育て直し 1986年 8月30日(土)10ヶ月 謎の夜泣きに、3時間も困り果てる
【日記】
昨日の晩は、梓が3時間の間も夜泣きをして大変だった。① 抱っこして歌を歌い続けてやっと寝かしつけたと思っても、ベビーベッドに寝かせた途端、起きて泣き出してしまう。
仕方がないのでどうしようと考えた末、私がボンボンベッドに寝転んで、胸に梓を抱えて一緒に寝た。これだと、スヤスヤ寝てくれる。でも、この体制だと長時間はしんどいので、久美子と交代交代で寝た。朝が来たら、疲労困憊して体中が痛かった。
梓が「なぜ泣くのか、よく分からない」のが、1番困る。色々考えてみた。昼間の運動不足か。それとも、もうすぐ保育所に行く決まったが、その気配が分かっていて甘えているのか?歯が生えてくるので、気持ち悪いのか?。それとも、聴覚か触覚に過敏でもあるのか?久美子と夜な夜な、梓を抱っこしながら話し合ったが、結論は出なかった。
梓が、皿洗いを手伝ってくれた。いい子だ。でも、それはいいことなのだが、既に洗った皿を、また水の中に次々に入れて洗うので大変だった。② 止めても、止めてもまたやってしまう。これは、手伝いと言えるのだろうか?
明日から保育所に行くことが決まっているので、歯ブラシやら蒲団やら保育所から言ってきたものを色々用意した。上手く適応してくれるかどうか、心配だ。恥ずかしがり屋のような気がする…。
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【解説】①
凸凹タイプは、よく夜泣きします。なにかの原因で起こるのですが、こういう夜泣きの大変なときにこそ、黙って抱っこしていないでたくさん話かけて上げることが大切です。
何が嫌なのか「想像」で、どんどん話かけましょう。それが当たると、泣き止むこともあります。これを続けていると、将来、泣くのではなく言葉でなにが嫌なのかを言い出すことにもつながります。
因みに、触覚過敏で泣いている子どもは、好きな感触の毛布を見つけてあげて、それで包み込むように寝かしつけてあげるとよく寝るようになります。聴覚過敏なら、気に入った子守歌でも歌ってあげるといいでしょう。
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【解説】②
これは、17日のヘヤーブラシのときと同じで、親のことを思慮ってやってくれるお手伝いではありません。お手伝いだと喜ぶことはいいことですが、本物だと勘違いしてはいけません。
ただ「皿洗いがしたい」ひいては「水遊びがしたい」だけの姿です。洗った皿を、また洗うのはそのせいです。
だから、「想像」「共感」「覚えて」で、お手伝いに持っていくか、お願いさせてから特別やらせるか、どちらかにしないといけません。
【セリフ】お手伝いへ意味づけバージョン 父「へー、お父さんのお手伝いしてくれるの(「想像」)。お父さん、とっ
ても嬉しいな、ありがとう(「共感」)。」
子「チャッぶぶうう(水、大好き)。」
父「でもね、これは、お手伝いで水遊びじゃないよ(「覚えて」)。見てて
ね。」
子「・・・(どういうこと?)」
父「お皿をこうやって、こうやって洗って…ホラ、きれいになったでしょ
う。これは『皿洗い』と言うんだよ。だから、きれいになった皿は、もう
洗いません。」
子「・・・(なに?遊びじゃないの?)」
父「このままで、この皿は次のときにまた使うんだよ(「覚えて」)。大き
くなっても、どんどんお手伝いね。」
子「っっっっばああ(遊びじゃないんだ。わかったよ)。」
【セリフ】特別にやらせてあげるバージョン 父「どうしたの、皿洗いしたいの(「想像」)?いいよ。」
子「ぶっはぶぶ(やりたい。おもしろそう)。」
父「いいよ。させてあげるよ。めっちゃ面白そうだもんね(「共感」)。で
もね、これはお仕事で水遊びじゃないよ(「覚えて」)。分かった?」
子「・・・(遊びじゃないの)?」
父「だから『やらせてください。お願いします。』と頭下げてください「覚
えて」)。そしたら、やらせてあげるからね。」
子「・・・(ええ?お願い?)」
父「じゃ、一緒にするよ……お願いします…そうそう、それ。それ。」
子「・・・(頭下げたけど、これでいいの)?」
父「お願いされたから、特別にやらせてあげるね。はい、どうぞ。」
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。