シンギュラリティのダークな未来
出来立ての唐揚げを待ちながらイートインに座っている。子供たちが小さい頃、年末の買い物に来て、よくミスドを買って帰った。今はこうして一人で唐揚げを待っている。
シンギュラリティを見届けないと死ねないと決めて今日まで生きてきた。幸いカーツワイルの唱えたシンギュラリティは来年2045年と言われている。AIが人間の知能を超えると言われるそれだが、様相はちょっと違っている。
結局、超えてはいない。だが、超えたように見せている。いわゆるビッグブラザー達が全てを決めてAIを通じて人間に伝えている。
実際カーツワイルの真意は、脳内現象を全て解明したら、それをコピーすれば超えられると言うことだった。これは元々カーツワイルがサウンドシンセを発明した事からの類推による。要は、リバースエンジニアなのだ。だがそれも難しく今はまだ解明できずコピーもできてはいない。
では何がどうなっているのか?
2020年代の感染症ワクチン接種の結果、人類はビッグブラザーのDNAを受け継ぐものとそうではない人間に完全に分離した。なぜそうなったかは歴史家の解釈を仰がねばないが、結果として、事実としてそうなった。私は当然普通の人間側だ。ビッグブラザー達は、自らの存在を気づかれないように、また管理臭を醸し出さないように慎重に事に当たり、ちょうどシンギュラリティが近かったのを利用して全てはAIのご信託であると言うような政治体制を構築してきた。
とりあえずここまで。SFチックに書けたな。
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