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育て直し 1986年 9月9日(火)11ヶ月 お母さん(心の基地)のいない保育所は、不安で冒険できない!

【日記】
(日記は、少し省略されています。梓は、久美子の仕事の復帰に伴い、9
 月1日から保育所に通所しています。案の定、初めは大泣きで大変でした。これは、それから数日経っています。)

そりゃ、泣くよね!

 保育所の連絡ノートによると、梓はようやく保育所に完全に慣れたようだ。保育所に来たら、1番にやらなければいけない朝の準備を、早くも全部覚えたようだ。(記憶力がいいらしい。褒められた)。登園したら、やるべきことをサッサとやるのを、こんなに早く覚える子は珍しいらしい。
 なかなか、賢い。このまま、小学校で勉強も、賢いだろうか(気が早い)。

最近は。朝の会も泣かずに参加

 しかし、それに反比例するように、最近は夜泣きが酷くなった。保育所が始まったのと、関係はあるのか?「保育所に行くと、それまでと違う子どもの姿が現れるよ」と働いている同僚から聞いてはいたが…。やはり、関係あるのだろう。新しい生活が始まったのだから、そらそうか。

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【解説】
 この時期の子どもは、お母さんを基地にして冒険をします。色々学ぶために、初めての生活の中で好奇心を発揮して動き回るのです。
 その基地になるお母さんがいない保育所生活は、かなり不安で苦しいものです。家に返ってきてからその不安が出る(夜泣き)のは、仕方がありません。

楽しく過ごしてくれているかな?

 夜泣きは、「想像」すると「お母さん、どうして僕を見捨てるの?僕は、保育所で一人で不安だ」と言っているのです。
 しかし、心配はいりません。もっと保育所に慣れると、それまでにお母さんと培った愛着の力を使って、お母さんの代わりをしてくれる保育士さんを1人(保育所のお母さん)見つけるからです。そして、その保育士さんを基地にして、冒険をやり始めます。

 それがスムーズにいくように、お母さんには子どもが気に入りそうな保育士さんと仲良くお話することをお勧めします。そうすると、基地のお母さんが新しい基地候補の保育士さんを子どもに紹介したことになり、その保育士さんに愛着の関係が移って基地になりやすくなります。

先生、さようなら!


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