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若い俳優とコメンテーター各位と閣僚各位。共通の同情。

若い俳優が事故を起こし、昼のニュースバラエティ(?)番組が、2日にわたってそのことを取り上げていた。

過剰な取り上げはその若い俳優に酷であると思うし、こういうゴシップで盛り上がろうとする番組もコメンテーターの各位も決して品格のあるものとは言えないだろう。本当は、コメンテーター各位も司会者もゲスト的芸能人も、バカバカしいとしか思っていないのではないか。若い俳優の事故ではなく、自分の出演している番組に対して。(ひいては、報酬のためにそういった番組に出演している自分に対して。)

昨年、反社会勢力は定義できないとか首相夫人は私人(?)とかといった閣議決定がわざわざ行われたが、そういった閣議決定に関わった閣僚各位も、ひどくバカバカしい思いであっただろう。かといって、こういうバカバカしい閣議決定の拒否のために辞職したり罷免されたりしたら、もっとバカバカしい。さぞかしつらかったことと思う。コメンテーター各位も閣僚各位も、バカバカしさの極致を観ること頻繁であろう。コメンテーターの仕事も閣僚の仕事も、軽々しく引き受けないようにしようと思う。

仮に私がコメンテーターとして司会者から意見を求められた時、こう答えたらどうなるだろうか。「彼は確かに過ちを犯しましたが、2日間にわたってこのように長時間、特集を組むほどの事件でしょうか。同種の事故の発生確率のデータも確認しましたが、このように大々的に取り上げるような特異な事件とも思われません。私たちと番組関係者は、彼の人権を侵害していませんでしょうか。放送倫理に違反していませんでしょうか。司会者さん、あなたはどう思いますか? 司会者として、いいかげん他の話題に移ったらどうでしょうか?」


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