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逗子市長選 平井竜一氏、桐ケ谷覚氏 両候補を迎えて「教育・子育て」公開討論会

2018年12月8日に開催された討論会の様子を文字で起こしました。足を運べなかった方々、記録映像を観る時間がとれない方々、ぜひお読みいただけると嬉しいです。

<はじめに>
12/16逗子市長選を目前に、候補者の思いや政策をご本人の言葉で語っていただくことを目的にした会。チラシや誰かの伝聞など遠いところの情報で判断しがち。そうではなく自分でしっかり聞き、考え、判断することが大事だと考える。逗子市では公開討論会が数回開催されており市民として本当にありがたいこと。今回は特に子育て世代の関心が高い「教育・子育て」に絞り両候補者のビジョンや具体策を近い距離感で聴ける場を目指した。投票率アップにもつながると嬉しい。子どもたちにどんな育ちの場を提供したいか、逗子の教育の強みと課題は何か、両候補者の実現したいことはどんなこと、など細かな視点まで討論できればと思う。

<両候補者 自己紹介>

ー平井氏
みなさんの生の声を聞きながら、思いを伝えられる場を設けていただきありがたい。これまでの12年間(3期現職)で子育て支援と教育の充実について私が一番力を入れてきたこと。過去ふれあいスクールやスマイルなどを始め、地域の皆さんと力を合わせて、若い世代と協力して、想いのある人たちと将来のビジョンを共有しながら歩んでこれた。それが形になってきた。次の4年間で、これまでつくってきたものをさらに高めて、市民のネットワークや連携をもっと強めて逗子が「子育てしたいまち」になるようにしたい。

ー桐ケ谷氏
急な出馬だったが、こういう席が設けられたこと、それが(逗子のまちを考えることに)一石を投じられたと思う。実務の経験はないので、私の子育ての経験をもとにした話にはなるが、我が子と一緒に遊びながら子育てをした。近所には12人の子どもがいて、みんなで子育てしていた。ひとりで子育てではなく地域で子育てしていた経験がある。春は双子山、秋には野毛山公 園にいった。財政を立て直し回復の後は真っ先に教育に力を入れる。現場第一主義が自分のモットーであり、これからもそのつもりでやっていきたいと思う。

<テーマ1.理想の子育て環境と具体的な取り組み施策>

ー桐ケ谷氏
多世代間で子育てのできる環境をつくりたい。逗子の山や海を庭のようにして保育する環境が整っている。遊びまわれる最高の環境は、よそに誇れる最大の環境。ある園では3歳児で鷹取山に登ると聞き驚いた。それを実際にやっている保育園がある。行くための準備から怪我をしないための自分たちの注意など、教育そのものだと思う。神武寺のジュニアトレイルランニングという企画は、100人超えの応募枠もあっという間に埋まるそう。埼玉や千葉の遠くからも応募され、そういう方々は「やっぱり逗子はすごい」と思われる。そういう自然のなかで、多世代の交流を実現していきたい。
今後、高齢者はどんどん増えて行くので、ますます子どもとの関わりから元気になってもらいたい。寝込まないためのひっぱり出す作戦として、高齢者に子育ての援助をしてほしいというお願いをしようと思っている。ある場所では、子どもたちと高齢者が真剣になって遊んでいて、子どもの目が輝いていたし、高齢者も元気になった。親子だけでは味わえない幅広い交流は、高齢者も元気になるし子育て世代もほっと息が抜けて両方にメリットある。
現在逗子には2000軒を超える空き家がある。そこで子育てを地域ぐるみで行うために空き家の活用をしたい。 もうひとつの空き家の活用として、遠くから来た人が「逗子に住んでみたい」というときに市で管理することで活用したい。庭で菜園もできる。ある保育園では畑で育てて食べることもやっている。空き家の解消 と子育てをジョイントしていく事業また教育につなげていきたい。

ー平井氏
3つにポイントを絞ると、1つ目は豊かな自然のなかでたくましく育って行ける環境を守り、つくりたい。2つ目は、私も三人の子どもを育てたが、みなさん悩みを抱えながら子育てしていると思う。気軽に安心して相談できるような仕組みをつくりたい。子どもの発達に心配があったときに、的確な支援できることによって、親御さんにとっても子どもにとっても安心して健やかに成長していける環境をつくるのが行政の義務だと思う。3つ目は、地域のなかですくすく育って行けるよう、世代間交流や色々な大人が交わることで、子どもが刺激を受けて社会に出る準備が整っていく。逗子には素晴らしい人々がたくさんいる。素晴らしいスキル・想いを持って、地域に関わっているので、そういうプロフェッシェナルな人たちと共に子どもたちがさまざまなプログラムを体験することで、子どもたちの体験・経験の幅や深みが広がる。地域と連携しながらつくっていきたい。
次の4年間で何をしたいかを具体的に述べると、現在、山や海で子どもたちのための活動をしている人がいる。プレイパークなど池子の森自然公園や蘆花記念公園などでも、市民が中心となって場をつくっている。しかし池子の森自然公園は現在土日のみしか使えない。今後は、平日も市民が使え るようにしたい。子どもと一緒に遊べる、いろんな体験ができるようにルールを整えていきたい。いろんな想いを持って活動している人たちや団体・地域の方と、もっと行政が連携協力したら、ふれあいスクールやスマイルでもいろんな体験のバリエーションができる。行政だけではできないから連携を強化したい。
子どもの発達支援の体制は、私が一番こだわっている。ここをしっかりやりたいと思って療育教育総合センターもつくった。幼稚園や学校と連携し、ひとりひとりの子どもの育ちに合わせたサポートをしたい。もっと充実させたい。はじめての子育ての場合など、どこに相談したらよいかわからない人にとっては、わかりやすくしたい。学校の支援教育もまだまだ道半ばなのでしっかりと強化したい。

<テーマ1の討論に対する質問>

ー平井氏から桐ケ谷氏へ質問
世代間交流、地域との連携という話しをされていた。これまで私が3期12年間かけて取り組んできた療育教育総合センターや発達障がいや学校の支援教育に対して、どう評価されていて、今後どういうカタチで充実を図ろうと考えているのか。

ー回答 桐ケ谷氏
この取り組みをされてきた平井市長はとても評価できると思う。短い期間だけど私が見たなかで、本当に色んな状況があるということがわかった。それはしっかりとしなければならない。そのためには財政をきっちりと立て直して、必要とするところに配分していきたいと思う。絵に描いた餅にならないようにしたい。

ー桐ケ谷氏から平井氏へ質問
市長が大事だといったものまで対象にして予算カットすることで、どういう痛みが出るのかを考えたはず。復活するならば今後どういう事業から復活していくのか。

ー回答 平井氏
支援教育、療育の事業など、これまでにかなりお金と人を投入した。当然財政が厳しくなることはわかっていた。ただ立ち上げ時には、重点的に投入しないと初めての取り組みなので定着しない。そして現場の理解を得ないといけない。3期12年間、学校現場とも教育長を通じて浸透させるのにかなりのエネルギーを投入した。現場の先生方、支援をしてくださる専門家の先生方と顔がつながって随分とスムーズに物事が進むようになってきたと思う。
子どもたちや担任の先生の理解度も広がってきた。手厚い支援を縮小しても、現場のチームでしっかりと、子どもの関係性のなかで一緒にインクルーシブに学べるような環境になってきた。それを見届けた上で、たまたま今回財政対策というタイミングだった。縮小しても学校が運営できるという判断をした。 発達障がいや子どもの困り感が親のしつけのせいだという認識が昔はあった。しかしそうじゃない。それそれの発達の特性であり、それは子どもの個性であるという意識が多くの人に共有できてきたと思う。学校現場に対応を求める声も増えてくるし、これから発達支援を理解した人たちを学校に配置できればと思う。子育て環境を支えていける環境をつくっていけると思っている。

<テーマ2.教育のビジョンと具体的な取り組み施策>

 ー平井氏
12年間市長をして、教育委員とも語り合ってきた。逗子教育ビジョンは「つながりに気付き、つながりを築く人づくり」である。まさに人とのつながりのなかで生きている我々が、自然とつながり、社会とつながり、歴史とつながる。これをどう子どもたちに感じてもらうか。大きな理念として掲げてきた。 社会が非常に大きく変わっている。人工知能が発達してきて、人間が担 ってきたものをAIが担うようになる時代。これからは「新しい教育感」が必要だと思う。強調したいのは「ひとりひとりの個性・特性を見て、しっかりとその子に合った教育プログラムを提供できる体制」が必要であるということ。今までは年齢に応じた標準的な内容を教えて、覚えて、テストして、それで評価をしてきた。これからは多様性が求められていて、皆が皆おなじでは社会は成り立たないし、個人の人生も豊かにならない。得意・不得意、特性も含めて個々をどう伸ばせば、社会に貢献できるか。平均的な学びではなく、個 に合わせた学びを与えられる。同じ学年だけではなく、子ども同士が学び合う異年齢での学びの場を逗子でやりたい。逗子だからできる。ヨーロッパの教育であるイエナプランやシュタイナー、モンテッソーリなど日本ではまだ定着していないが、個を尊重した教育プログラムが今後求められるだろう。次の4年で確実に種をまきたい。
 2つめは、地域との連携で子どもの学び育ちを支えること。もっと学校を地域にひらいて、地域が主体的に関わり連携する。この地域では、こういう教育をしたいという主体的な市民の想いを学校と協力連携してやる。 その仕組みとしては文科省も推奨しているコミュニティスクールがあり、その制度を導入して、地域の想いを子どもの教育に反映させ、先生とも協力して、逗子の素晴らしい人材が入り教育活動が豊かになることが重要だと思う。
 3つめは、幼稚園保育園、小学校中学校との連携。幼稚園と小学校の接続プログラムの検討にすでに入っている。時間と労力がかかるが、今年すでに始めている。生涯に向けたベースをつくる。

ー桐ケ谷氏
義務教育と未就学児、現場を通して、人生を通して教育を考えてみると、自分で自発的に、能動的に考え行動できるか、これをどう教育できるのかが大事である。会社を経営していて、いろんな人が入社し一緒に仕事する。言われるとできるけれど、自分の考えを伝え引き込み仕事を成就することができる人とできない人と分かれる。それは幼い頃の遊びが影響して、そういうことになるのかもしれない。我々の時代はガキ大将がいた。異年齢で遊ぶことの最たる組織で強固なチームができたり、面倒見の良さなど遊びから学ぶ。不透明な時代に自分で考えて生きて行く。それを小さい頃から得られるようにしなければならない。
こういう子どもたちをつくるために、教育・保育はどうするか。 教育という観点では、環境と基礎学力の定着が言われているが、そこを第一にやっていく。多様性のある子どもたちにどう訴えて行けるか。それには少人数指導教員、学習支援、これらのものを今のように切ったままでは成し得ない。早急に復活すべき。学力は学校の点数ではない。学びは死ぬまである。体力も必要。頭が優秀でも病弱では成り立たない。 コミュニケーション能力がないとひとりではなし得ない。 未就学児は何より情緒教育。子どもの頃に親の愛を受け継ぐか。親だけで育てるのではなく、地域のなかで多世代でどう育てられるか。親子の 触れ合い、自然の触れ合い、不安を抱えている親御さんに対して地域ご とで支えていけるようにしたい。

<テーマ2の討論に対する質問>

ー桐ケ谷氏から平井氏へ質問
財源が必要だとおもう。やりたいけどできない。そ の時期に巡り合わせた世代の人たちは痛みを感じてしまう。どうしても 財源を確保しつつ、今後何をしていくのかを聞きたい。

ー回答 平井氏
少人数指導の教育は、非常勤から時間単位で教育してくれる方に変更した。退職したOBなど、小学校では人員的には維持できている。中学校では1ー2割コマ数が減っている。しかし少人数指導はいいけれど、教育スタイルとしては結局一斉授業である。アクティブラーニングや子ども同士が教え合う、学び合う、主体的な学びが必要だしこれから求められている。従来型のものではなく、次のステップにいきたいと思ってる。 支援教育を削った現場の苦労はよくわかってる。一方で支援員が減ったことで、子どもたちのお互いに支えあう関係が生まれたり、懇願して逗子にきていただいた教育委員会の星山先生が発達多様性を学ぶ子育てサポーターの講座に参加し、学んだお母さんたちの間では地域や学校に還元したいという想いが増えている。こういう人たちが学校と地域と協力しながら、子どもの学びや発達を一緒に支えていく。これが来年度からできる体制になっている。行政が責任を持ってやるんだけれど、色んな人が関わることで支えあえる。それが理想。学校の先生方をしっかり受け止めて、逗子ならできると思う。

ー平井氏から桐ケ谷氏へ質問
学力について触れていた。学力県内1位を目指すとおっしゃっていた。それはひとつの見方でしかないと思う。県内学力1位は、どういう評価で何をもって言っているのか。自分は色んな世界の先進的な取り組みを逗子も学び、他ではやれていないような教育を目指している。

ー回答 桐ケ谷氏
学力1位は、まず目標設定が大事。やらないでいいよということではなく、県内で指標が出るとするならば、それを目指す。ただガリガリに勉強すればいいというわけではない。自然溢れる逗子のなかで自然を無視してハコのなかだけで生きていく子を育てていくとは思ってない。体力やコミュニケーション能力は高めて行きたい。子ども時代に培っていかないと、大人になってコミュニケーション能力が不足するがゆえに、能力は高いけれど実社会では仕事が難しいという人をつくっていこうという気はない。総じて高みを目指す努力をしましょう。目指す方向にそれがあってもいいのでは。

<市民からの質疑応答>

1.教育とは社会においてどんな意味を持つものだと思いますか

ー桐ケ谷氏

教育は国の根幹だと思う。とにかく人づくり。これをおろそかにして国家が成り立つはずもないし、個人が成長・成り立つはずもない。

ー平井氏
人がうまれて成長し、社会に出て、社会貢献しながら人生を築いていく。もちろん豊かな人生をおくりたい。それを可能にする、それが教育。その集合体が社会。それを担っているのは地域であり、自治体、学校。とにかく市長12年をやってきて、教育こそが人づくり、地域づくりの根幹だと思う。高齢者を支えるため人材を育てるためにも教育が必要という思い。日本のすべての基盤だと思っている。日本には資源がないから人がすべて。未来を見なければならない。成果がすぐに出ない。みんなで力を合わせてやっていくのが自治体の役割だと思う。

2.逗子の現在の教育の強みや課題は何だと思うか。その課題を解決するための解決策や改善策は何だと思うか。

ー平井氏
逗子の強みはコンパクト。小学校公立で5校、中学で3校。先生の数も200名強。集中して色んなことが浸透するには恵まれている。しかも地域の人材が豊か。地域の良さも強み。課題は、これをどう連携させ、お互いの力がどう噛み合うか。現場の先生も忙しいなかでがんばってくださっているのだけど、将来を見据えて、ビジョンを共有して新しい課題に取り組もうというところをまだ共有できていないのは大きな課題。校長がどこまでできるか。それができないのなら、外から人材を引っ張ってきても取り組む。トップの意識とマネジメントリーダーシップ、現場の先生と、地域の力と一体となれば、いろんなものが解決できると思う。まさに20年先くらいの教育が逗子で実現できる。

ー桐ケ谷氏
コンパクトさは逗子らしさで、ほどよい感じ。このなかなら、さまざまな改革ができる。たとえば地域によってはタワーマンショ ンができると幼稚園や小学校が一気に膨らむ。そのようなことは逗子ではない。顔が見える地域、これが最大の特徴。あとは現場の声を聞きながら、さまざまな問題を現場に行って声を聞いた上で、解決していく。今すぐどれが課題でどれが問題かと申し上げる立場ではないので、これから現場を見てい きたい。

3.食の課題。食育、個食、偏食など。食と命についてどう考えるか。

ー桐ケ谷氏
逗子には大きな農園があるわけではないが、うまく空き地を菜園にしながら、自分たちで育てるという経験もしながら、食べる食育も大事な教育だと思う。格差が見えないところであると感じている。食事をまともに取れていない子もいるとも聞く。こういった偏りをいかにして公平にするか、この実態を明らかにして課題を取り組みたい。食品を廃棄しているものもある、そこを還元できる仕組みをとりながら、弱者の声が届くような現場を見てみたい、改善をしたい。

ー平井氏
食育はここ10年くらいで行政の課題としても意識されてきた。小学校中学校の給食で栄養士が保護者にも浸透させていくこともしている。子どものみならず、高齢者も含めて意識が浸透していると思う。食を通じていろんな学びが浸透することをしたい。家庭で食がしっかりと提供できない、このような課題に対しては現在子ども食堂が立ち上がっている。5小学校区すべての地域の力で立ち上がっている。フードバンクのような社会全体で子どもの食を支えて行ける時代になったと思う。理想は「自分で育て海産物でいえば自分で獲って料理する」この経験をさせたい。ただ行政だけではできないから、地域や広域連携を通じて食を通じた文化や生活を経験できるようにしたい。

4.小学生の放課後の居場所について。待機児童の問題で保育園の数を増やしたりできるが小学校も待機児童が出ている。小学生の放課後の居場所やあり方についての考えを聞きたい。

ー平井氏
学童保育について、私が市長になりたてのころは、まだまだ脆弱で、ひとつひとつ市の事業として設置して今日に至った。年々共働き家庭が増加し待機が解消しない。生活の場として必要だから解決したい。逗子小においては100人を超える子どもたちが交流センターの下で過ごしているので、2箇所目が必要なのかと考える。ふれあいスクールがあって暫定的に夕方型を運営している。その議論も含めて検討している。ただ子どもの居場所を整えなければいけない。もっと地域のなかで学校という安全な場以外で、せっかく自然が豊かなまちなので子どもたちが野外で過ごせる環境をもっとつくりたい。行政だけではできないので、市民と連携してつくっていきたい。足りてない部分はたくさんある。

ー桐ケ谷氏
高齢者と空き家の活用をうまくして、高齢者もイキイキするし、子どもたちも本来ならば田舎にいかないと会えないおじいちゃんのような人と接することができ、学びが得られる、そんな場をぜひつくっていきたい。空き家の活用が子育てにリンクすると思っている。

5.なぜ財政危機が起こったのか、12年間のあいだに何か徴候はなかったのか。財政改革は可能か。

ー平井氏(現職市長のみ回答)
毎年財政は厳しい状況で運営してきた。市民税収入も年々下がってきて、社会保障費は上がってきている。2期3期目は行財政改革1本だった。その意味では市民のみなさんにいろんな負担をお願いしてきた。 ゴミも有料化し、公共施設も有料にしたり受益者負担という意味で協力を依頼し、何とかサービス維持してきた。たまたま平成28年度、国の交付金が減ったり同時に貯金である財政調整基金が1億まで下がった。神武寺トンネルの大規模補修10億円の費用にもあてにしていた国の補助金がなくなったりとたくさんの要素が重なり、その予測ができていなかったのが原因。サービス維持をするため、色んな無理をしてやりくりしてきた。平成29年度決算は上向いた。平成28年度は繰越が4億6千万 円、その前の年は繰越した黒字が10億6千万円。平成29年度は繰越黒字が8億に回復した。貯金が9億に回復した。財政対策前の状況には戻った。しかし貯金が戻ったからといって、サービスが今まで通りになるかというとそうではない。何を優先するか。子どもや教育、防災など命に関わることを戻そう。市民のなかでも図書館を戻すべきだ、学習支援を戻す べきだ、と色んな議論がある。いろんな立場の方の声を受け止めて、何を優先していくのかということを市民のみなさんとしっかりやっていきたい。理解を得ながらやっていく。

6.公立小学校のなかで現場での問題がたくさんある。子育て世帯転入者への具体的な施策を聞きたい。

ー桐ケ谷氏
どう転入を増やすかという政策は平井さんと同感。逗子の自然は絶対の売り。ただ自然だけではダメ。ましては東京都の税収はすごい。江東区は135億の貯金が毎年上がっていく。人もいるし事業の収入も増える。こういったエリアと同列での誘致活動はできない。最低限、小児医療費の問題などやれることはある。葉山、鎌倉などど比べて劣りがしないところまではしなければ転入してくれない。現場を見ながらやれることをやっていく。

ー平井氏
ここ数年、目黒や世田谷、品川、渋谷、大田区などから多く転入されている。間違いなく社会増。東京の財政の豊かさは比較されたら叶わない。ただ逗子が最も遅れているのは小児医療。隣のエリアと比べ ても来年度は中学三年生までやりたいところ。来年度の予算で編成している。支援教育や療育に関しては、県内でも全国でも比べても見劣りしないと思う。自慢できるところ。ただ学校現場の先生の理解や体制はまだ意識が浸透しきれていない。先生は頑張っているが、本当に多忙で、 働き方改革で残業もできない、そんな厳しい環境下でどうしたらゆとりをもって子どもに接することができるかを考えていきたい。

7.横須賀市で発電所の建設計画、大気汚染物質が降り注ぐ。環境問題についてどう考えているか。

ー平井氏
逗子市長で隣の行政に何かできるかというと、そういう制度がない。大きな環境問題で考えると、これだけ温暖化が進んでいて、今ここで火力発電か、というとそれは考えるところ。化石燃料に頼らない。施策のなかに自然エネルギーを地域で循環させるかを盛り込んだ。行政としてコミットできないから、市民が知る機会を設ける、横須賀でそういったことがおこなわれいる情報を知る機会を設けたいと思っている。

ー桐ケ谷氏
今年の夏は異常気象だった。さらに来年もというニュースもある。温暖化の問題は避けて通れない。これに対してやるべきことはやらなければならない。ただ、立場で何ができるかということはまだ分からない。市民に知らしめることは注意喚起していく。


8.公教育からはみ出る子どもたちへの施策について。家庭や市民が身を削りながら支えているのが現状。どう考えているか。

ー平井氏
学校にいけなくなった子どもの受け皿は、行政としては療育教育総合センターなどで対応しているが、ただそこにも来られないと事情を抱えているお子さんがいると思う。そんな子どもたちを地域や市民の力で支えてもらっている。盧花記念公園の休憩所のフリースクールの場所の提供をする支援はしてきた。身を削っている状況は何らかの支援はしなければならないと思う。教育委員会と相談しながら、どうすれば良い方向に向かうかしっかりと考えたい。

ー桐ケ谷氏
重たい問題だと思う。不登校の子を面倒見ている団体のところに行った。表に現れない弱者がたくさんいるんだと知って何とかしなければいけないと思う。行政としてこうやればできる、といって解決できるとは思えない。あらゆるサポートの方法を考えて、商店街のみんなで支える仕組み、ボランティア、時間ではなくお金なら、食の一部は協力など色んな面での協力の輪を広げることはできると思う。

ー平井氏
さきほどの内容に補足したい。そもそも今の教育システムの同調圧力が強くて、そこから外れると学校に来れなくなることがある。この価値観を崩して行くことで、色んな人がいるんだ、それが共存して同じ社会なんだ、ということを解決しないとイジメはなくならないし不登校もなくならない。根本的な教育スタイルが変わっていくと、はじき出されるようなことにはならない。違って良いんだ、とみんなが認められ るようになるといいと思う。

ー桐ケ谷氏:私も(平井氏の意見に)全く賛成です。こういうことをしていかないと変わらない。私が市長になったとしても平井さんが言ったことはやっていかないといけない。おかしいことは無くせるように現場の声をひろってやっていきたいと思う。

9.教育充実するために歳入アップが必要。教育水準が重要。教育に視点をうつしたときに、具体的にどういった方法で先生のビジョンをあげていくか。先生たちに対する教育、負担削減や教育の優位性について聞きたい。

ー平井氏
逗子の教育は他市と比べてかなり手厚い。ICTについては、す でに教育支援の仕組みは入っている。あとはどう有効活用するかが問題。タブレットの導入も来年度と決まっているが、現場の先生が利用方法をマスターしてやらないとダメ。私は教育委員に相当想いのある人、 能力のある人をどんどん登用してきた。今年でいえば教育委員の星山先生が小中学校の全教員に研修をするといってくれている。支援教育、発達障がい、 新しい教育をすべての教員に共有できる教育していく。そして地域の力が絶対に必要なので、これが逗子のアドバンテージ。そのあいだをつなぐコーディネーターが必要で、この人材が各学校に配置できるかが重要。逗子だと絶対にできると思う。財政は厳しいけれども市民・民間と連携したい。塾も学校の公教育と隔たっている。塾に通う子どもはた さんいる。塾と学校の学びが分離しているのが勿体ない。異年齢、習熟度、その子にあった教育プログラムを学べるよう、自分で選べるように したい。

ー桐ケ谷氏
まずは現場を見させていただいて、民間から見ての改善点は大事と思う。同じ方向から見ているとどうしても見方が一緒になる。違う視点から見ると意外と全体が見える。逗子高校の評議委員を数年やらせてもらったけれど、県下のなかから選ばれた学校でPDCA を回していたのに廃校になって・・・とても残念だった。業務は多いから本当の業務に時間を割けるようにしたい。

10.小児科について、必ず設置されるとあるが、救急体制について。

ー平井氏(現職市長のみ回答)
小児科は必至。公募条件になっている。医師の確保の懸念は十 分承知している。医師の確保はやれる。いまからやってもできるのは4 年後、医師を確保することは可能。医師の募集において逗子ということは大きな魅力。救急は確かに大変。一番優先するのは一次救急。二次救急もでき次第やりたい。


11.今後夏の海の家の営業時間など。夏のビーチのあり方。

ー桐ケ谷氏
ファミリービーチを維持したうえで、どこまで妥当か。今は8時までの営業で、このあたりが妥当だと思う。営業する側からは要望があるけれど、飲み屋としての夜の海の家をやるのではないとしっかりと伝えたい。

ー平井氏
5年前も一気にゼロベースに安全再優先させた。海岸組合とも良い関係ができてきた。若いファミリーが安心して楽しめるビーチになった。逗子で活動している団体にも協力を仰ぎ、子どもたちが遊べる、 危険な面も知ることができるよう学びと体験できるビーチにしたい。 もっと魅力のある海岸にしたい。

12.両者の小児医療費についての考えを聞きたい。

ー平井氏
近隣にまずはキャッチアップすること。県内で中学3年がアッパー。所得制限をはずすと、財政負担は必要だが、もともと福祉的な意味でスタートだったが、子どもは社会の宝として育てるという観点に立てば、所得制限をはずしていく。それが平等性だと思う。

ー桐ケ谷氏
中学を免除、高校を免除、所得制限あり。弱者支援を切るべきではない、が根本にある。所得制限をどこまでつめていくか。それはすぐにはできない。中学も今の控除をしつつ、高校までも弱者のために免除したい。控除を設けつつ、範囲を広げたい。

以上になります。お読みいただき誠にありがとうございました。より温度感など視聴されたい方はこちらをご覧ください。youtubeに討論会の様子がアップされております!



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