441杯目:【コラム】反省はするけど後悔はしない。

物事をやり終えた時に、
『ここをこうすれば上手くできたね。』
など意見が出てきます。
そんな時、よく出てくるもう一つの意見は、『こうすれば良かった…。』

『こうすれば上手くできた。』と、
『こうすれば良かった…。』
文字にすると、ちょっとの違いではありますが、意味合いは全然違いますね。

『こうすれば上手くできた。』は反省で、次に向けて進んでいる感じがしますが、『こうすれば良かった…。』は、後ろ向きで次に何も繋がる感じがしません。
そう、後者は『後悔』です。

最初に言うと、自分は『後悔』はしません。
理由は『後悔』する部分を残さないで行動するから。
だから厳密にいうと『後悔』をしないのではなく、『後悔』がないのです。

もちろん思ったような結果にならないことは多々あります。
『ここをこうすれば上手くできたな。』という反省はもちろん残ります。
しかし、『あの時、こうしとけば良かった…。』という『後悔』は残りません。

後悔してる人と話をしていると、こちらから話をしても、その後も『そうは言っても…。』と返してきます。
後悔の上に後悔を重ねてきます。
そうなった時、自分は必ず言います。
『そこまでハッキリ答えを分かっているのなら、そうならないように、その時にそうすれば良かったじゃん?』って。
そう言うと、『その時は夢中で、そこまで考えが回らなかった。』とか、『その時はパニックになっていて、そこまで気がつかなかった。』って大体返されます。
まっ、そうでしょうねf^_^;

これだと結局何の解決にもなりませんよね。
でも、本当は簡単なことなのです。
その人の、その時の能力としてはそれが精一杯だったという事です。
これは、その人をディスっているのではなく、『こうすれば良かった…。』と後悔することが無駄だという事です。

それは誰だって、『あとから冷静に考えてみれば…。』ってことはあります。
しかし、世の中のほとんどは、その時に力を発揮できなければ意味がない。という事を認めないといけません。
スポーツで『練習では上手くできていたのに…。』
勉強で『テスト勉強の時はできていたのに…』
でも、試合やテストでそれが発揮できなくては何の意味もないのです。

緊張感の中で発揮する力、パニクっている時に発揮する力、バタバタしてわけわからなくなっている時に発揮する力…
これが他人から見える自分の力であり、それがその時の自分の能力なのです。

後で、こうすれば良かった…と、後悔しないように、その時に自分の全能力を使って考えて行動する。そうすれば思ったような結果じゃなくても『後悔』は残らない。
残りようがないですよね。その時に自分の全能力を使ってやった結果なんだから。
終わったら、それを反省して考えてアップデートして次に繋げれば良いだけ。

それを意識しても『後悔』が残るとしたら、それはその時に自分の全能力を使ってやってないだけ。

『後悔』するという事は、自分の能力を自身が受け入れられないという事だと思います。
緊張した場面で、ドキドキした場面で、その時の全能力を使って行動すれば、思ったような結果が出なくても、納得できて次に向けた思考に切り替わり、『後悔』の入り込む余地なんてありません。

自分も思った結果にならない時は、周りから顰蹙を買うこともありますが、『自分のその時の能力はそんなもの。』で納得できています。
『あーすれば…。』『こうすれば…。』なんて感情は全然出てきません。
それより次に向けて、それを反省して修正してアップデートします。
あくまでも、自分に能力がないのではなく、発揮しなくてはならない時に発揮できる能力がなかったということです。

#コラム #エッセイ #能力 #後悔 #反省 #アップデート

貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。