見出し画像

宝塚歌劇とLDHがタッグを組んで飛び立つ「FLY WITH ME」

「FLY WITH ME」行ってきました!

我々は何を見せられるのだろうか…と言う不安のスタート(笑)から、終わってみればLDHと宝塚のいいとこ取り!どっちのファンにも良い着地点だったのではないかと。「HiGH&LOW-THE PREQUEL-」への伏線、男役・真風涼帆の集大成もあり、盛りだくさんのコンサートでした。

ダサいアニメから始まると思ったら(それは斎藤吉正)仰々しいCGから始まるオープニング。宇宙から東京を経て有明へ着地した宇宙船。何を見せられるのか…

1st Flight

潤花と芹香斗亜さんのエレガントな前説。グッズは当然買ってますよねwwwと言う前提からスタート。フラッグとペンライトの使い方の説明が入ってて、フラッグは映像で印が出るのでそこに合わせて使う。でいいんだけど、ペンライトは割と自由に使ってた気がする(ペンライトも印があったらしいが分からんから適当に点けたり消したりした)

「LDH FLY MEDLEY」これがまぁ着いて行けなかった…EXILEの有名な曲ぐらいは知ってるけど、EXILEでもいくつかのグループがあって、更に3代目か4代目かのなんかとか、GENERATIONSとかかんとか…治安の悪そうなお兄さん達と言う知識しかない私。我々は何を見に来ているのだろうか…宝塚歌劇団を見に来ているはずだ。想像の斜め上以上の異世界だ。単純に知らない歌ばっかりだったのもある。どう言うテンションでついていけばいいのか。戸惑いつつも、いつも見慣れている宙組生の見慣れない動き←が新鮮でもあった。(宙組生の名前)インザハーウス!みたいなノリ、宝塚には絶対ないじゃない?あれは原曲に則ったものだと言う事を後で知る。

2nd Flight


TRAIN MEDLEYと題したメドレーでは、全員が「92」の番号を付けたHIPHOPスタイルでの登場。この辺で「Choo Choo TRAIN」や「銀河鉄道999」と言った知ってる曲が出て来てちょっと安心(笑)、出演者全員のあのグルグルも見ておぉ!となった。娘役・天彩峰里の普段では絶対やらないだろう、バットを持って仁王立ちしながらの野太い歌声での「さぁ行くんだー!その顔をあーげてー!」がちょっと面白かった。

3rd Flight

次回宝塚大劇場公演「HiGH&LOW-THE PREQUEL-」の伏線となる場面。まずHiGH&LOWとは?と言う紹介映像から。まぁまぁいかつい映像が流れて「これ…宝塚歌劇でやっちゃうの…」と言う若干会場中の戸惑いの空気を感じる(笑)、そこからのー「コブラが何故笑わなくなったか?その前日譚である」みたいなアナウンスからのー、実際のチーム登場(スモーキーと日向君は映像のみ)芹香斗亜さんことROCKYの仕上がりっぷりにどよめき、個人的には小春乃さよ&水音志保のクールビューティーなお姉さま達が良かった(あの衣装A motionだよね)映像の村山が不穏な空気感だったのが、鷹翔千空の村山も不穏な空気感満載でキターーー!!と昂る。

でね、でね!!天彩峰里リーダー率いる娘役達の「苺美瑠狂」がもう最高に可愛くってね!!ピンクの特攻服を着てオラオラしている宝塚の娘役ちゃん達だよ!もーーーみんな可愛い!ピンクの髪で小柄でオラオラしている花宮沙羅ちゃんとか、普段はふわふわなのにキリッと可愛い栞菜ひまりちゃんとか、朝木陽彩ちゃんのハマりっぷりも素敵だし、宙組が誇る105期スレンダー美女コンビの愛未サラ&山吹ひばりとか最高of最高。ごめんやけどその辺のアイドルよりクオリティ高いから。TVとかじゃなくて宝塚歌劇にそれも宙組に足を運ばないと拝めない面々だから!!


そして最後に、コブラとカナで公演のデュエットソングを披露。これを見る限りでは何だかんだで宝塚っぽく収まるのかな。ハイローなんてLDHなんて何を見せられるのだろう?って不安だったよね。でもちゃんと宝塚のセオリーは守りつつの攻めの作品を作り出そうとしている。コンサートの後半でその意図が掴めて来た。

MCでROCEYのテンションで行くのか普段のキキちゃんで行くのかを若干迷ってた芹香さんがちょっと面白かったですw

4th Flight~5th Flight

この辺りからLDHの曲縛りではなく、徐々に宝塚っぽさにシフトしていく雰囲気。ちょっと宝塚のショーっぽくなり、最初「何を見せられるのか…」と不安でしかなかった客席の空気感が和らいでいく(と、感じた)

6th Flight

「Happy」(みんな1回は聞いた事あると思う曲。確か昔だけど龍真咲のコンサートでも歌ってたよね)かーらーのー、私、この1曲だけで「野口幸作に足向けて眠れないわ」とひれ伏せた。ずーっと私が2大真風涼帆で聞いてみたかった曲の1つが歌われた。1つは「マツケンサンバ」なんだけど(笑)、もう1つが沢田研二の「勝手にしやがれ」衣装もジュリー風味の軍服やし、あああ~あああ~でちゃんとゆらゆらしてたし(笑)脇を固めるのが燕尾服の男役達と言うのが宝塚チックだし、何より真風涼帆のボーカルで聞けて想像以上にハマってた。ありがとう、幸作。あなたについていきます。

7th Flight

「ROAD TO SUZUHO MAKAZE」と題されたコントコーナー(笑)、高校生の頃にパン屋でバイトしてたエピソード登場に沸く客席。ドーナツの値段を間違えてレジ打ちしてた有名な話。一番ウケたのは秋音光の小池修一郎先生のモノマネが細かすぎてwww秋音さん芸が細かすぎる選手権ぶっちぎり優勝。幻の男役?の潤花withダルマのりせなるに導かれて、修行のくんだりはあれかい?星組のTHE ENTERTEINARか?ダンディな男役、マント捌き、そして最後に明日へのエナジーへ繋がり立派な男役へと成長を遂げた。もう完全に北翔さんのアレやん…まぁ野口君自分の作品だからええけど。ちょっと感動的な流れではあった。けど、明日エナだから岡田先生が出て来て草www(優希しおんだよね?)岡田先生までいじっていいのwww

8th Flight

洋楽や邦楽のメジャーな曲が増えて来てあぁ宙組だなぁ、あぁ宝塚だなぁと言う部分を持って来た選曲。LDHのファンで宝塚知らなくて来た人が居たとしたら宝塚っぽいと感じられるかな。

9th Flight

情熱の「花」、花鳥風「月」、Powder 「Snow」、あの空の「星」のように、と、組にちなんだタイトルもさることながら、宝塚アレンジの施された黒燕尾服のボレロ調、娘役さん達の清く正しく美しいドレス姿。あなた達さっき苺美瑠狂やったやん…特に娘役さんは普段のショーではしないだろう事をいっぱいやってたもんね。でもやっぱりドレスのスカート捌きが一番しっくりくる動作よね。表情からも分かる気がする。

10th Flight

どうなる事かと不安だった最初を思うと、収まるべき所に収まったし何だかんだで楽しかったなー。宝塚のショーでは見られない非現実的な演出が面白かった。パンフレットにはないけど、アンコールの「道」が良かったなー。長い間トップを牽引して来た真風さんだからこその説得力。柔らかい表情と温かみのあるボーカルにちょっと泣けた。

と、言う事で全体の演出をざっくりと振り返りつつ…個々の出演者について備忘録メモ。

とにかく潔く「真風涼帆による真風涼帆の為の真風涼帆ショー」だったから存分に楽しめた!LDHだろうが何だろうか真風涼帆は真風涼帆である!と言う説得力。圧巻の王者。そして愛されゆりかちゃんでもある。宙組は真風涼帆と共にある事を再認識したのでありました。

ここまで振り切った真風ショーもいいけど、別箱は下級生を覚えて貰える場。前宙組トップスター・朝夏まなとさんのA motionは下級生に喋らせたりスポットライトを当てる演出があった。一応メンバー紹介ソングはあるけど、真風さん芹香さん潤花以外に日替わりでいいからトークさせて欲しかったな。

潤花。ミニスカ姿から男役?HIPHOP、カナちゃんを一足早く見せてくれたし王道の娘役像も堪能できた。喋らせると基本ゲラゲラ笑ってるのも潤花の可愛さ。黒柳徹子さんで登場したのに素の「かの」のまんまだし、何故か芹香斗亜さんから黒柳さん風味を伝授されると言う。ずっと笑ってて、ずっと楽しそうで、おおらかな潤花の空気が今の宙組の良さである事を実感。

神戸が生んだコメディエンヌ、でもあり、そのオーラでビシッっと決める!無敵の男役でもあった。歌唱力も見せつけてくれたし、笑わせる部分も魅せる部分もメリハリ付けててこれぞ芹香斗亜だった。芹香さんがおらんかったら潤花はずっとゲラゲラ笑ってるだけやったでwww

宙組イチの芸達者・秋音光さんは歌もダンスもキレッキレでかっこいいーー!!からの、小池修一郎のモノマネまで、この人の多才っぷりがコンサートでも生きていたし、宙組はなくてはならない人だと再認識。何させても想像の150%以上のクオリティで仕上げてくるスーパーマン秋音光。

紫藤りゅうさんは「宙組のアニキ!!」と呼んでいいでしょうか。星組時代はロイヤル王子様がちょっと弱気にも見えたけど、宙組に来てロイヤル感が際立っているだけでなく、ちょっとした仕草や目力を見ていると星組育ちを感じさせるギラギラ感。このカンパニーでも良きアニキでした。宙組に来てくれてありがとうしかない。

正統派娘役からおばあちゃん、セクシーからカジュアルまで。それでも美意識は失わない小春乃さよ先輩。ポニーテールだけでも魅せ方を心得ている。娘役最年長だけどそれを感じさせなかったし、でもスカート捌きになるとやっぱり上級生娘役の貫禄ー!となる。

若翔りつ。髪色が派手で目立ってたし、存在感も示してくれた。LDHだろうが宝塚だろうがりっつはりっつだわー!安心して見ていられる。真名瀬みらとのデュエットを聞いて2人とももうそんな学年かー。A motionの時はまだ下級生だったのにねー。当時ベテランいじりされてたりっつはもう研10。まだ研10?研20じゃないよね?

優希しおんが宙組に居るからLDHも出来るんじゃね?と言う信頼感。きっとハイローでもいい味出してくるんだろうな。髪形も普段宝塚では見られないアレンジだったし、HIPHOP的な動きは得意分野。秋音さんとは違う方向性でのフィジカルな芸達者。

宙組娘役には天彩峰里様がいる。何と言う頼もしさだろうか!潤花とメドレー歌い継ぎで、階段の上でスタンバイする峰里様…普段の可愛いじゅっちゃんっぷりもだけど、何かこの人が宙組に居たら安心する。娘役ツートップでいいんちゃうって位の存在感。頼もし過ぎた。星組時代の宇宙人みねり時代から見てるから、あのじゅっちゃんがこんなに立派な娘役になるなんて、峰里様と呼ぶ日が来るなんて。涙で前が見えない。

鷹翔千空、色んな場面に出てメインキャストの1人で活躍の場多かった!一番嬉しかったのはいち早く村山を見られたし不穏な空気感にテンションが上がった事。早く村山に会いたいなー(その前に予習やな)

真名瀬みら、さり気なくだけど重要な場面にも登場。ソロもあったりで場を任せてもらえる頼もしさ。雰囲気がちょっと変わった気がする。真面目な優等生のマナちゃんから引き出しをいっぱい持つようになってきてこれからの男役像が楽しみ。

水音志保様がひたすら美しかった…髪色が黒っぽい紫でそれがあの美しいご尊顔に映えて舞台でも目立つのよ。フィンガーウェーブっぽいアレンジをしていて、それが特に美しかった。可愛いひろこちゃんもお姉さんになったなー。

花宮沙羅ちゃんのビジュアル大優勝!!普段の宝塚の娘役さんがしないようなピンク系の髪色、KPOPのアイドルっぽくて似合ってた。苺美瑠狂でちっちゃいのにオラオラしてて自己主張の強さがギュッ抱きしめたくとなった。お芝居でも苺美瑠狂に入るのかな。

亜音有星。あのんボーイの笑顔全開!スター街道ばく進中!!の陽のオーラをたっくさん浴びれて精神衛生上とても元気になれた。あのんの笑顔は地球を救うと思う。ビタミンか何かの栄養成分が含まれている気がする。定期的に摂取せねばならない。

栞菜ひまりちゃんはお芝居の人ってイメージだったので、まさかのこっち?とびっくりしたけど、ショーも映える無敵のカメレオン娘役だった。かんなちゃんは見ててホッとする雰囲気も持ちながら、時々ドキッとさせるし目が離せないですよね。

朝木陽彩ちゃんの持ち味とLDHは相性抜群。娘役でも正統派と言うより個性派の部類に入るので、既に朝木陽彩です!を主張できている強さ。他の娘役にはない力強さがあって、歌唱力も高い。愛嬌たっぷりの笑顔も映える。無敵かよ。無敵だよ!!

愛未サラと山吹ひばりが居る105期って最高か。最高だ。この美しい2人が乃木坂とか芸能界に行かず宝塚歌劇団を選んで下さり本当にありがとうございました!!ってならない?この人達、宝塚の宙組見に来ないと見れないんだよ?個性が被ってそうで被ってないのよね。愛未サラ様は黙ってひれ伏せるゴージャスな美人オーラでぶん殴ってくるし、山吹ひばりちゃんは美人だけど声も含めて愛くるしい部分もある。コンサート映えの2人だな。(宙組105期娘役には美星帆那と言う小さくて可愛い子もいるんだから最高でしかない!!カルトワインよろしくね!)

泉堂成&大路りせ。りせなるはこっちだろうねーと言う大方の予想は的中だったし、野口先生りせなる大好き疑惑は確信へと変わった。美少年の次はダルマだったね。私の席、大路りせ席ではないかってぐらい大路君が来る事が多く大路りせの女かなって位にはガン見してたけど、この学年で俺を見ろ!のアピール力。大胆不敵怖いもの知らずの泉堂成と言い、下級生も全力でぶつかっていける。それは真風さんの懐の大きさなんだろう。伸び伸びと先輩達と負けないパフォーマン&アピールでした。