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読書感想文

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今まで書いた読書感想文をまとめました。フェミニズム視点が多いかもしれません。
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布団の中でZINEを読んでみた

いわゆるTRA側の論者である著者の本を読みながらマストドンやツイッターで実況中継していた読…

Gwen
1年前
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十二国記③『風の万里 黎明の空』『図南の翼』初読時の感想(ネタバレあり)

この作品はネタバレしないほうが展開が読めなくて主人公に感情移入できて断然楽しめると思うの…

Gwen
3か月前
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十二国記②『風の海 迷宮の岸』『東の海神 西の滄海』初読時の感想(ネタバレあり)

この作品はネタバレしないほうが展開が読めなくて主人公に感情移入できて断然楽しめると思うの…

Gwen
3か月前
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十二国記①『魔性の子』『月の影 影の海』初読時の感想(ネタバレあり)

わたしはもともとファンタジーが好きで、十二国記シリーズは時々Twitterで話題になっていたの…

Gwen
4か月前
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男性もフェミニストになれるのか

この記事は『私は男でフェミニストです』のmstdnでの読書実況感想文に加筆修正したものです。 …

Gwen
1年前
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『統合失調症の一族』感想

『統合失調症の一族』を読んだ感想文です。 (※性的虐待、性暴力への言及があります) 登場…

Gwen
4か月前
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オープン・リレーションシップという恋愛スタイル

オープン・リレーションシップ恋愛小説という触れこみの小説が目に入ったので、近ごろ話題になっているポリアモリーと関係があるのかもしれないと思い、『私の最高の彼氏とその彼女』を読んでみた。 ちなみに『僕の狂ったフェミ彼女』と同じ著者です。 読む前のタイトルだけを読んだわたしの率直な感想 ・オープン・リレーションシップ……?いわゆるヤリチン/ヤリマンなのでは……? ・「最高の彼氏」に彼女がいるって時点で次善になってしまい最高ではなくなるので、タイトルは一行で矛盾しているのでは?

もし他称TERFが『埋没した棘』を読んだら

みなさんは「埋没した棘」をご存知だろうか? トランスジェンダーに関連する話題を数年追って…

Gwen
6か月前
95

アンチ速読・スローリーディングのすすめ

「そういえば読書そのものについての本はあまり読んでこなかったな」と思い、平野啓一郎『本の…

Gwen
9か月前
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リベフェミVSアンフェの歴史改編闘争SF

早川書房のセールで安くなってたし早川書房のnoteで「フェミニスト・ディストピア小説」と紹介…

Gwen
10か月前
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実話怪談本『エニグマをひらいて』感想

わたしは怪談や怖い話が好きだ。 小学生低学年のころから子ども向けの怖い本を読み漁っていた…

Gwen
11か月前
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『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』感想

この本は若い頃に書店でちょろっと立ち読みして印象的だったもののスルーしていたのがずっと心…

Gwen
1年前
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代理出産の影

2022年10月14~16日に六本木でおこなわれたFemtechFes2022のイベントで代理出産斡旋企業が出展…

Gwen
1年前
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インセル・代理母・ディストピア飯

今回は『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』著 :ジェニー・クリーマン 翻訳 :安藤貴子 を取り上げる。 『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』ハヤカワの青背100冊読んでるほどではないものの、最先端テクノロジーが可能にしたことと倫理観の合間にある諸々を考えさせられるようなSFが好きなので、そんな自分にぴったりな内容だった。 この本では「性愛」「肉食」「生殖」「自死」が扱われていて、わたしはフェミニ