欲しいことは、もちろん「共感」で褒めてあげましょう。発達の栄養が溜まり、愛情も溜まります。
 但し、この場合は、コタツの斜面は間違った道具の使い方に当たるので、「今日だけ特別ね。」の特別ルールで遊ぶ必要があります。コタツで作った斜面は、凸凹タイプには禍根を残します。できたら、ベニヤ板などで専用の斜面をなんとか作ってあげたいものです。

これで、斜面を作った。

【セリフ】②
父「バンバンに乗って斜面を降りられるって、すごいね。バンバン乗りの天
 才だね(「共感」)。」
子「かか、ったた(楽しい)。」
父「この斜面を作ったお父さんは、いい人でしょう(「愛着」)。」
子「たたたあ(大好きだよ)。」
父「もっと長い斜面を作って欲しいなんて思ってる(「想像」)?今度、何
 か考えて作ってあげるね。お楽しみに。」
子「つつった(ありがとう)。」
父「今日のは、コタツで作ったから、特別だよ。本当は、コタツは、こんな
 使い方しないからね(「覚えて」)。」
子「たった(分かった)」

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