大島育宙

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大島育宙

YouTubeで映画・ドラマの解説/XXCLUB(日本のお笑いコンビ)。 有料記事は、記しておきたいけど読む人数に制限をかけたい話です。

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  • 映画評論

    YoutubeやFilmarksやTwitterで書けないまとまった量の映画評、 複数の映画にまたがる論点を広げるよ。

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    こんな考え方の人だよ。

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    お笑いを野暮に論じるよ。

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    炎上事件についてや炎上事件から社会について考えたことだよ。

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テラスハウスが大好きだった

訃報。指先を動かせば情報は出てくるので、ここでは詳述しません。 はじめに断っておくと、この記事では故人を悼む文脈でのセンチメンタルな話はしません。 それは彼女のキャラクターを理解していた身近な人か、彼女のことを時間とお金を割いて応援していた本当のファンがやるべきことだと思います。 門外漢による安易な感傷消費は問題を矮小化し、本質を見えにくくしてしまいます。 私は番組自体の長いファンという立場から、なぜこんな不幸な事件が起きたのかを考えるだけです。 ※訃報の第一報が出た段階

    • 16万人の内輪ノリ

      オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム 目撃者にならせてもらってしまった。 これから当事者や身近な人たちの裏話が供給されて どんどん記憶も塗り替えていくだろうから そうなる前に自分の情動を記録する。 前人未到、誰も真似できない、再現性がない、 という称賛と感謝が心を占めそうになるけど、 意外と「ロールモデルができた」という 誰目線かわからない安心もあった。 そういう二つの矛盾する感想が両立した。 この規模でエンタメを越境的に触りながら、 時間を共有してきてくれ

      • 役所広司は東京の悪魔。デジタル・デトックス・ポルノ映画『PERFECT DAYS』

        ※映画館で観た直後にガッと書いたので  逐次加筆修正する可能性が高いです。 罪な映画だと思う。 罪深い映画ではなく、罪な映画だ。 映画が必要でなくなってしまいそうな時代に、 映画が必要なんだということを、 土俵際で粘るような映画だ。 これが求められるのもまんまとわかる。 ヴェンダースにマーケティング的な下心は ほとんどないだろう。 でも結果的にこの映画が広く支持されているのは 意地悪な言い方をすれば、わかりやすく 「デジタル・デトックス・ポルノ」だからだ。 仕事で必

        • 30歳男が誰にも頼まれず自主的にヌード撮影してみた11の理由

          31歳の誕生日プレゼントはヌードグラビアにしました。ラブホテルで3時間で1000枚くらい撮って頂きました。 photo by @gaso_0131 hair&make by @_n__t__m_ (↑いずれもInstagram) 理由はいっぱいあります。その一部が以下。 ①女性のグラビアアイドルはいっぱいいるのに男性のグラビアアイドルってなぜか見当たらないからやってみようと思った ②セクシーなコンテンツの中で女性の美しい水着やヌードのグラビアが好きで、どうしても見か

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          だが、普遍的である

          ※筆者はドラマと何の利害関係もありません。  劇中のセリフで出てきた家庭教師ですが、ドラマについては毎週楽しんでいる一視聴者です。 『だが、情熱はある』(日テレ2023年度春ドラマ 毎週日曜22時半〜 出演:髙橋海人/森本慎太郎ほか)が完結した。 企画が発表された時には、日本のテレビ好き、お笑いファン、アイドルファンに向けたコアな番組に見えていた。現役の中堅芸人の半生を、現役トップアイドルが再現する。山里さん、若林さん、森本さん、髙橋さんの熱いファンにはウケるだろうが、あ

          だが、普遍的である

          2023年4月の出演情報・配信期限まとめ【随時更新】

          ※2023/4/9〜4/16の情報。4/17更新。 ※今後もここに随時整理していきます。 【配信期限があるもの】 ・ネプリーグ   4月10日(月)放送分 4月17日(月)19:00 終了予定 ・西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送) (レギュラーコメンテーター) https://t.co/7eeDlm7F5K ・ざわざわ動物園 4/12(水) 。動物好き芸人のトークライブ。ゲスト出演。 クイズスペシャルということでお呼ばれ、一応優勝しました〜! ・校了

          2023年4月の出演情報・配信期限まとめ【随時更新】

          『マイファミリー』という呪いに憑かれたモンスターvs物語の奴隷だった娘たちの人権回復の戦い

          2022年春クールのTBS日曜劇場ドラマ『マイファミリー』が大団円を迎えた。 真犯人は「家族」に縛られた男だった。 「部下想い」という設定がこう生きてくるのか、と震撼した。 激務で帰宅できない部下を支える際に、部下の家庭を心配するまでは、まあ、わかる。 むしろ、理想の上司と言っていい。 ところが、部下を帰したり仕事の分担を仕切り直すでもなく、直接部下の家庭を支えに行くようになった真犯人は、部下の妻と不倫関係に陥る。部下とその家族を一心同体で愛すような珍しい入り口の不倫に「

          『マイファミリー』という呪いに憑かれたモンスターvs物語の奴隷だった娘たちの人権回復の戦い

          『トップガン マーヴェリック』の狂騒が覆い隠す違和感と背徳〜ニンテンドー・ウォー・ムービーの完成〜

          ドルビーシネマで観られて、何にも変え難い体験になった。 心臓を直接鷲掴みにして揺さぶられる体験。 やはり映画館で観る映画は、「音」が肝だ。 役者本人たちが生命の危険を背負って体を張って魅せるエンタメを果たして「劇映画」「物語」のカテゴリに入れていいのか、という一抹の疑問はよぎる。 本当の戦地を描いた戦争映画はエンタメにはならない。 ドキュメンタリーだ。 これが行き過ぎればその先に待っているのはスナッフフィルムだ。 この「誰もがスカッとできるエンタメ映画」への狂騒が、

          『トップガン マーヴェリック』の狂騒が覆い隠す違和感と背徳〜ニンテンドー・ウォー・ムービーの完成〜

          僕らが映画館に行く理由は大体6個くらいあって

          人はなぜ映画館で映画を観るのか? 冬の間しばらく体調が悪く、あまり映画館に行かなくなっていた。 ほとんどの映画を配信と、ありがたいことに仕事上のお付き合いで頂けるオンライン試写で観ていた。 春になり、体調が少し良くなり、立て続けにスクリーンに通った。 IMAXの画面の襲いかかってくるような圧と轟音にやられた。 手に持ったドリンクの容器が登場人物の怒号で振動した。 「映画館に通う」という体験が体温と共に蘇ってきた。 家を出るときは億劫で辛かったが、来てよかったと思っ

          僕らが映画館に行く理由は大体6個くらいあって

          好きな人と好きな人が結婚した。「お似合い」という無邪気な暴力。

          結婚してもしなくてもいい時代に、なぜ結婚が祝福されるのか。 根本を辿ると「家」の存続という目標の達成感、そしてそれが未達だった時期のプレッシャーからの開放感がある。「未婚の人間は半人前」とされる空気。その空気を少しでも感じたことのある大人はそれから解放された人を「おめでとう」と喜ぶ。共感からの祝福だ。 いや、大切なひとが生涯の伴侶を見つけたことを心から祝福しているのだ、という反論もあるだろう。 しかし、月並みだが3組に1組が離婚する時代に、結婚をゴールと見なすことの欺瞞

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          好きな人と好きな人が結婚した。「お似合い」という無邪気…

          おぼん・こぼんになれなかった星屑たちが埋まるコンクリート

          おぼん・こぼん師匠は特別ではない。 何のことかわからない人は「水曜日のダウンタウン おぼん・こぼん」で検索。 無邪気なお笑い大好き少年として、リアルに芸人を志すモラトリアムの学生として、事務所に売り出してもらって分不相応な舞台に並べてもらう若手芸人として。15年くらいかけて、近くから、遠くから、数えきれない芸人コンビの背中と終わりを見てきた。 あのくらい仲の悪いコンビはいくらでもいる。 むしろ、あの空気になったことのないコンビの方が珍しいくらいではないかと思う。 あら

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          メモ。映画評論が滅ぶ(もう滅びかけている)危機感について。書き手だけでなく読者の言語化能力を育てていく発信者自体が育っていかないと評論・批評という装置そのものが「バズ」「時短志向」「過激趣味」「考察という名の作品消費」に淘汰される…という話を近々まとめて書かないとダメだ…

          メモ。映画評論が滅ぶ(もう滅びかけている)危機感について。書き手だけでなく読者の言語化能力を育てていく発信者自体が育っていかないと評論・批評という装置そのものが「バズ」「時短志向」「過激趣味」「考察という名の作品消費」に淘汰される…という話を近々まとめて書かないとダメだ…

          推しはみんな灰になった。

          主にメンタリストDaiGoさんについて書くのですが、好きだった人が変質して推せなくなっていった苦い思い出を他にもつらつらと書きます。とばっちり的に具体的な人物を何人も(他5人くらい)連想させる内容になってしまったので鍵をかけました。誰について述べてるのかゴシップ的に興味があるけど課金はしたくない、という人はYoutubeで「炎上したことある人の名前+大島育宙」で検索すると私が苦しそうな顔で喋ってる動画がたくさん観れたりします。記事の下の方に推してる人の名前も書いて自分への救い

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          推しはみんな灰になった。

          『プロミシング・ヤング・ウーマン』評 加害のアドレナリンは有毒か?〜『宮本から君へ』、『ジョーカー』の熱狂と〜

          ※1 一度観ただけの映画についてなので「やっぱり違うな」と思ったら削除します。 ※2 ここで挙げる映画はどれも作品の質や作り手の熱意において最高のものです。それらを批判する意図は一切ありません。私個人の感想と、周囲の感想を見ての「感想の感想」という感じです。 ※3 もちろん映画の結末に触れますので未見の方はご注意下さい。 『プロミシング・ヤング・ウーマン』を大変面白く観た。 もちろん性加害について全ての人間に当事者意識を喚起する試みは意義深く、時代的価値も大きく、成功もし

          『プロミシング・ヤング・ウーマン』評 加害のアドレナリンは有毒か?〜『宮本から君へ』、『ジョーカー』の熱狂と〜

          「ラジオ愛」が怖い

          熱心なラジオリスナーを15年やってきて、 ラジオきっかけで伊集院さんや爆笑問題さんのファンになり、 「お笑い有楽城」という大会で優勝し、 オールナイトニッポンの2部を単発で担当し終えたところで、 長い間自問自答してきた「自分は本当にラジオが好きなのか?」という問いについて考えたい。

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          なぜ「あれは漫才じゃない」と言わなければならなかったのか【M-1グランプリ2020を巡る考察】

          M-1グランプリ2020の結果について「あれは漫才じゃない」と言わないと気が済まない人たち。毎年あらゆる賞レースについて「審査がおかしい」と発言する人はずっといる。でもなぜそうした不毛な議論が今年は特に大きく見えたのか、考察してみます。 ※注1 2時間ほどで殴り書きした内容です。あとでしれっと加筆修正するかもです。 ※注2 私を知っている人が違和感を持つと思うので断っておきます。私の本業はお笑い芸人ですが、M-1グランプリにはほとんど出場していません。その理由にはこの記事の

          なぜ「あれは漫才じゃない」と言わなければならなかったのか【M-1グランプリ2020を巡る考察】